山口県で行方不明になった2歳の男の子の捜索にボランティアで駆けつけ、見事に無事見つけ出した尾畠春夫さん。

一躍、時の人となった尾畠さんのこれまでの人生にも焦点が当たり、「学歴も何もない自分がここまでやってこられた。社会に恩返しがしたい」とボランティア活動を始め、70代後半になった今でもずっと続けている姿に感動の渦が広がっています。

私はこれこそ「足るを知る」ことであり、尾畠さんは足るを知る生き方を実践している人だと思います。

「足るを知る」とは現状に満足することではありません。

人は一人では生きていけません。

自分以外の他者もいる社会があって、私たちはその中で生かされているのです。

そのことを気づき、そこに感謝の念を持つ。

そこから他人への思いやりが生まれます。

「足るを知る」とは、こうした社会への感謝の念と他人への思いやりの気持ちを持つことです。

尾畠さんのボランティア活動は、まさにそうした社会への感謝の念、他者への思いやりから生まれています。

足るを知る生き方を実践している尾畠さん。

その生き方から一人でも多くの人が「足るを知る」ことの大切さに気づくといいな、と思います。