日本人が発見した113番元素の名前としてニホニウムと命名する案が理化学研究所から発表されました。
日本(Nihon)にちなんでニホニウム(Nihonium)。
いい名前だと思います。
113番元素発見の研究グループのリーダーである森田浩介先生のお顔をテレビで久しぶりに拝見して、私は本当にうれしく思いました。
というのも私は森田先生のチームが113番元素の生成に成功した2012年8月の翌月に科学技術政策担当大臣として理研を訪問し、森田先生から直接、研究の苦労話をうかがったことがあるからです。
森田先生の研究チームは何度も何度も113番元素の生成に失敗し、もはやその研究は打ち切られようとしていました。
その打ち切られる寸前で生成に成功したのです。
私は話を聞いたとき、普通の人なら間違いなくあきらめていただろうと思いました。
それくらい厳しい状況にありながら森田先生たちはあきらめずにがんばったからこそ、最後に女神が微笑んだのです。
「念ずれば花ひらく」。
ニホニウム発見の背景に、森田先生をはじめとする研究チームの皆さんの人並みはずれた努力と苦労があったことも是非、知っていただきたいと思います。