阪神淡路大震災から21年目を迎えました。
あらためて犠牲になった方々に心より哀悼の意を表します。
しかし20年目だった昨年とくらべると今年はマスコミの扱いは小さく、今日一日あちこち顔を出しましたが、こちらの方から話題に出さない限り、話題にでることはありませんでした。
当時は、あれほど大きな被害が出て、誰もがショックを受けた大災害です。
にもかかわらず私たちの記憶の中での位置づけは、どんどん後ろへ下がってしまっています。
月日の経過というのはこわいものです。
でもこれは直接の被害者でなかった自分のような者の場合です。
被害者の方々にとっては何年経とうとも、その記憶は薄くなることもなくなることもないと思います。
まもなく東日本大震災から5年目も迎えます。
阪神淡路大震災のときも、そして東日本大震災のときも、それからしばらくは私たちはそれまでの生き方や価値観を見直さなければならない、と誰もが思っていました。
ところがそうした思いはいつのまにか薄れていって、気がついてみるとまた以前と同じような生き方や価値観に戻ってしまっています。
この機会にもう一度、あの時に感じた思いを思い出そうではありませんか。
それが犠牲になった方々への最大の供養だと思います。