今日は憲法記念日。

いかに民主的に正当な権力であっても、その権力の行使は憲法の枠内で行われなければなりません。
それが立憲主義です。

ところが安倍政権は本来ならば憲法改正を行う必要のある、集団的自衛権の行使容認というこれまでの憲法解釈の変更を閣議決定によって行ったり、憲法が保障する表現の自由に属する報道の自由を冒しかねないマスコミへの介入を行ったり、立憲主義の枠を踏み越えた権力行使が随所に見られます。
これはきわめて憂慮すべき事態と言わざるをえません。

安倍総理はしばしば、自分がいま進めていることは選挙で国民に訴えたことであり、選挙に勝って国民の信認を得たのだから、それを実行するのは当然だ、という言い方をします。

しかしいくら選挙の際に主張し、選挙に勝って国民の信任を得たとしても、それによって得た権力の行使は憲法の範囲内でしか認められないのです。

もしそれを認めるとすれば、それこそまさにワイマール憲法下で合法的に独裁国家を作り上げたナチスドイツを認めることと、本質においてなんら変わりがありません。

いまこそ立憲主義の重要性を私たちはもう一度再認識する必要があります。