日経平均が2万円台を回復しました。

株価が上がること自体は喜ばしいことです。

しかしその背景に日銀の追加緩和期待があると言われるのを聞くと心配になります。

「戦力の逐次投入はしない」との決意の下に行われたはずの異次元の金融緩和ですが、市場の「もっと、もっと」の声に押される形で、今後も金融緩和が行われるとすれば、いったいあの言葉はなんだったのかと言いたくなります。

すっかりお金がジャブジャブに供給されることに慣れきってしまった株式市場。

その姿は麻薬中毒に冒された麻薬患者のようです。

この麻薬が切れた時、すなわち金融が緩和から引き締めへと転換した時のことを想像すると、ぞっとします。

かといってお金をさらにジャブジャブにすることをいつまでも続けていれば、いつかは必ず大きな調整が起きるはず。そう考えれば、足元の株価上昇に浮かれている場合ではないはずです。