安倍政権は昨年の参院選で衆議院に加えて参議院でも過半数を確保して以来、数の力を背景に国会での議論を軽視するようになりました。

国民の知る権利を大きく阻害しかねない特定秘密保護法案を強行採決したり、憲法解釈変更につながる集団的自衛権行使の問題について、国会でほとんど議論することもなく閣議決定したり・・・。

民主主義は物事を多数決で決める原理です。

しかしだからといって議論もなく物事を決めていいわけではありません。

少数意見にも十分耳を傾けて、議論を尽くし、その上で初めて最後に多数決で物事を決することが正当化されるのです。

民主主義は結果でなく、その結果にいたるプロセスが重要なのです。

ところが安倍政権はこのプロセスをあまりにも軽んじています。

ねじれ国会の頃には「熟議の民主主義」ということがよく言われました。

ねじれが解消されたからといってその必要性がなくなったわけではありません。

私はいつでも与党で決めれる状況だからこそ、ねじれの時以上に少数意見に耳を傾け、議論を尽くすことが必要だと考えています。

この選挙戦を通じて、私はもう一度「熟議の民主主義」の必要性を訴えていきたいと思います。