天安門事件から25年。
事件が起きた時にはもう共産党の一党独裁はそれほど長く続かないのではないかと思いましたが、その後、高度経済成長を実現することで民主化圧力を抑え込み、巧みに政権を維持してきました。
しかし経済成長に伴い、社会の中の格差拡大はとてつもなく広がっています。
共産主義でありながら、大金持ちと貧乏人が存在する矛盾。
中国に行くたび、私はこの国のどこが共産主義なのだろうと思います。
ここまでは共産主義と資本主義をうまく使い分けて発展してきたのです。
しかしこれからはどうでしょうか。
中国社会の抱える矛盾は、もうとても看過できないところまで膨れ上がっています。
いつ暴発してもおかしくない状況だと思います。
はたして習近平政権はこの矛盾をうまく解消することができるでしょうか。