ロシアのプーチン大統領の支持率がクリミア併合を行って過去最高になったと言われています。
いつの時代も国民のナショナリズムに訴える手法が政権の支持率を上げる上で有効であることを、この事実は示しています。
特に国内に大きな問題をかかえ、国民の不満が高まっている時には、この手法はきわめて有効に働きます。
国民の関心をそらすことができるからです。
したがって為政者にとっては大変魅力的で、こうした手法をとる誘惑に駆られやすいと言えるでしょう。
しかしこうした誘惑に負けずに、自分の国が直面している内なる問題に逃げずに正面から取り組むことこそ、本当の強いリーダーと言えるのではないでしょうか。
はたしていまの世界にそうしたリーダーがいるだろうかと考えると、残念ながらほとんど見当たりません。
それがいま世界を不安定にさせている原因のひとつだと思います。