本日は、県議会農林水産商工常任委員会での現地視察のため、吉野ヶ里町と多久市にお邪魔しました。


一件目は、吉野ヶ里町松隈地区の小水力発電事業の取り組みを視察。


30kWという小さい規模の水力発電事業。

この規模で採算が取れる『佐賀モデル』として松隈地区で事業化されています。


この地区には約100年前に水力発電所があって昭和40年代まで稼働していたという歴史があり、小水力発電への地元の理解があったことも選定されたポイントのようです。


高低差21m。

流量150〜200L毎秒。


この流れ方で、だいたい150L毎秒とのこと。

地区の全戸からの出資で株式会社を立ち上げ、補助金を使わず融資にて資金を調達、売電による売り上げにより運営されています。


11月9日から売電を始め、ちょうど1ヶ月。

今現在20000kWhを売電されたとのことで、@34円/kwhで68万円の売上が発電開始1ヶ月で出ているとのことでした。


収益の一部は、地区へ還元され地域活性のための資金として活かされていくとのこと。


松隈小水力発電の今後に注目していきたいと思います。


二件目は、多久市の佐賀県食肉センターへ。


1日あたり平均で牛22頭(Max50頭)、豚380頭(Max850頭)が食肉へと加工されています。


概要説明をいただいたあとはセンター内を視察。枝肉がたくさんぶら下がった冷凍庫や、部分肉へのカット処理の作業風景も見せていただきました。


カット処理では、作業員の皆さんが躍動感あふれるスピーディーな作業を黙々と続けられていたことが印象的で、驚くほどに体力勝負の現場でした。


また現在、敷地内の山を削って造成された土地に新たな食肉加工施設の建設計画が進んでおり、そちらの進捗も説明していただきました。


ありがとうございました。