7月12日(月)。

午前中は全員協議会。
議題は市内にある「ため池」の防災安全対策事業について

午後は防災情報伝達施設の先進地視察として、全議員で武雄市と多久市にお邪魔しました。ニコニコ

武雄市では樋渡市長にも出迎えられ1時間ほどの視察、そして多久市へ。

神埼市では防災行政無線施設整備事業を平成22年度および平成23年度の2年間継続事業として計画しております。

目的は、
防災・災害対策のために、住民への情報伝達方式を防災行政無線に一元化し、一般行政情報および災害時の緊急情報等、住民に対する情報の伝達効果を向上させ、生活の安定並びに防災対策業務の強化、円滑化を図ること。

簡単に言ってしまえば、脊振・神埼・千代田でバラバラだった情報系統を統一して迅速かつ円滑に運営することが目的です。

で、この情報系統なんですが、

いまの主流として、『防災行政無線』といわれるものと、『MCA無線』といわれるものがあるようです。

さてこのふたつ、いったい何が違うのか・・・。

防災行政無線は「公共業務用無線」
MCA無線は「業務用無線」

つまり、防災行政無線は「防災および行政業務を遂行するため」の専用システムであるのに対して、MCA無線は「主にタクシー業や運送業などの業務用」のシステムなのです。

内容をちょっと整理してみましょう。

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まずは、防災行政無線について。
①メリット
その自治体専用となるため、市長の権限により運用できるシステムであり確実に放送出来る

②デメリット
何かにつけてコストが高い

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つぎに、MCA無線について。
①メリット
コストが安い

②デメリット
業務用を間借りして運用することになるので市長権限など及ぶはずもなく、また通話時間の制限、広域災害などの発生により無線使用が重なった場合など、確実性に不安あり

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とまあ、一長一短なんですね。

武雄市では、
①完璧なシステムを構築することは難しい。
②将来さらなる高性能なシステムが開発されるかもしれない。
との考えから、

コストをかけずに整備を進める。
システムの不備はメールやツイッターなどのサービスを重ねることでカバーする。

ということでMCA無線を採用されています。

対して多久市では、
確実性を重視し防災行政無線を採用。

それぞれに信念を持って取り組まれているわけですね。


政治って難しいですね。(;^ω^A