ー前回の続きー
5.私のやった勉強法
所々で触れていますが他の資格試験や国家試験と異なり、
"対策本"的なものは存在していないです!!!
色々調べてみても「DXビジネス検定」や「DXパスポート試験」(私は知らない試験です)、「DX推進アドバイザー認定試験」といった資格に関する書籍は多少ありましたが、
「DX検定」に特化した書籍は見つかりませんでした。。(もしかしたらあるのかもしれませんが...)
じゃあどうするのかという話ですが、
DX検定の推薦図書として、
以下のページで結構な数の書籍が紹介されていますが試験用の本ではないので概念を理解する為に何冊要るんだろう...っていうのが最初に抱いたイメージです
それを踏まえて私が「エキスパートレベル」を取得できた勉強方法をご紹介しますね
①お金に余裕があればe-ラーニングがオススメ!
シラバスを見て頂ければ分かる通りに試験範囲はとにかく広いです。
これの出題傾向(問われ方とか覚える深さ)を掴む上でもe-ラーニングである程度感覚が掴めました。
逆にe-ラーニング無しで初見ですとなかなかにハードルの高い試験になるのではないかなと思います。
なお、座学的な講義学習ではなくかなりの数の模擬問題を詰め込んであり、
実際に問題を解きながら解説で学ぶ形式のものです。
e-ラーニングには3種類のプランが存在しますのでご自身に合ったものをお選びください。
試験を目指してe-ラーニングを受けるつもりであればセットプランが一番お得です。
①-1.DX Study e-ラーニング \10,780(税込)
3ヶ月間何回でも模擬問題を受験したり、解説を読む事ができます。
①-2.DX Study アセスメント版 \4,180(税込)
60問の診断を1度だけ受験できます。※学習には向いていないのでオススメしません。
①-3.DXリテラシー・育成・認定パック \16,500(税込)
DX検定の受験料(6,600円分)とe-ラーニング(①-1)代がセットになったものです。
別々で申込みするよりはお安い感じですね。
私は①-3のパックを購入し、受験と合わせてe-ラーニング学習を始めました。
なお、早めに申し込むと試験日の直前の日まで使い放題なので3ヶ月以上おまけで使わせて貰えます。
受験を考えている方は早めに申し込むとe-ラーニングの活用時間が伸ばせますよ。
e-ラーニングでの学習方法として受験してみてオススメだと感じたのは、
Ⅰ. 収録問題は全て解答してみる。
Ⅱ. 解説をよく読んでe-ラーニングで触れていない用語や内容を深堀する。
Ⅲ. 収録問題については問題文(選択肢)を見ただけですぐ答えが分かるくらいにしておく。
とくにスタンダードレベル以上を目指すのであればⅠとⅢは必須でやった方が良いです。
というのもこのe-ラーニングに収録されている問題からも本番のDX検定にそのまま出題されている問題が複数問あったからです
e-ラーニングをやって丸暗記で全て正解できるようになったとして、
本番の試験で少なくとも2、3割くらいはe-ラーニングの問題だった気がするので200~300点分くらいは稼げます。
他にも問題文は変えてあるけど良く読めばe-ラーニングでやった内容のことを聞き方を変えているだけのものだったりもあるのでよくe-ラーニングをやり込めば400~500点は固いかなと思います。
スタンダードレベルであれば600点以上なので100~200点分は補うことができれば合格ラインなのでだいぶハードルは下げられるはずです。
また私のようにエキスパートレベル以上を目指す場合はⅡも重点的にやっておくと安心です。
出題としてeラーニングで正答として採用されていなかった選択肢を対象とした問題などもでてくるので解説を理解しておくことでだいぶ得点を伸ばせる可能性があります。
それでも100点程度あるかな、、、くらいのイメージなので壁は厚いかなと思います。
②シラバスから関連情報が無いか検索しまくる
e-ラーニングの解説を読んでいくと触れていない用語や技術について目につくことがあります。
そこら辺も出題される可能性やシラバスで触れている分野でe-ラーニングで触れていない新しいトレンドや用語が出てきていないかネット検索をしまくりました。
調べてみると全く拾えていなかった新トレンドや技術(論文)などを目に出来ましたし、
実際に出題されていた内容もあったのでe-ラーニングのみでは高得点は狙えないと思います。
調べたものに関してはノートに書くなどして頭に記憶されるようにして下さい。
ちなみに、e-ラーニングをやれば分かりますがその分野にめちゃくちゃ詳しくなる必要は無いです。
触りの部分で良いので「●●というのは●●であるから●●です」くらいの深さで覚えておくだけでDX検定は攻略できると思います。
これを時間が許す限り行うことで①で足りなかった得点の上積みが図れる形なので、
まずは①を重点的に行い、自信がついてから②を進めることで得点力が高められました
③書籍は気づきを得る程度に
公式としては推薦図書としてかなりの本を紹介されていますが、
全て揃えると相当な金額になりますし読み込むのも時間が掛かるのかなと思います。
もちろんプロフェッショナルレベル以上や最高点を目指すような方であればやった方が良いというのは分かりますが私としては利用しませんでした。
図書館で見つけて読んだ本の中で気づきになって良かったのは以下の本です。
確かに出題された内容もありますが新しい内容にアップデートされている訳ではないので、
数点分程度にはなるかなと思います。
▼こちらは電子書籍版(私が読んだのは2023年版です)
それと会社にあった書籍(PDF文書)としてIPAが発行しているDX白書は大変参考になりました。
特にDX戦略・理論については検索だけだと体系的に理解が難しいので一度読んでみるのは参考になるかと思いますが必須ではないです。
eラーニングでも網羅されているので必ずしも必要ではないですが参考になりやすいかなと。
6.勉強期間と時間
では私が行った実際の勉強フローもざっくり紹介したいと思います。
【本試験日】2025年1月26日
2024年10月9日申込(eラーニングと受験申込)
10月9日よりeラーニング使用可能(~翌1月25日迄)
10月9日~11月辺りまで不定期でeラーニングの基礎編を繰り返すだけ
12月上旬から通常版のeラーニングを始めて収録問題数の多さにビビる(目論見が余ったと痛感)
年末年始はまったりしながらeラーニングの反復
2025年1月からシラバス確認と関連情報への検索勉強を始める(eラーニングしつつ)
1月中旬にeラーニングの内容が完璧になるまで反復学習(計20回以上やった履歴)
試験前の1週間はeラーニング中心に書籍と検索勉強の漏れがないか確認
試験直前は今までのノートに書きこんだ内容の読み返し
~試験~
というざっくりとした計画?で進めました。
正直eラーニングの基礎編を最初にやって、
「あ、こんなもん?」
となってしまったのがかなりのブレーキでした
基礎編は本当に基礎的な内容にだけ絞ったものしか出題されないので問題数も少ないですし、
内容も理解しやすいものが多かった印象です。
通常版をやると進捗率が見れるのですが1回診断をやっても数パーセントしか進まないので、
「え?めっちゃ覚える内容あるやつ??」
となった時は焦りましたね笑
それが12月頭だったのでそこから怒涛の確認作業と勉強といった具合です。。
まだ1ヶ月強あった時期なのでなんとかなったのかなぁと思います。
時間としては舐めていた時期は「平均1日10分」くらいしかやってなかったと思います。
覚えても忘れての繰返しであまり勉強時間と換算してもしょうがないかなと。
12月以降から試験前1週間くらいまでは「平均1日2時間」程度はやるようにしていたので、
100時間くらいは積み重ねたイメージです。
※検索したものを調べて勉強するのも含めて
最後の1週間は4時間ずつくらいは捻出してやってました。
合わせてみると100時間~150時間の間で勉強していたのかなと思います。
正直集中していなかった期間もあるのであくまで大体このくらいの認識で良いですし、
自分で調べて対策しておく必要もあるので当たりが外れたら意味の無い学習だった訳なので、
他の資格試験や国家試験のように「この内容は試験範囲内に含まれている」という保証が無いのが厄介でした。
試験範囲だけど出題されないというのはしょうがないですが、
そもそもこのトレンドについては本当に試験範囲?この技術は試験範囲?というのは分かりようが無いので、
eラーニングで傾向を掴んでいくことが大事かなと思います。
eラーニング無しで合格している方がいれば本当の意味でDXに精通していて、
実務上でも色んな情報をキャッチして理解している方なのかなと判断できますね(スゴスギィ!!)
7.感想
最後に長くなりましたが受験してみた感想ですが、
手探りになる試験程疲れるものは無いなというのが率直な意見です...
もちろん本来ならそういうトレンドに対して向き合って、
情報収集する癖を付けることが求められるんでしょうけど、
如何せん物凄い速度で成長を続けている業界なんでついていくのも大変です
それに実務で関わっていない業界の話にまでなってくるとホント無知っていうのを実感しましたわ...
とりあえずこのDX検定を通じて私も株主である"タカラトミー"さんから発売されている、
"coemo"という親の声を合成音声で生成して物語を読んでくれる玩具があって、
それは知らなかったのと子どもも居るので興味が出て購入するまでいっちゃいましたね
あとはこんな問題まで出るんかー!!
って思ったのは皆大好き任天堂の「あつ森」の問題…。
問題文すら「あつ森」になっていて「あつまれどうぶつの森」じゃないんや…
って思いながら読んでましたね。
なんか選択肢もどっちともとれるじゃん!
って感じだったので印象深かったですが(ゲームだったというのもありますけど)、
(確かこんな感じの問題文)
手つかずの島で[DIY]しながらアイテムを作成したり島を発展させ~(略)
[やり込み]の要素がゲームファンの心を掴んだ~(略)
※[ ]が穴開きで選択肢で正答を入れる。
的な文章があって、[ ]内に選択肢を入れるんですけど、
DIYは誰でも知っているでしょうからすぐ分かりますけど、
[やり込み]のところが[カスタマイズ]という選択肢もあって、
・やり込み要素がゲームファンの心を掴んだ?
・カスタマイズ要素がゲームファンの心を掴んだ?
うーーーーん、、、
正直どっちともとれるんじゃないかぁ~~~~???
って思いながらも正答は[やり込み]だそうです
なおかつ、この問題に対してもしっかりと解説が長々とあるので読んでて面白いです
あとは印象的なのは医療分野からも出題されていて、
妻が看護師なのでよく医療分野の問題に当たったら妻に出題してみて遊んだりしましたね
なんか「あつ森」の問題だけ紹介しているとあれ?簡単な試験なんじゃね?と思われるかもしれないので、
ちょっとだけ紹介すると、
(問題)
医療現場をMobile×Cloudで変える新しいコミュニケーションのかたちとして、
救急現場において医療用画像管理システム(PACS)などと連携し、
必要な医療情報を共有する診療が可能になる。
平成28年4月1日より保険診療適用。
※文章はこの通りではないですがおおまかにこんな感じ。省略有。
これは何のことですかという問題で選択肢から選ぶ感じです。
皆さんパッと思いつきますかね?
こんな感じの色んな業界に跨ってトレンドやら技術やらの話が飛び交うので30秒で1問ずつ攻略するにはかなり勉強しておかないと「なにこれ?」ってなる試験でしたね。
ちなみにさっきの問題の正解はあえて載せないので興味があれば自分で調べて答えを見つけてみて下さい。
それがこの検定で合格を目指す近道でもあります
ということでめっちゃ長くなりましたがあまり情報が無かった検定だったので、
どんな感じだったのか合わせて紹介致しました
ぜひ最新のDXトレンドを掴みたい際は挑戦してみて下さい