今回はmacOSとWindowsの間でUSBメモリーなどを使用してファイル受け渡しをしているとよく発生する現象についてお伝えしたいと思います
【現象】
(問い合わせ例)
普段は会社のWindowsで使用しているUSBメモリーを顧客に貸出し、そこのユーザーはmacOSを使っている。そのmacOSで作成されたPDFファイルの受け渡しにUSBメモリーを使ったのだが、会社のWindowsでUSBメモリーを開くと".DS_Store"というファイルが存在しており、顧客が使用していた際の時刻と思われる記録が残っているが、先方は知らないと言っている。これは消して良いのか、必要なファイルなのか。
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ということで、謎のファイルというのは".DS_Store"ファイルという"隠しファイル"になります。WindowsやmacOSで"隠しファイル"表示をONにしていなければ普段気付く事の無いファイルになりますが、作業内容によっては"隠しファイル"が見えている方が良いっていう方もいるので今回のケースのように気付いてしまう場合があるようです。
▼画像はWindowsでUSBメモリー内を見た時に残存しているファイル例
【原因】
さて、このファイルが生成される原因ですが、そもそもmacOSにおいてアイコンの位置や表示設定などのフォルダ表示設定に関するメタデータを記録するための隠しファイルです。
Finder上でもリモートシステム上でもアクセスするすべてのフォルダに.DS_Storeファイルが作成されています。
なので、macOSユーザーには一応必要なファイルになりますが、消したとしてもその時のアイコン位置などが消えるだけなので気にならない人は消しても問題ありません。
また、別件ですが逆にFinder上のアイコン表示や配置がおかしくなった場合にも削除やmacOSの再起動をすると改善する場合もありますよ
【対処】
では、この問合せに対する対処方法ですが、Windowsユーザーの場合はこの".DS_Store"ファイル自体不要なので削除してしまって構いません。
".DS_Store"ファイルを右クリック > [削除] で完了
おまけ
【macOS側で全フォルダの.DS_Storeファイル削除方法】
macOS側で全フォルダから削除してしまう方法もあります。
その場合は以下の手順を実行して下さい。
①[移動] > [ユーティリティ] をクリック
▼参考例はmacOS10.13です
②[ターミナル] を開く
③以下のコマンドを実行する
sudo find / -name ".DS_Store" -delete
これを実行する事ですべてのフォルダから".DS_Store"ファイルが削除されます。
また、実行時に"password?"とターミナル上に表示される場合はmacOSにログインする際のパスワードを入力して下さい。
以上、皆様のご参考になれば幸いです
ご覧いただきありがとうございました!