今回はmacOSにおいてSMBによるファイル転送に失敗してしまう問題についてお伝えしようと思います
よくある事例としては複合機などのスキャン機能などでよくSMBによるファイル転送を使用しているケースが多いですね
【現象】
ファイル転送が突然出来なくなった。
【原因】
クライアント自体がクラッシュ等の影響でログインユーザー情報の混在、正規ログイン情報が通じない為。具体的に言うと、"HFS"または"HFS+"ジャーナルファイルシステムの弱点でもある新旧のメタファイルがクラッシュ等の影響で混在してしまうケースがある為です。
メタファイルが混在してしまった場合、OS側で都度ログイン情報の識別が異なる結果を返すようになり、変更をかけようとしても拒否されるケースも。
この為、"APFS"に切り替わっている"macOS 10.13 High Sierra"以降であればこの問題は起こりにくいと考えられます。
実際に10.13以降でこの問題で問合せを頂いたことはありません。
※ただし、この問合せがある時によくあるケースが単純にログインパスワードを変えているのに複合機側に設定したSMBプロトコルを使ってログインする情報のパスワードを変更していない...という問合せも多いので、必ずログインパスワードを変更したら複合機側のパスワードも変更してあげて下さいね
【対処】
メタファイルの故障なので、正直システムごとフォーマットをかけて、新たにシステム(OS)のインストールが解決までが早いです
[フォーマット] > [OSインストール] > [消去されたアプリ等の再インストール] 等々、行う作業は多いですが安全かなと。。
無理に故障メタファイルを個別に修正をかけたり書き換えを試みるとシステム自体が故障してフォーマットも上手くできなくなる場合もあるのでオススメできません...
以上、macOSのSMB転送でお困りの際はご参考になれば幸いです