9月10日ソワレ、大好きな作品「ミュージカル生きる」を! | S美先輩の観劇・エンタメブログ

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映画やドラマ好きに始まり、韓国ミュージカル沼、さらに日本の舞台にもはまってしまった私。日々思いついたことを綴っていきます!

 

9/10ソワレ、大好きな市村正親さんのミュージカル「生きる」の再再演を観てきました!
この作品、初演をWOWWOWで録画したものをお友達に見せてもらい、これは劇場で見るべき作品
だと思っていました。
そして再演3年前の2020年の10月、コロナ真っ只中、まだ何がどうなるかわからない時期。
ソウルでミュージカルをみて8か月半ぶりに日生劇場で観た生の舞台がこれ、ミュージカル「生きる」
の再演でした。そのころは劇場の座席販売も50%で、お隣はあけて販売、もちろんロビーでも飲食
どころか会話も禁止。カテコでも拍手しかだめで、という状態での開幕。
ちょうど自分自身も仕事がなくなるかもしれないという恐怖とともに、メンタルもやばくなりそうな時期でも
あったので、この舞台の市村さん演じる渡辺勘治には勇気づけられ、まさに生きる力をもらった
作品でもありました。(おかげで名古屋の大千穐楽まで行きましたねぇ)

なので、再再演はとても楽しみで♪お友達を誘い、開幕すぐの週末にチケッティングを

していたのです^^。

場所は日差しぶりの新国立劇場。うちからは帝劇行くより倍の時間はかかるものの、

劇場自体は好きな作りです。

 

そして!今季やっとバーカウンターも空いたので、ためらいもなく白購入♪

 

こちらのワイン、¥600-と国際フォーラムよりもかなりお安いにも関わらず、

大盛り(笑)。これはありがたいです。エクスカリバーの時は、まだアルコールは

売ってなかったようなきがします。

 

この劇場では、開演の5分前まで劇場内の撮影が許可されているので、初めてとってみました。

帝劇みたいに奥行きが深くないので、どこに座っても見やすい劇場ですね♪

この日はたまたまセンターブロックの真ん中あたりでとても見やすかった^^。

 

3年ぶりに観た市村さんの渡辺勘治、歌声が前回よりもさらにのびやかでびっくり!

でも言葉少なな老人っぷりも素晴らしく、去年ミスサイゴンのエンジニアやっていらした

人とは思えません!俳優さんってつくづくすごいと思います。

 

この作品、戦後7年目の日本で、まだまだ復興途中の日本人の日常を描いた作品。

昭和のおばちゃんとしては、あまりにも懐かしい風景が広がる舞台でもあるのですが、

なんといっても楽曲が非常に美しく素晴らしい。トニー賞を2回も受賞なさったと言うジェイソン・

ハウランドさんが作曲家。あのデスノートの音楽監督もなさったそう。その美しいメロディに、翻訳では

ない日本語の歌詞が見事にはまり、セリフの様でもある名曲たちに心わしづかみにされます。

お目当ての市村さん演じる渡辺勘治は、定年間近の公務員、何かを成し遂げる希望もなく、勤め上げることのみを希望していた男に、余命わずかの胃がんが発覚、そこから生きる意味を見出し、

行動を起こしていきます。

20年前に肝臓がんで急死した私の父親も地方公務員で、子供と交流することはほとんどないような昭和のおやじでした。

渡辺勘治の姿には、どうしても自分の親の姿が重なってしまいます。

そして父親の気持ちも知らず、逝かせてしまう一人息子の光男の姿には、自分の姿も重なり。

いや、父親と歩み寄ろうとした光男のほうがあたしよりもまだましだよね、と感じたりもして、

もう1幕終わりから何度も泣いてしまう作品です。

明らかに元気な時期の時間の限りがみえている世代だからこそ、本当に共感度が高いお話。

 

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(お写真はホリプロ公式HPからお借りしました)

今回はお友達もいたので、結構泣くのを我慢したのですが、今度千穐楽は多分一人なので、

号泣しそうですね(涙)

 

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(お写真はホリプロ公式HPからお借りしました)

確かに暗い題材ではあるものの、美しい楽曲に乗って、コミカルな場面もたくさんあるし、

なんども笑いが起きる楽しいシーンも満載。

ヤクザの親分にはあの福井晶一さん、いやーな助役にはかつてのアイドル鶴見慎吾さん♪

アンサンブルの方々も実力者ぞろいです。

 

 

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(お写真はホリプロ公式HPからお借りしました)

たくさん笑ってたくさん泣いて、最後にはとってもすっきりした気持ちで劇場を後にできる

作品なので、日本オリジナルのミュージカルをあまり見ない皆さんにも、ぜひとも見ていただきたい

傑作です!

 

 

そういえば、この作品にはストーリーテラーとして、小説家という役があり、歌もセリフも

とっても多いんです。

初めて見たときには、小西遼生さんと新納慎也さんでみて、なんてかっこいいんだ!と惚れた役。

今回は、平方元基さんを初めて拝見したのですが、あまりにも美しいイケメンでハートわしづかみ

されました♪背の高い手足の長い美しい姿で着流し、さらにはお歌も私の好きなタイプの歌い方、

茶目っ気もたっぷりでかつ勘治へのやさしさもあふれる小説家。

これはほかの作品でもぜひ見たい俳優さんとなりました!(これ以上推しを増やしてどうするww)

 

今期の生きる、もあまりにもよかったので、帰宅後すぐに市村さんの千穐楽をぽちりました!

 

絶対にはずれがない作品なので、ぜひぜひ1度は見ていただきたいと思います!

黒澤映画はもちろんみましたが、アカデミー賞にノミネートもされた、イギリス映画「LIVING」も

ビルナイが洗練されていて素敵でしたが、やっぱりこれは生の舞台が何倍も面白いし、この時代の日本を舞台に演じられるからこその空気感も最高です。

でも近いうちに海外でもリメイクされたり、海外公演もみてみたい、そんな作品でもあります。

さあ、次回見るのも楽しみだ!