介護認定調査の日、調査員の方が、一人来られた。

母は、緊張していたが、とても気合いが入っていた。


まず初めに、病院でやった同じような認知機能検査だった。

調査員「今日の何日ですか?年号から、言ってください。」

母「えーっと、1月何日だっけ?3日?4日?。月曜かな?。。年号、昭和?平成?だっけ」

調査員「今、季節は、なんですか?」

母「春です」

調査員「今、寒いですか? 段々暑くなりますか、どうですか?」

母「寒いです。段々、寒くなります。」

調査員「段々、寒くなりますか?春の次は、なんですか?」

母「春の次は、夏です」

調査員「じゃあ、段々、寒くなりますか?」

母「はい、寒くなります。」


次に、物を見せて、それは何か?

調査員「これ(実物)、何に見えますか?」

母「あの、お正月の時の。。。。門松」


調査員「えーっ、なんですか?」

母「違ったっけ?なんて、言うんやったっけ?」

母、目の前まで、絵を近づけて、やっと、指3本だとわかった。

もろもろ、認知能検査は、続いた。


母の運動能力を、調べられた。

歩き方、片足立ち、腰曲げなどできた。

ベッドに横になり、寝返りもできた。

母は、自慢げに、ヒョイヒョイできてしまった。

ご飯も自分で、スムーズに食べられる。

排泄も、家のトイレで、自分で出来て、後始末も自分でできる。


次は、私が母の状態を話した。

認知が進み、季節がわからないので、服がいつも薄着。セーターなど着るように話したら、「もこもこするから嫌だ」と、着ようとしない。そのやり取りが、10分は続く。

デイサービスの準備を一緒にしないと、鞄の中の物を出しては、入れたりして、結局は、忘れ物多い。

一緒にすると、あれは要らない、要る。また、歯ブラシや、メガネがなくて、探し回る、時間が要する。結局、予備に置いてあるメガネや歯ブラシを使う。

化粧水、髪につけるローションを、何度もつける。たまに、髪まで洗って、袖口がビッショビッショ。

極め付けが、朝は、鬱が多い。朝ごはんを食べてもらうのに、時間と労力を要する。

朝5時に起きて、私が家を出る、8時まで3時間あるけど、母のやり取りの為に、出社が出来ない状態。

上記の服選びから、朝ごはん鬱まで、ほぼ毎日。


それに、今回の徘徊。母を一人、家に置いていると、外に出ていきそうで、毎日デイサービスを使っている。

夜中、徘徊しないよう、気にしているので、私も主人も、少しの物音で、起きてしまうありさま。

寝れないストレスは、大きくて、いつも、体がだるくて、何事も面倒で、やる気が、出なくなる。


色々と、私が、調査員の人と話していたら、母は、飽きたのか、腹が立つのか、立ち上がって、ウロウロしだした。


調査員の方が、母を気にして、聞かなくても良いことを聞いた。

調査員「お小遣いは、どう使ってますか?」

母「お小遣いは、一円ももらってません。私の貯金も全部、子供に取られてます。」

調査員「一円も、もらってないのですか‼️」

私の方を見る。私、虐待してる⁉️みたい。

私「母にお金を渡すと、すぐになくなるんです。以前、お小遣いを渡していたのですが、すぐに、お金をくれと言うので、やめました。毎日、デイサービスに行ってるので、必要もないかなと思いまして。」

母「そんなん、私も、買いたいものがあるんです。ひどいと思わない‼️」と調査員に訴える。

この話は、まだ続いた。