母の徘徊、父の退院、地域包括センターでの会議と、盛りだくさんのイベントが続き、妹のカイかちゃんが、心配していた。


カイちゃんの誘いで、母と私は、カイちゃん宅にお泊まりに行くことになった。

私と母は、ケーキと適当に惣菜を買って、持って行った。

ちょうど、カイちゃん宅に15時頃着き、ケーキを食べながら、Amazonプライム・ビデオで、役所広司さん主演の「すばらしき世界」の映画を見た。

母は、「なんで、そんなことするんやろう。」と真剣に怒りながら、笑いながら見ていた。

映画は、人の気持ちを、自分のことのように、動かし、色んな感情や情景を思い起こさせてくれる。

母と、映画を見る時間を、もっと増やして、母の表情を豊かにしていきたいなと思った。


カイちゃんは、お寿司を出前してくれて、美味しい味噌汁を作ってくれた。

お腹も、気持ちも満足になり、少しお酒も飲んで、眠たくなった。

久しぶりに、3人で並んで寝た。

母は、眠剤も飲んで、眠りが早かった。知らない間に、私も、カイちゃんも寝てしまった。


2時頃、母がトイレに起きて、私も、慌てて起きた。トイレの前の部屋で寝ていたので、迷わず、部屋に戻ってきた。

母は、それから、ずっと、手を動かして、独り言を話していた。目を閉じて、寝ている。これって、寝言❓❓❓❓

カイちゃんも起きていて、私「これって、寝言?」と聞いた,

カイちゃん「寝初めて、ばあちゃん、私の肩をたたくから、起きたんよ。じゃあ、ばあちゃん、寝ていたから、びっくりしたわ。それから、はっきりと話しだして、誰かいるんかなと思うくらい。寝言。ずっと。ばあちゃん、毎日、こんなんかなと思った。」

私「一緒に寝ていないから、ばあちゃんが、寝言がひどいなんて。また、手を動かして寝るなんて、知らないよね。」


カイちゃん「私、寝れなくてさ。レビー小体型認知症を調べてたんよ。症状に、睡眠異常行動ってあってさ、大きな声出したり、暴れたりするらしいわ。まさに、ばあちゃんだよね。そして、認知の変動があって、しっかりしていたり、ぼーっとしていたりを繰り返す。まさに、ばあちゃんだよね。多分、ばあちゃん、レビー小体型認知症だね。」

私「そうだね。今までの、ばあちゃんの行動が、まさに当てはまっているもんね。。。。ちょっと、ショックだよね。」

カイちゃん「でも、3大認知症と書いてある。結構の人が、レビー小体型認知症ってことだよね。」

私「そうだけど。今後、どう進行していくか心配だね。できるだけ、家で暮らせたらいいね。」

カイちゃん「私も、できるだけ、手伝うけど、無理だったら、グループホームを考えようね。」

私「そうだね。でも、私は、頑張って、要介護度3つくまで家でみたいんだ。そして、じいちゃんがいる特養に入れてあげたい。今回、ばあちゃんが、認知症が急に進んだのも、きっとじいちゃんと離れたから。だから、今度は、一緒にさせてあげたい。」

カイちゃん「今、要介護度3は、なかなかつかないみたいだよ。それに、要介護度3ついて、じいちゃんの特養が、ばあちゃんを受け入れてくれるかわからないよ。」

私「ばあちゃん、介護申請をして要介護度1が2に上がったら、じいちゃんの特養に、ばあちゃん、ショートステイで使っていこうかなと思っている。ばあちゃんのこと、その施設にわかってもらえるように、入所しやすいようにと思う。」

私も、カイちゃんも知らない間に寝ていた。

朝目が覚めたら、母は、起きていたが、布団の中だった。徘徊は、しなかった。