母と私は、地域包括センターの話し合いに行った。ケアマネさんも一緒に参加してくれた。


母と私は、会議室に案内され、6人ほどの方が円に座り、私達を迎えてくれた。少ししてからケアマネさんが来てくれた。

担当の民生委員の方も来られる予定だったが、都合が悪く、来れなかった。

みんなの自己紹介が終わり、それから、地域包括センターの役割みたいなものを、話された。高齢者の方が、孤立しないように、気軽に立ち寄れ、話ができるカフェや、体操教室などがあることを教えてくれた。また、介護している家族の会があり、みんなで支えあって、介護を頑張っていきましょうと言う内容であった。

母に、「もし、良かったら、近所の人達とお茶を飲んで、話しをしたり、体操をしませんか?と誘ってくれてるんだよ。」と説明した。

母「私は、毎日、仕事で忙しくて、行けないと思います。」と、さえない様子であった。

私「私も一緒に、行くので、この機会に、近所の人達と、仲良くするのも、良いかな?と思うよ。」

母「まぁ、考えておくわ。」と、少し笑顔になった。


それから、今回、母が徘徊したことで、地域がどう関わっていけば良いか、話し合うことになった。ケアマネの人が、母を会議室から中庭へ連れ出してくれた。


地域包括の人「今回、お母様が、徘徊をされて、2回目だと聞いてます。靴の中に入れるGPSや、センサーマット、起き上がりブザーなどの貸し出しを無料でしているのですが、どうでしょうか?」

私「ありがとうございます。GPSは、iPhoneのApple Air Tag を使用しています。母は、監視されるのが、とても嫌です。父が、今、特養にいるのですが、センサーマット、起き上がりブザーを使用して、すぐにスタッフが来るから、嫌がって、結局使わなくなったみたいです。母も同じだと思います。今は、母の部屋と玄関のドアにリンをつけて、母が出入りするのを、わかるようにしています。あと、玄関のドアが少ししか開かないように、蝶つがいに金具を入れて、対策しています。」


地域包括の人「そうですか?今のお母様の状態は、どうですか?」

私「今は、落ち着いています。今回、徘徊して、警察の方に色々と聞かれて、写真撮られて、とても怖い思いをしたと思います。それが、少しトラウマになって、徘徊をすることを抑えてくれていると思います。以前、仏壇のロウソクに火をつけていたので、電気のロウソクに、するように勧めたのです。納得はしてくれたのですが、すぐ、火をつけて、どうしようかと思っていたら、主人が、母に、頼むから、火を使わないで欲しいと頭を下げたんです。それが、母の心に刺さって、火を使わなくなったんです。それ以外にも、このようなことが色々とありまして、母にとって記憶に残らなくても、心に刺さることや、トラウマになるようなことは、母の行動を抑制し、しなくさせます。だから、今は、母は、徘徊することは、怖いことだと、思い、徘徊はしないと思います。だからと言って、まるっきり、安心しているわけでは、ないのですがね。」

地域包括の人「恐怖体験や、してはいけないと言う強い思いが、トリガーとなって、行動を抑えてくれるのかも知れないですね。言うように、絶対しないと言えないので、私達も協力したいと思います。警察から頂いた、お母様の写真を近所のお店などに配布してもよろしいですか?徘徊は、みんなで助け合わないと、いけないので、一人で抱え込まないようにしてください。」

私「ありがとございます。母の写真は、無茶のない程度で、配布して頂けたら助かります。これを機に、地域との関わりを考えていきたいです。」


帰りに、母と、喫茶店により、ケーキセットを食べた。嬉しそうに食べる母を見て、なぜか、心が痛かった。母なりに、一生懸命に生きているんだな。

きっと、嬉しいことも、トリガーになって、為になることをしてくれるはず。人生、楽しくしてくれるはず😊🍀

母を大事にしていきたい。そう思った😊