ふるさとネットワーク6月号掲載
ビワの葉には皮膚や健康によい成分が含まれています。
その利用方法には生葉を使う温湿布もありますが、
エキスを取り出して化粧水にしたり、
虫さされ、かゆみ、水虫、やけど、かさつきなどへの塗布も有効です。
エキスの取り方には2つあり、
いずれも緑の濃い、葉肉の厚いものを選び(7、8月頃がいい)、
葉の裏表をたわしでごしごしとよく洗い、広げて乾かしてから使います。
水気が残っているとカビの原因になるので気をつけます。
乾いた葉を2~3cmの幅に切り、硬い軸は切り落しておきます。
(山梨県長坂町/C・A)
化粧水は、スギナやユズの種でも作っています。
エキスの取り方
煎じる場合
1.鍋にビワの葉20~30枚分と水1リットルを入れ、
弱火で水が半量になるまで煮詰める。
2.荒熱が取れたら葉を取り出し、冷めてから
しっかりふたの閉まる清潔な茶色系のガラス容器などに移して
冷暗所で保存する。
*化粧水として使う場合はエキストラバージンオリーブオイルをたらすと、
これだけでスキンケアに使えます。(煎じ液5:オイル1)
1.しっかりふたの閉まる広口のガラス瓶にビワ葉を入れ、
できるだけ上から押して葉と葉の間の空気を抜く。
2.アルコールを静かに注ぐ。
*ビワの葉の分量は、焼酎1.8リットルに葉120g、あるいはエタノール1リットルに葉100g。
3.ふたをして冷暗所で寝かし、3~4週間したら、葉の上下を返す。
さらに冬は4ヶ月、夏は1~2ヵ月寝かす。
4.葉の色がすっかり茶色になったら葉を取り出して、保存する。
*焼酎(ウオッカやモルトウィスキーでも)に漬けたものはビワ酒としてそのままか、
水などで割って1日に盃1杯飲むと健康増進になります。