ふるさとネットワーク4月号掲載


 皆さんは「コキア」という植物を知っていますか?別名「ほうき草」。古くは江戸時代から薬草として栽培もされ、学名「パッシア・スコーパリア」。スコーパリアとはほうき状のと言う意味だそうです。その成熟した実は「とんぶり」。「畑のキャビア」として秋田県比内地方の特産物で希少品扱いです。ガーデニングのアクセントとして、夏は緑の「玉形」の涼しげな姿も…秋には成熟した紅葉を楽しむことができます。私の小学校の花壇に堂々と植えられ、ほうきとして「用」を果たすため枯れるのを待ちわびられていたほうき草。本当に学校中で(内外で)ほうきが活躍していました。

 縁あって、ここ八ヶ岳南麓・小淵沢町に開拓農家の後を引き受けて暮らし始め、居抜きの家財道具を片付けていたら、「発見発見。ほうき草ほうき!」ほうき状に仕立てられ、使い込まれたほうき草。あの子ども時代の風景が甦ってきました。そして庭には小振りではあるけどまさしく、ほうき草が手招きしていたのです。嬉しくなってほうきを何本も作ってしまいました。元生き物だからそれぞれ個性があり、クセの強いのから素直で大人しいのまでそれぞれ適当、良い加減に束ねてまとめたらあっと言う間にほうきに大変身。取っ手の所に彩りよく「端切れ」を裂いて巻き付けおしゃれをすれば、ほとんど手間無し、世界にたった一つの「マイほうき」の出来上がり。

 葉を楽しみ、実を楽しみ、死して尚 「用」を為すスーパー植物コキアを一緒に育ててみませんか? 種子の入手は「サカタ」など種子販売会社の通販。もしくは園芸店で比較的簡単に入手できます。一度撒けば、次の年はこぼれ種が芽を出します。いたって手間イラズです。

(山梨県小淵沢町/I・N



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