母について書きました
母はもう長年臨床心理士として頑張っています。
実はね今も現役。

この間、フリースクールのキャンプがあって、70歳なのに、大人の人数が足りないから、ってついていっていて、帰ってきてさすがにダウンしていました。

クーラーがなくてびっくりした、とかキャンプ場までものすごく遠いみちのりを荷物持って歩いた、とか娘としてはハラハラ。
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facebookのお友達だけ公開、でもあげましたが、

昨日、
ニュースで9月1日に子どもたちの自殺が

一年で最も増えるという
話をとりあげていました。


自殺で亡くなったお子さんのお母さんの談話があって
思わず涙がこぼれました。


自殺の前に、電話で「明日、学校いかないとダメ?」と聞かれたそうです。

え?と思って、「そうだよね」というようなことをおっしゃったそうです(ちょっとここは私は泣いてしまっていたのでうろ覚えなのですが)

「あの日に戻りたい。あの子の生きている時間に戻って、学校なんて行かなくていいよと言ってやりたい」
とおっしゃる姿を見て、涙が止まりませんでした。


娘として、カウンセラー、
万人の母のような実の母を持つことは正直楽ではない日もありました。

社会福祉についても学んでいた母は行動派。


それには賛否両論あるかもしれませんが、素直によくやるなあ、
とあきれてしまうくらいがんばり屋です。

本当に善良な人間なんです。
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昔は、個人情報保護も携帯もメールもなかったので、本当に大変でした。

すぐにカウンセらーの自宅の電話を教えてしまうのですよね。


一番印象に残っているのは実は私が妊娠中のときでした。

つわりがひどくて実家に帰って横になっていた時のこと。

お昼にかかってきた電話のことをよく覚えています。

「恭子先生、うちの子死んだんです」

中学生のお子さんのいるお母さんでした。

それまでに数回フリースクールや親の会などでボランテイアでお会いしたことのある新しいお母さんで、覚えのある優しい声が震えていました。

「うちの子、首つって、納屋でおばあちゃんが見つけて・・・」

めまいがしました。

足元が崩れる思いをしたその瞬間は忘れられないのですが、そのあと冷静に対応したとは思うのですが、何を話したかは覚えていません。


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また、  夜中にクライアントさんから電話が自宅にかかってきて、

テスト期間中の子どもだった私がとってしまったことがあります。

「山田先生いますか?」といわれて、「寝ています」と答えたら(だって2時過ぎだった!)
無言で切れてしまって、自殺を図ったらどうしよう、
と冷や汗が噴き出て、

夜も眠れなかった日もありました(起こして相談した母は、しょうがない、とあっさり寝ていました・・・)。






他の日には、未明に電話がなって、母が血相を変えて父に車を出して!と頼んでいるのを見たこともあります。

そんな風に飛び出していく母が、クライアントさんに何があったか話してくれないまま、黙って見送ったこともありました。






そんな母のプライベートの部屋にはひっそりと助けられなかった子どもやクライアントさんと笑顔の写真たちが飾られています。




無力な日もある。
限界も。

本当に命って大事だなあと思います。




彼女ができる限りやってきたこと、笑顔の裏を家族として横で見てきました。




学校なんてね、変えちゃってもいいんだよ。
生きてたらやり直せるもん。

大丈夫。


あのときそんな風に言えたら、と泣いているお母さんはどれだけいるでしょう。




そういうのって、最初身近な人が相談を受けるんですよね。

ママ友とか、近所の人とか、ちょっとしたお知り合いとか。



学校に行きたがらない子供を持ったママは本当に孤独な気持ちだったり、サインの重大さに気づいていなかったりすることもあります。

人間ですから。

そんな時、お話を聞いてあげてくださいね。




そんな温かい世の中になって、9月1日に命を絶つ子がいなくなってほしいなあ・・・