まず、政権交代したことについついてはよしとする。
政権交代しなければこびりついた閉塞感は払拭されないから。
硬直化して淀んだシステムには腐臭が漂いはじめていた。
実際、システム自体を存続させるためのプログラムだけが更新され続けてきた。
システムは複雑なプログラムを次々編み出し、霞ヶ関文学とわれる暗号をかけ、
異物の侵入を拒み肥大していった。
システムによって救われるべき人たちへの配分は縮小し、
システムを維持するために莫大な税金が使われるようなプログラムだけが更新されいていった。
だが、これはシステムを維持するために働く官僚の意図的な悪意などではない。
凡庸な私だが、何日もつまらない日が続くと複雑怪奇な夢を見るようになる。
巨大な金魚、ありえない建築物、複雑な関係の暴露、、、。
不合理な夢の展開につじつまを合わせる解釈を求め四苦八苦しながら目が覚める。
単調な日常に脳が反乱を起こしているのだ、もっと、機能させろ、シナプスをスパークさせろと。
脳は退屈を最も嫌う。
問題は有能な官僚たちにはあまりにも単純な戦略が政治家によって選択されつづけたことだ。
日米安保を更新し、アメリカの要望に唯々諾々と応えていれば、
国家安泰だと自民党の政治家は考え続けた。
複雑な関係性を解きほぐし将来の国家戦略など考えなくていいと、
自民党は官僚たちに言い続けた。
官僚は複雑な国家ゲームを取り上げられてしまう。
凡庸ではない能力を持った官僚たちは退屈なルーティンに耐えられず
システムの複雑化を目指し始める。
好敵手が与えられないのであれば、
退屈から逃れるために考えられる方法はルールの複雑化しかなかった。
やがて、官僚同士でさえ研鑽しあわなければならない奇怪な文法の法案を書き上げることが
評価の対象になっていった。
官僚たちが築くバベルの塔は螺旋を描いて天上へ伸びるのではなく、
独特のねじれや奇妙な装飾にまみれながら天空を覆っていく。
陽光は遮られ紫外線は届かず細菌が繁殖し不健康な臭気が全体を覆っていた、、、、、、って感じ?
でね、政権交代して今こそ頭脳ゲームが始まるかも、、、っていうのに、
検察はなにをしようとしてるのだろうって思うわけです。
確かに、検察っていうのはほかの省庁と違う価値観を持ってる。
検察にとって大事なのは「俺たちの正義」であって国家じゃないのかもしれない。
「検察は正義の使者な~のだ。」ってか?
バカボンのパパかっ!?
こんな経済状況の中では、どんな政権であっても機能していなければ
うちみたいな零細企業はどんどん冷え込んでいく。
検察はこの時期に政治の混乱を招いてもいいと思っているわけ?
停滞や混乱を招いても守らなくちゃいけない正義って?
なら、検察の正義なんて迷惑。
検察の正義なんていらない。
ほんとの正義はどこか別のところにあるのかもしれないけど、、、。