1月13日(土)に旦那と北野武監督の映画「首」を見た。
本当は「ゴジラ-1.0」が見たかったけど、上映時間帯が合わなかった。
すでに上映終わってる劇場が多く、かろうじて一日一回だけ上映している場所で見た。
以下ネタバレあり。
一言で言うと、なんか戦国ボーイズラブコメディ・・・的な。
私はBL漫画を何冊か読んだことがあって、腐女子っぽい部分がある。
この映画では、明智光秀(西島秀俊)と荒木村重(遠藤憲一)は両想い、
信長(加瀬亮)は村重を気に入っていて光秀のことも好き?というような設定だった。
男性同士の絡みは信長と森蘭丸(寛一郎)のシーンのみだった。あとはキスとか抱擁が少しあった。
光秀が村重をかくまっていて、一緒に布団の上で話しているシーンが印象的だった。
正確なセリフは覚えてないけど、村重が光秀に
「おい、おまえ、信長に『私もおやかた様(信長)をお慕い申しておりました』って言ったんだってな。俺、妬くぞ~」と光秀をなじるシーン。
あの強面の遠藤憲一(村重)が西島秀俊(光秀)にストレートな思いをぶつける様子は腐女子の皆さんにとっては萌えポイントだったと思う。
あと、別の場面だったかで光秀に「おまえになら介錯(かいしゃく)されてもいいよ」と言ったり。
最初は光秀役を渡辺謙に打診していたそうだ。渡辺謙はスケジュールの都合が合わないだか脚本に魅力を感じなかったとかで西島秀俊になったという。渡辺謙と遠藤憲一のBL的なシーンだったらどんな感じだったのだろうか?
しかし、村重はかわいそうすぎた。信長に一家皆殺しにされ、大好きな光秀には最後に裏切られ(殺されて)。
秀吉(ビートたけし)と弟の秀長(大森南朋)と黒田官兵衛(浅野忠信)の3人の会話のシーンがいくつかあったけど、毎回クスッと笑わされた。
加瀬亮の信長は名古屋弁?でまくしたてていてぶっ飛んでいた。
秀吉や家康(小林薫)や千利休(岸部一徳)も非常にしたたかで不気味。
そう考えると大河ドラマ「どうする家康」って美化されている。
服部半蔵役の桐生健太は少ししか出てなかったけどかっこよく見えた。
「どうする家康」の山田孝之の半蔵役もやっぱりかっこよかった。たぶんあの黒い衣装とキリッとした役柄のせいだと思う。
長篠の戦とか高松城水攻めの準備の様子はよく描かれていた。
見終わって夫が「なんか気味悪い映画だったね。あんなに簡単に首切れるかな?」と。
中村獅童(役名忘れた)が、取った首を片手で持ち上げて振っていたが、頭は5kg以上あるのに軽そうにみえて現実味がなかった。
カンヌ映画祭で上映されたけど、日本の戦国時代というか、織田信長、豊臣秀吉、明智光秀、徳川家康などの関係が分からない外国人にとっては、よく分からないだろうな。
私はそこそこ面白かった。でもバンバン首が飛ぶのや男性同士のからみが苦手な人には向かない映画かもしれない。
7/10(seven out of ten 10点中7点くらい)