NETFLIXの実写版 CITY HUNTER をやっと視聴した。
私は10代の頃、女子だけど毎週本屋で少年ジャンプを立ち読みしていた。
北条司の「シティーハンター」を読むために。
アニメが始まると、漫画は読んでなくても夕飯時にアニメを見る女子も多く冴羽リョウは人気があった。「こんな人がほんとにいたらかっこいいのに!」とか言って。
家に文庫版の漫画があるのでさっと見返してみた。
上から襲ってくる冴羽リョウをコラージュ。
犯罪だね。
バブル時代だから許された作品だと思う。
で、NETFLIXの実写版はどうなのさー(ややネタバレあり)
評判どおり、なかなかよかった~
鈴木亮平はギャグとシリアスを上手に演じ分けていた。
他の俳優も役にマッチしていて、冴子役の木村文乃が上品で素敵。
映画館ではなく、家でリラックスして楽しむのにちょうどいい作品だと思う。
冴羽リョウと言えば、露骨なスケベネタ。
どんなふうに表現するのかなと気になっていたけど、
前半を見て、がんばってるけどこれくらいが限界かなと。今はポリコレ(ポリティカルコレクトネス)とか大変だから。
漫画のように同意なしに女性の体に触ることはなかった。
ただ一か所、女の子の顔に両手で触って、香に「ちょっとタッチ禁止だから」と言われていた。キビシイお言葉。イアリングに発信機をつけるために触ったんだけど。
しかし、後半に入るといきなり
「新宿の種馬です!」
馬もっこり!
強烈なインパクト。
この演出は Good job! なんかモヤモヤが一気に解消された。
「おもしろかった~」と思いながら、最後にエンドロールを見ていたら、インティマシーコーディネーターという言葉を発見。最近、ドラマ「不適切にもほどがある」で知った言葉。
インティマシーコーディネーター(Intimacy Coordinator)とは?
Intimacyは親密さ。映画・テレビや舞台など視覚芸術の製作にかかわる職種。俳優らの身体的接触やヌードなどを演出上必要とする際に、演出側と演者側の意向を調整して、演者の尊厳を守りつつ効果的な演出につなげる職種。
LGBTQ+インクルーシブディレクターとは?
映画などの作品に脚本の段階から参加し、性的マイノリティーに関するセリフや所作、キャスティングなどを監修する職業。
なるほど。特にインティマシーコーディネーターは冴羽リョウのスケベの度が過ぎないように調整する仕事?馬もっこりはOKなのね。接触してないし偽物だしね。
色々配慮しなきゃいけない世の中だけど、ポリコレが過ぎると映画やドラマが面白くなくなるような気がする。
漫画や昔のアニメの冴羽リョウは勝手に女性の太ももに触れたりするけど、その女性と親密になれることはなくハンマーで叩きのめされたり感電したりして罰せられている。でも今はアウトなんでしょうね。
8回位のシリーズだと思っていたら1時間44分の作品だった。お手軽だからもう一回見てみよう!
おまけ
今まで実写化されたシティーハンター
城市獵人
1993年 香港 原作からはかけ離れたあくまでジャッキー・チェンのアクション映画。ビデオ借りて見た。後藤久美子が出てる。YouTubeにいくつかのパートに分かれてるやつがある。広東語で英語字幕不可だった。
シティーハンター in Soeul
2011年に全20話で放送された韓国ドラマ。未見なので分からない。いわゆる韓流ドラマ的な作品のようだ。
Nicky Larson et le Parfum de Cupidon
2019年 フランス 映画館で見た。原作に対する愛とリスペクトが溢れるおすすめ作品!一部動物の扱いがヒドいけど。冴羽リョウのフランス名はNicky Larson。これもYouTubeにあがってる。フランス語だけど。
エンジェル・ハート
2015年 全9話のドラマ。これはシティーハンターの続編ではなく、パラレルワールドを描いた作品。上川隆也は頑張って冴羽リョウに寄せていた。
<非公認作品>
原作者等の承認は得てないけど、登場人物や設定がシティーハンター的な作品。どちらも未見。
神鳥伝説
1991年 香港 脚本があのウォン・カーウァイ!出演者もアンディ・ラウ、アーロン・クオックなどの香港を代表するスター達。笑い、アクションありの香港映画のようで評判よし。DVDを借りるか買って見るしかないようだ。
孟波
1996年 香港 孟波とは冴羽リョウの香港名らしい。登場人物の造形が似ててなんかおもしろそう。YouTubeにある。広東語だけどきっと雰囲気で理解できそう。英語字幕にもなる。