こんにちは。

今回はしつけをするときに基本となる「褒めること」について紹介しようと思います。

 

犬も人間と同じく、褒められると嬉しく感じます。

 

ただし「褒める」ときに最も重要なのは、犬が「褒められていると理解しているかどうか」です。

 

つい陥りがちなことは、人間が「褒めてる」と思っていても、犬には伝わっておらず、意思疎通が上手くとれないことで距離が生まれてしまうことです。

 

この課題をクリアする方法は2つあります。

 

ひとつは、できたときに繰り返し褒めること。

 

もうひとつは、本気で伝えること。この「本気で伝える」ということが最も大切なことです。

 

 

 

 

私たちも、何かができて報告した相手に、スマホやテレビの画面を見ながら「すごいねー」と言われたらあまり嬉しいとは思いません。

 

本当にすごいと思ってくれているのか、うわの空なのか、雰囲気というものは伝わります。

 

これは、大人はもちろん、小さな子どもでも、元気があふれているときでも、怪我や病気で元気がないときでも、その言葉が本気かどうか、思いがこもっているかどうかは伝わってしまうものです。

 

特に犬は人間より鋭い感覚を持っています。

 

犬は言葉を使わない分その鋭い感覚で、飼い主のあなたが本当に褒めているのか、うわべだけの言葉を使っているのかを敏感に察知します。

 

もしいつも、うわべの言葉で褒めているのであれば、犬は褒められているということがわかりません。

 

褒められていることがわからなければ、トレーニングをして正しいことをしたときに、「よくできたね」「正しいよ」と伝えてもわからないのです。

 

つまり、結局何が正しくて何がダメなのかを理解できないということです。

 

よく「褒めるときは高い声で、叱るときは低い声で」という話を耳にします。

 

しかし実際にはそれは小手先の手段でしかありません。本気で犬に向き合っていれば、低い声で静かに褒めてもしっかり伝わります。

 

 

 

ですからまずは、褒めていることが伝わっているだろうという思い込みをいったんリセットし、目を合わせたり、愛情を込めてなでてみてください。

 

そして心から「よくできたね」「頑張ったね」「それでいいんだよ」ということを伝えてみてください。

 

その積み重ねは、飼い主のあなたと犬との間に深い信頼関係を築くことにもなるのです。