小腸は癌にならない!? | ふうりんそう便り

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と或る鍼灸師の日々是好日

ふうりんそう鍼灸院

院長の千葉です。

 

 

今回は、突然ですが、小腸についてです。

 

胃から小腸に至るプロセスの中では、

俗に「三大栄養素」と呼ばれる、

 

タンパク質、炭水化物、脂肪の

仕分けが行われます。

 

タンパク質は「アミノ酸」に分解され
 

炭水化物は「ブドウ糖」にまで分解され、

 

脂肪は「脂肪酸」「モノグリセリド」「カイロミクロン」に

まで分解されます。

 

栄養吸収の主な担い手は、「小腸」です。

 

およそ栄養の80%がこの小腸で吸収されると

言います。
 

 

ところで食道がん、胃がん、大腸がんというのは

よく耳にするけれども、

 

「小腸がん」ってあまり聞かないと思いませんか?

 

東洋医学には、臓腑の陰陽バランスと
いうのがあり、

 

小腸と表裏一体をなすのは「心臓」なのです。

心臓も。心臓がんって聞かないでしょう?

 

両者は、神聖なる領域として「がん」は

できないとされています。
 

 

…食べるには体力がいる…

 

食べ物は、この小腸粘膜の絨毛を通る時、

非常に小さな分子にまで分解されています。

 

ちなみに、お肌に良いとさえれている

「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」も、

 

いずれもタンパク質ですから、

アミノ酸に分解されて吸収されます。

 

どんなにたくさんパンやご飯を食べても、
 

グルコース一分子レベルままで分解されないと

吸収されません。

 

小さな小さな分子にまで分解するのは、

相当なエネルギーで、相当な体力を使っています。


(ですから「断食」の効果には体力温存という意味が

あるのです)。

 

そこまでして食べ物を分解したいのには、

おそらく何か理由があるのでしょう。
 

 

ではここで、吸収される直前の

 

例えば、人参が分解されていく過程を

逆再生していく場面をイメージしてみましょう。


「小さな分子→大きな分子→やがて人参へ」

となりますね。

 

これは、人参が人参に構造化していく過程です。
 

つまり、こう考えることができます。

 

消化とは、食べ物がどんな成り立ちで

そこに存在するようになったのかを

理解する作業なのだ、と。
 

私達の消化器官は、人参が人参として、

この地球上に存在している理由を、

 

その構造を分解することで理解しようと

しているのです。


小腸は、その最大の担い手であるがゆえに、

ガンが生じないのかも知れません。

 

 

 

参考文献

がんにならない人の3つの習慣

おのころ心平