ふうりんそう便り

ふうりんそう便り

と或る鍼灸師の日々是好日

ふうりんそう鍼灸院

院長の千葉です。

 

 

 

現在、定期的に通院をされている方に

 

「シャルコー・マリー・トゥース病」

 

の疑いがある方がおられます。

 

 

 

*** シャルコー・マリー・トゥース病 ***

 

 

1886年に報告された遺伝子変異による 

 

末梢神経疾患の総称です。

 

末梢神経には、筋肉を動かす運動神経と、

 

温痛覚や触覚などを司る感覚神経に障害が起こり

 

感覚が鈍くなったり筋力が低下したりという

 

症状が現れます。

 

 

遺伝子変異の種類にもよりますが、

 

基本的に男女差はありません。

 

通常0歳~20歳頃までに発症しますが、

 

50〜60歳にも発症のピークがあります。

 

世界的には2,500人に約1人、

 

日本においては1万人に約1人

 

の割合で発症するといわれています。

 

 

     *******

 

 

通院されている方の症状は、

 

足関節や足趾が上手く動かせず

 

感覚が鈍い状態ですので、

 

その疑いが十分にありますが、

 

 

国立の専門病院で検査をしている

 

今の段階では、

 

ハッキリしない状況なんです。

 

 

現在、さらに細かく調べて行く予定ですが、

 

結果がでるまでに1年ほどかかると

 

言われたそうです。

 

 

 

ですが、わかったところで

 

何が改善出来る方法があるかは

 

又、別の話になるのかなと

 

思われますが、ご本人からすると

 

何かハッキリさせたいという

 

気持ちになるのは当然だと思います。

 

 

当院では、東洋医学的な治療は

 

致しますが、

 

筋トレや関節可動域訓練だったりを

 

重きに置いております。

 

 

その方現在は、お仕事をされてませんが

 

以前の仕事環境がとても過酷で

 

大変だったお話とかを聞きますと

 

「心と体」のバランスの大切さも

 

関係があるのではないかと感じております。

 

 

 

     

     *****

 

 

 

自宅の「タイム・ロンギカウリス」が

 

今年も開花しました。

 

 

葉を触ると、レモンに似た爽やかな香りを

 

楽しめます。

 

去年の夏の暑さでダメになったかなと

 

思ったのですが、咲いてくれました。

 

今年は、蒸れないよう気を付けたいです。

 

 

 

 

 

 

 

ふうりんそう鍼灸院

院長の千葉です。

 

 

突然ですが、現在NHKで

 

「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」

 

という大河ドラマを毎週見ています。

 

 

俳優の横浜流星さんが演じる

 

蔦屋重三郎という人物の生涯を

 

描いていますが、正直ほとんど

 

知識がありませんでした。

 

 

ちなみに蔦屋重三郎とは、

 

江戸時代中期に活躍した版元

 

(出版プロデューサー)です。

 

・葛飾北斎

・喜多川歌麿

・東洲斎写楽 …など

 

後の歴史に名を残す多くの

 

天才絵師たちの才能を見出し、

 

浮世絵の全盛期を築き上げた

 

人物として知られています。

 

 

レンタルや書籍販売などを行う

 

複合量販店チェーン

 

「TSUTAYA」

 

の名称も、蔦屋重三郎に

由来するともされています。

 

 

先日、そんな蔦屋重三郎に興味を持ち

 

ゆかりの地を散歩してみました。

 

 

まずは、隅田川沿いの隅田公園に

 

 

車を止めて山谷堀公園を歩いて行くと

 

まずは、蔦屋重三郎の墓碑がある

 

正法寺に立ち寄りました。

 

 

そのまま山谷堀公園を歩いて行くと

 

見返り柳が見えてきます。


 

 

見返り柳とは…

 

遊郭の遊び帰りの客が、

後ろ髪を引かれる思いを抱きつつ、

この柳のあたりで遊郭を

振り返ったということからだそうです。

 

 

見返り柳のある交差点を左折し、

 

そのままS字カーブを道なりに進んでいくと

 

蔦屋重三郎が20代で開業した

 

耕書堂を模した施設が左に見えます。

 

 

そしてその先に

 

吉原遊郭、唯一の出入り口だった

 

吉原大門跡が見えてきます。

 

 

そしてその先に

 

 

吉原神社がありました。

 

 

こちらには、九郎助稲荷(くろすけいなり)

 

が祀られておりますが、

 

ドラマの中では、俳優の綾瀬はるかさんが

 

九郎助稲荷に扮してナレーションを

担当しております。

 

 

帰り際に

 

『鬼兵犯科帳』等で有名な

 

歴史小説家の池波正太郎さんの

 

生誕地碑がある、

 

 

待乳山聖天に立ち寄りました。

 

 

とても歴史のある変わったお寺でした。

 

情報量が多くなりますので詳細は省きます。

 

 

 

私の昔の印象は

 

吉原は風俗街、

 

三谷地区はスラム街の危険な街で、

 

車で通ることはあっても

 

歩くことはないかなと

思っておりました。

 

 

今回歩いたのは、ほんの一部分ですが、

 

歴史を感じながらの散策は

 

とても興味深く、街もどんどん

 

変わっているのかなと感じました。

 

 

 

 

 

 

ふうりんそう鍼灸院

院長の千葉です。

 

 

先日、

「右耳が突然聞こえないんです」

という方が来院されました。

 

発症されて10日も満たない

状況でしたが、

 

2~3日前に病院の検査でお薬も

出され飲み始めていまいた。

 

 

 

突然で原因不明の場合は、

基本的には突発性難聴といいますが、

 

残念ながら現在の医学では、

内耳の異常とだけわかっていながら、

原因がわかっておりません。

 

ただ、一つ言えるのは

発症から治療までの時間が

長くなると治りずらくなります。

 

 

   

  ******

 

 

 

当院に来院され方は、

幸いにも1回の治療で

 

ほとんど回復したとの

ご報告がありました。

 

念のため直ぐに2回目の

治療をして

 

病院に検査を受けたところ

当初の異常はないということで

 

病院の通院は終了ということに

なりました。

 

 

勿論、お薬も飲まれていたと

思いますので、

 

鍼灸治療も相乗効果として

お手伝いが出来たのかなと

嬉しく思っております。

 

 

 

今回の患者様に関しては、

 

日頃の悪しき生活習慣や

忙しさとストレスの度合い等を

 

俯瞰しご自身を見つめ直し、

改善出来るところは行動力を

持って対応したという所に

 

体が反応したのかなと思わ

せるところがありました。

 

その方の今後の生活にも大きな

意味があったと感じております。

 

 

 

*** 翳風(えいふう) ***

 

 

 

大切な治療穴の翳風について

お伝え致します。

 

耳に関する症状の時は、

よく使うツボになります。

 

「翳」は羽毛からできた扇子を指し、

耳に似ている形のもので、


「風」は、風邪を治す効果が期待できる

ツボということから名前の由来が
きています。

 

突発性難聴も外から入ってくる邪(じゃ)

の原因で起こると考えております。

 

 

翳風は耳たぶの後ろで、

耳のつけ根の後ろにあります。

 

口を開けたときにくぼんでいる

部分です。

 

翳風の鍼は深く刺さないことが

多いですが、

 

下にある胸鎖乳突筋という筋肉が、

張って硬くなっていると言うことが

ありますので

 

その場合、深く刺すことがあります。

 

 

 

 

 

 

ふうりんそう鍼灸院

院長の千葉です。

 

 

 

先日、女性の来院の方から

 

「子供が出来ないんです…」

 

との訴えがございました。

 

 

2年ほど病院には通っているのですが、

 

結果がでていないと言うことでした。

 

 

 

 

 

この鍼灸治療の業界では、

 

不妊治療に特化した、

 

鍼灸院がいくつもございます。

 

 

そう言った状況を見ても

 

不妊に対しての鍼灸治療というのは、

 

成果に繋がりやすいということが

 

伺えます。

 

 

 

***** 経絡治療 *****

 

 

特に経絡治療といわれる

 

気(エネルギー)や血液などを

 

経絡や経穴(ツボ)に鍼灸で刺激を与え、

 

経穴と経絡を通してつながっている

 

臓腑の不調を改善させる東洋医学の

 

治療がございます。

 

 

科学的な根拠はございませんが、

 

過去から、経験を通じての膨大な

 

データを現在に引き継いでいるもの

 

なので、再現性が高いのです。

 

 

とはいえど、人それぞれ

 

個性があり環境や違いますので、

 

一筋縄ではいかないと言う部分は

 

ございますが…。

 

 

 

これを言うと当たり前かと

 

言われてしまいますが、

 

ご夫婦共々、心身共に健康であれば、

 

子供が生まれるというのが

 

不妊治療の大前提と考えてます。

 

 

当院では、不妊治療の経験は、

 

正直少ないです。

 

だけど、健康のために治療をするというのは

 

基本的にどの症状も一緒の考え方です。

 

 

 

今回、来院された方も

 

お体の調子は絶好調ではなく、

 

所々、不安やお困りの症状も

 

ありましたので、

 

 

まずは、諸症状に対し治療して

 

いきながら、健康な子宮に

 

なっていただけるよう

 

イメージしながら行っています。

 

 

 

 

***** 三陰交 *****

 

 

大切な治療穴の三陰交についてお伝えいたします。

 

 

三陰交は、足の内側を通る「脾経」「腎経」「肝経」

 

という3つの経絡が交わるところにあるツボです。

 

3つの経絡が交わることから、「三陰交」と名づけら


れています。

 

 

三陰交が特に効くといわれる効果としては、不妊、

 

生理痛等が挙げられます。三陰交は女性に役立つ

 

ツボといわれています。

 

 

自分の内くるぶしの一番高いところをに小指を置き、

 

ふくらはぎに指4本をそろえて当てます。三陰交は

 

人差し指が当たっているところで、脛骨の後ろ側の

 

際にあります。

 

 

当院では、必要なタイミングで

 

このツボにお灸を致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふうりんそう鍼灸院

院長の千葉です。

 

 

今回も「糖尿病」について

お伝え致します。

 

 

◆インスリンの働き

 

 

液中のブドウが、つまり血糖です。

 

ブドウ糖は各細胞のエネルギー源です。

 

 

また、脳細胞が使うエネルギーは100%、

 

そして手足や内臓の筋肉細胞も

 

ほとんどをブドウ糖に頼っています。

 

 

ですので、脳細胞や筋肉細胞の周りには

 

ブドウ糖をたくさん含んだ血液が必要に

 

なります。

 

 

そして、集まった血液から各細胞にブドウ糖

 

が運び込まれる時にその扉を開く鍵として

 

働くのが「インスリン」というホルモンなの

 

です。

 

 

血液中のブドウ糖が、細胞中に取り込まれる

 

ことで血液中の糖の値は下がります。

 

インスリンが血糖値を下げるというのは、血糖中

 

のブドウ糖を細胞内に移動させるからなのです。

 

 

 

       *******

 

 


◆糖尿病になるとインスリンが働かないのはなぜ?

 

 

細胞側からみるとこれは、「そのエネルギー、

 

もういりません。」というメッセージと考える

 

ことができます。

 

 

最近は、たくさんの情報やエネルギーにあふれた

 

世の中になっています。どれがどれだけ自分に

 

必要なのか、混乱してしまいますね。

 

 


ちょっとイメージしてみてください。細胞を

 

みなさんの家に例えてみます。その家には

 

たくさんの勧誘がやってきます。

 

必要な情報もあれば、詐欺めいたものもあり

 

ます。危険を察知した家の住人は、

 

「そうだ、鍵を新しく替えてしまおう」

 

と考えます。

 

 

そうして細胞膜表面にあるインスリン受容体が
 

変容してしまうのです。ところが、これは、

 

インスリンからしてみると

 

「あれ?」鍵穴が合わなくなった?」

 

ということになります。

 

 

大切なエネルギーを届けようとするインスリン

 

にとっては、大変困ったことになってしまう

 

わけです。

 

 

これを医学用語では、「インスリン抵抗性」と

 

呼びます。これは、いってみれば情報洪水

 

・エネルギー洪水の今の社会を象徴するような

 

出来事が、体の内側でも起こっているとみる

 

ことができるのです。

 

 

さあ、こうなると細胞からシャットアウトされた

 

ブドウ糖は行き場を失い、とにかく腎臓を通じて

 

尿から外へ出ようとします。


糖分を含んだ尿が多くなるので、「糖尿病」と

 

名付けられたわけですね。

 

 

まずは、色々な情報に惑わされず、シンプルに

 

昔から言われている、食事や運動における

 

生活習慣から見直していきましょう。

 

 

 

参考図書  「病気は才能」おのころ心平