こうなったらマッドマックスフェスティバルだ!

男だったらくぐり抜けなければならないゲートがある。
通過してきてなければならない男道がある。
それは断じてスマップだのジョニー・デップだのではない(別にデップは嫌いじゃないけど)。さらに言えば長○剛でも矢沢○吉でもない。
で、男の道の中にマッドマックスというルートがある。(他にスタローンルートやジョン・ウールートなんかがある。)
…なんか今回も明らかに長くなりそうだ(苦笑)。
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上空から轟音と共に急降下して地球に――オーストラリアの大地に伸びるハイウェイに――タッチダウンしてマッドマックス第2弾豪快にスタート!
世界はさらに混沌とし殺伐とし、マックスはオーストラリアの荒野を彷徨っている。
ガソリンを巡る抗争は激化。
ついでにビジュアルもバイオレンスも激化。
PART1には新品のカッコよさみたいなのがあったけど(マックスのレザールックも車もキレイ。ついでにマックスを演じるメル・ギブソンも若い、ツヤツヤしてる・笑)、2は使い古したカッコよさがバキバキに展開する。
車は洗車場行けってぐらいな汚れっぷりだし、
レザールックは左右非対称だし。コレがカッコいい!
片方長袖片方破れて半袖状態だったり、手袋もフィンガレスグローブだと思ったら違うんだね、破けてて指があったりなかったりする。
前作で撃たれた片足には金属のギブス(歩くとブーツのコツコツいう足音とギブスがカチャリカチャリと鳴るのもイイ!(音にうるさいワタクシ・笑))。
あと片方の肩に着けてるプロテクターのパッドがまたカッコいい!(一体なんの役に立つのかわかんないがビジュアル的にカッコいい。ってか それが装着理由だろうけど)。しかも両肩でなく片方だけってのがまたいいんだな。
腰の片側にはデカい銃を吊るしている(ちなみにマックスの銃は銃身とストックを切り落としたショットガンで、ショットガンって拳銃じゃないわけだよ、散弾銃だよ、凄い衝撃なわけだ、あんなシロモノをソードオフしちゃうってどうかしてるよ、しかも腰に吊るすわ片手撃ちするわ・笑)。
メル・ギブソンも前作のイケメンだけどイマイチ垢抜けない若いアンちゃんから、まるで激闘を切り抜け続けて10何年も経過したかのようなシブさと凄みあるルックスに変わっていて超カッコいい!
しかもクライマックス前にズタズタになる。
族にやられて愛車も大破するが自身も瀕死の重傷を負う。もう片目潰れてるみたいな(瞼が完全に閉じちゃってて潰れたように見える。誰もが続編で両目あるのを見るまで、片目潰れたとカン違いするだろう)。
加えてギブスした片足だろ。あまりにズタズタの肉体(&ボロボロなレザールック)で戦う姿は壮絶にカッコよすぎる!
汚れたカッコよさ。ズタズタの凄み。
ファッション雑誌とか、ブランド物とか、結婚したい男ベストテンとか、そういった類いのものとは真逆の世界のカッコよさ。
ゴツゴツにバキバキに男の世界。感性に「女」というのがまるっきり関与してない。
女には理解出来ない世界だよ。それが解かるニューロンが無い。稀に解かる人もいるだろうけど。
(逆に言えば女性特有のオシャレとかポップさとかは女性の世界。あれは男が基本的に持ってないニューロン。持ってる男性もいるんだけど。
だからホルモンの問題じゃないんだよ、俺に言わせれば。ホルモンではなく、ニューロンの問題。)
前作は(冒頭のマックス登場なんか)カッコつけてるとこがあったけど、本作はカッコつけてなくてもカッコいいというか、カッコつけててもカッコつけてると感じさせないというか、ナチュラルに凄みがあってカッコいい。
なんつーか整ってないカッコよさとでもいうか、歪(いびつ)なカッコよさ? が横溢。

で、敵のビジュアルもスゴイ。
前作の族はただのバイカーだったけど、今回の族のビジュアルはSMっつーかハードゲイの世界だよね(笑)。
“ロックンローラーのアヤトラ”ヒューマンガス様はホッケーマスクを被っているサランドラな怪人。ムキムキの肉体にSMファッションを装着。ドクドク脈打つ頭の血管。「オレ様は失望したぞ…」 アヤトラって何?(笑)
モヒカンの巨漢でハードゲイのウェズ。
ウェズはいつでも(後ろの穴で)性交ができるように股が開いてる服を着てるとどこかで読んだことがある(笑)。実際劇中のウェズはケツ丸出しである(笑)。
以下その凶悪な仲間20人くらい? どいつもこいつもイカれたビジュアルで、ガキの落書きをそのまま制作したようなマシンに乗って(族のくせにパトランプ点けてる奴もいるよな・笑)核戦争後の世界を暴れまわっている。



アクションもとんでもない事に。
あと映像もダイナミック。
これはクライマックスを取り上げながら触れてこう。
あの前作が大人しくみえる程の凄絶な、あまりにも凄絶なカーチェイスを展開!
オーストラリアの見渡す限りの荒野に1本だけ伸びるハイウェイを、マックスの運転するタンクローリーが走っていて、その後ろから族のバイクや車が続々と追撃。
それを空撮で真上から、最後尾から追い抜きながら撮っていってワンカットで先頭のタンクローリーまで到達する映像。
族の車が幾度となくタンクローリー側面に接触・激突するが、それを車体据え付けのカメラで撮った映像。
迫力と臨場感が炸裂しまくる!
さらに族は走行中に族車からタンクローリーに次々飛び移ってく。カット割りで処理してない。人間がホントに実際にやってる。
ウェズがチェーンの先にフックが付いた凶悪な物をブンブン振り回して引っ掛けてタンクローリー運転席のドアを引っ剥がす!(映像的に運転席の見通しが良くなる。)
タンクローリーの上に乗ってたマックス側の人間は引きずり落とされて道路に落下!(←スゴイ)
バイカーの1人が転倒した車に突っ込んで放り出されてぐるんぐるん縦回転しながらものすごい飛距離で吹っ飛んでくる場面、俺ずっとコレ人形だと思ってたんだよ、そしたらDVDに収録されてるメイキング見ると、スタントマン=生きてる人間が実際にやってたことがわかって仰天! 命知らずにも程がある!
タンクローリーのタイヤを射ろうとして車輪に巻き込まれて盛大に轢死する奴の場面の直後、映像は空撮に切り替わる。これが壮観!
地平線を境に上は大空・下は広大な大地、そのままハイウェイに接近してくとタンクローリーと族車のカーチェイスが展開している。
地球的スケール感溢れまくる映像!(スコアもここで伸びのある感じになるのも相乗効果でナイス!)
さらにジャイロキャプテン(後述)の1人乗りヘリと共にカーチェイスをサイドから追い上げて撮ってく。(このヘリがまた臨場感に一役買ってる。装甲がなくて身体剥き出しだからね。それが空中を飛んでるっていう、しかもそれを空撮で捉えてるから、人間が機械に乗って空を飛んでる事実がありありと見てとれる。)
最後タンクローリー(ウェズがしがみついてる)とヒューマンガスの車(ニトロで加速中!)が正面衝突する場面、前作では見開いた眼球のアップを挿入したのがナイスだったけど、今回はウェズの口ん中にカメラが突入!(笑)

1回の投稿文字制限数では語りきれないんで『男の通過儀礼『マッドマックス2』 ②』に続く!