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マーカスとジュリーの初対面。
マーカス「マックスとオレは時々エッチする仲でさ! パッコンパッコォーンって」
山寺の「パッコンパッコォーン」の言い方がいい(笑)。
マイクだと信じないジュリーに怒ったマーカス、
「信じないなら結構だ! 好きにしやがれッ
オォォォ――――――――――――オ! 忘れてたハハハッ!
犯人はココを知ってるかもネ~♪ そのうち訪ねてくるだろうよ。
ガンバッテ!」
山寺の「ガンバッテ!」が力いっぱい嫌みったらしい(笑)。声が裏返りかけた「オォォォ――――――――――――オ!」もナイス。
菅原マイクのイントネーションがいいっつったけど、山寺もいい味出しまくってる。
他にも「ようこそラーリーの館へ~」とか「くそっ! …まくらちょーだい(涙)」なんかの時のヘロヘロな言い方なんかも可笑しくて楽しい。
上手いんだよね、山寺。なんでもこなせる実力者なうえ(押井の『立喰師列伝』ではウソかホントか1人20役とかなんとか・笑)、バカやるの大好きだけあって(笑)、しょっちゅう笑かしてくれる。

 

恐妻家&マイクと入れ替わってるマーカスはジュリーを自宅に連れていけず、マイク行方不明中に勝手にマイクのマンションに連れてく。
マイクは相当なナルシスなのか、自室に自分の写真をいっぱい飾ってる。
ジュリーはそれ見てゲイとカン違い。
…と、すでにベイ第1回監督作品からホモネタ(笑)。
でもPART2に比べたら、まだまだ全然行儀がいい。ソフトだよね(笑)。

 

しがない一般ピープルのマーカスが金持ちのプレイボーイ・マイクを演じ、
金持ちのプレイボーイ・マイクが3人ぐらい子供のいる家庭の夫を演じる…
マーカス「疲れたよ、こんなのもうウンザリだ! 疲れ果てた!」
マイク「ウンザリしてんのはこっちの方だよ。俺なんかあのひでェ動物園で寝起きしてんだからな!」
マーカス「俺のウチが動物園だァ!?」
マイク「わかった、わかったよ!」
と言いつつマイクがマーカスをふとよく見ると。
マイク「…それ、俺のシルクのシャツじゃねーか!」
マーカス「これ、着心地いいねー。マイクになりきれって命令だから。マイクにィ、マイクになりたァい♪」
マイク「ビョーキだ。オマエどっかおかしいぞ。精密検査でも受けたほうがいい」
と、マイクのポケベル(懐かしいね)が鳴る。
マイク「女房に電話」
マーカス「女房だ!?」
マーカスの奥さんがもう用件言い終わって電話切れてんのに、マイクは喋り続ける。
マイク「今日の下着は?」
マーカス「それ寄越せェーッ!」
マイク「もうとっくに切れてる(笑)冗談だって」
マーカス「2度とこんなことすんじゃねーぞ!」
マイク「オマエも人の服着るな(笑)」

 

マイク&マーカスがマイク宅へ。マイクはマーカスってことでジュリーと初対面。
マイク「オーッ! ちょっと失礼? そこの絨毯にシミがついてる、ひっでェー」
ジュリー「あー、アタシの犬がお漏らししたの。クリーニング代を払うって言っても受け取らないのよ」
マイク「太っ腹だろ? 俺には到底マネできないね。大物だよ。俺なら、キレてる! おーコイツか! かわいいワンちゃんがソファーの上に! 元気にソファーをかきむしってくれちゃって!」
ジュリー「もう1匹いるのよ、今ベッドで寝てるわ。具合が悪くて朝から下痢したり吐いたりタ~イヘン」
顔は笑ってるが心はブッキレかかってるマイク(笑)。
マイクが別室に行ってる間に、マイクの知り合いの女がランジェリー姿で勝手に登場。
マーカス「どちらさんで?」
女「アンタ誰!?」
マーカス、女をムリヤリ追い出しながら
マーカス「出てってくれよ! 頭おかしいんじゃねェのか?」
女「このバカヤローッ!」
(この大騒ぎを犬を抱えて見ているジュリー。何もわかってないカワイイ顔した犬が笑える! この犬、銃撃戦の最中もトコトコ走ってうろついててカワイイ♪)
マイク「一体なんの騒ぎだ!?」
マーカス「女がさ、夜這いに来たよ♪」
ジュリー「ねぇ、他にも今みたいな裸のヒステリー女が飛び込んでくるなら教えといて」
マイク「裸だって!?」
マーカス「パイオツがちょろっと」
マイク「裸で追い出したのか? …そーかい、フザけやがって。いい加減にしろ、人様のものを敬うことが出来ねェのか!」

 

マーカスの奥さんからアルバム見せてもらってるマイク。マーカスのアフロヘア写真に爆笑!(アフロ デカすぎ・笑)
「そうだ! コイツを職場に貼り出してやろう」「やめてよ」
たまたまそこへ、妻とマイクの浮気を疑ったマーカスが電話をかけてくる。妻の嬌声が聞こえてくる。
「マイク! 恥ずかしいわ! 誰にも見せたことないのよ! ねぇマーカスに知られたら殺されるわよ」
もうカン違い直球ド真ん中(笑)。
浮気現場を押さえに来てすったもんだの末にマイクに怒られて誤解が解けて、バツの悪いマーカスがしどろもどろになりながら帰る寸前。
別れ際の挨拶に拳を合わせようとして、迷ってオタオタしてると、マイクが「あーホラホラ。よしよし」と拳合わせてやる(しかもヘロヘロ・笑)場面が、微笑ましくてそこはかとなくすごく可笑しい(笑)。

 

マイク・マーカス・ジュリーのとこへ、マーカスの浮気を疑った奥さんが乗り込んでくる。
ホントほとんどファミリーコメディドラマ。(でもやたら口喧嘩が勃発しまくってて、テンションはむしろ『デッドフォール』に近いかも。)
山寺マーカス「オレを怒らせんなよ! ってゆーか、オレはただ、つまりそのぉ あの あのー、べいびぃ?」 あたふたしながら声が裏返りかけてる「べいびぃ?」が笑える。

 

その直後、犯人グループの急襲。
ダッシュで追撃するマーカス&マイク。
ノーマルスピードとスローモーションを織り交ぜた映像にマーク・マンシーナのスコアが援護射撃で、スリリング&ドラマティックな緩急!
マイケル・ベイとマーク・マンシーナ、マックグリドルソーセージのパンケーキとソーセージ並みの取り合わせの良さ!
そして監督1作目から出た! ベイの得意技、呆然と遠くを見る主人公をローアングルで旋回撮影!
ところで不謹慎なネタが多いマイケル・ベイだが、ここで車椅子の集団が巻き込まれるのが悪趣味でベイらしい(苦笑)。

 

敵の居場所の唯一の手がかりが自動車電話(まだケータイない時代なんだよね…)。
ロックオンする為に電話するんだが、これがフザけすぎ(笑)。敵が出るといきなり
マイク「あんたロメオかい?」
敵「誰がロメオだ馬鹿ッ (そばにいる仲間を見て)何笑ってやがる!」
(悪党のセリフでは「ンなことわかってんだよタコ…」もお気に入り)

 

クライマックス。銃撃戦と爆発が展開するが、やっぱベイはどうも銃撃戦がダメなんだよな…。
これも昔観てつまんないって思った理由の1つ。
でも爆発カットではやらかしてて、これまたベイの得意技がすでに炸裂ッ 爆破で人が物のように豪快に吹っ飛ぶ! もうオモチャかってぐらい(笑)。

 

最後 敵のボスを捕まえる場面では、マンシーナのかなりセンチメンタルなスコアが流れる。
クソたれ悪党1人死ぬのになんでムダにこんなに切ない空気を充満させる?(笑)



 

『バッドボーイズ2』は面白さがちょっともうハンパなくて、ハッキリ言って狂ってて(笑)やべェよコレみたいな、針振り切ってイッちゃってる映画。もう大好き!
に対してPART1はまだブッちぎれてなくて、ギャグがまったり可笑しくて、観てていい感じに楽しい♪
そしてこの楽しさ・可笑しさは、菅原マイクと山寺マーカスに拠るところが結構デカい。