ハリスの旋風 | 気ままな暮らしDAISUKI!

ハリスの旋風

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ハリスの旋風」(ハリスのかぜ、と読みます)をご存知でしょうか。

この漫画はちばてつや先生の名作で、拙者が子供の時、最初に手にしたコミック本(1~8巻)であり、好きで何度も読んだ拙者の人格形成に多大な影響を及ぼしました。

 

1965年の4月から1967年の11月まで少年マガジンに掲載された学園もの。

貧乏育ちで喧嘩っぱやくて勉強はできませんが、実は正義感にあふれ、やさしくて多くの人に愛されるスポーツ万能の主人公・石田国松(略すと石松)が、運動各部で旋風を巻き起こす愉快痛快な漫画です。

顔は「あしたのジョー」のジョーそっくりです。


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国松は屋台のラーメン屋を営む石田家の長男。

国松が札付きの乱暴者のため、これまで多くの学校を退学になり、一家は住んでいられなくなって静岡から東京に引っ越してきました。

 

ある日、名門ハリス学園(スポンサーがガムでおなじみのハリス)に勤める教師である岩波とトラブルになり、ノックアウトしてしまいます。この様子を見ていた学園長がその運動神経に着目し入学を勧めます。

国松は少年鑑別所行きか入学かの選択を迫られてしぶしぶ入学し、岩波が担任のクラスに編入します。

転校後、早速同級生の剣道部員・横地や不良の伊野、巨体の番長ともめてしまい、その暴れっぷりに運動部がこぞって勧誘に来ますが、国松が出した入部の条件は「弁当を食わせろ」でした(おばQ同様に大食漢)。

 

また隣の席の朝井葉子(オチャラ)とは喧嘩友達となり、子分になった「メガネ」と呼ばれるチビの少年とともに登下校するようになります。

オチャラは国松に密かに思いを寄せますが、国松には色気がなく、この漫画では好いた惚れたの話はまったく登場しません。

 

見せ場は野球部、剣道部、拳闘部、サッカー部で活躍し、どの部も大会で優勝させてしまうところ。

最初はトラブルを起こしますが、どの部の幹部(殿山、鬼塚、佐々木、サハーラ東郷ら)も国松に惹かれ、ピンチの時には助けに来てくれます。

登場人物のキャラクターも実におもしろい。

拳闘部の佐々木はおしるこが好きでろくに練習もせず部を独裁運営していましたが、国松の世直し後は心を入れ替えて平の部員になります。

 

そして最後はサッカー部在籍時、ハリス学園の理事長であるカスタード・プリンとトラブルになり、サッカー部は解散命令、国松は退学処分を受けます。

しかし全校生徒の嘆願や国松の直談判でサッカー部の解散は取り消し、国松もその後暫くして許されます。

サッカーの全国大会に出場したハリス学園は、決勝戦で宿敵・三和田学園を下して優勝。プリン理事長に見込まれた国松はアメリカの本校への留学するのです。


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テレビアニメ版
は1966年5月から1967年8月にフジテレビで木曜日19時から全70話(モノクロ)が放送されました。

毎回高視聴率で、その後日本テレビで再放送され、拙者はそれを見ました。

テーマソングは「♪ドンガドンガラガッタ ドンガドンガラガッタ 国松様のお通りだい♪」で始まります。

 

声優は国松が大山のぶ代(ドラえもんの声でおなじみ、初代カツオも担当)、弟のアー坊が山本嘉子(初代ワカメ)、オチャラが松島みのり(キャンディキャンディ)、メガネが小原乃梨子(のび太)、母が増山江威子(バカボンのママ、二代目峰不二子)、園長が若山弦蔵という、そうそうたる顔ぶれでした。

 

1971年には「国松さまのお通りだい 」としてカラー映像でリメイクされ、フジテレビで放映されました。

(ハリス食品改めカネボウハリスとのスポンサー契約が期間満了し、更新されなかったので「ハリスの旋風」というタイトルを使えなくなったため)。

 

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