「北の各地から」 | 富良野塾OBユニットのブログ

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富良野でお芝居創りをしている富良野GROUPの派生ユニット。

週が明けてしまうと
なかなか南富良野へお邪魔するのが難しくなります。
なので、昨日も午前中のみですが、
少しだけ活動させていただきました。
もちろんリーダーのカツシゲさんと、
サブリーダーの西海さんと共に。

いつも現地へ入る前には、
必ず南富良野町のボランティアセンターに立ち寄り
受付を済ませます。
昨日は週末という事もあり、
朝から沢山の方が応援に来てくださっていました。



車のナンバーを見ると、
旭川ナンバーはもちろんですが、
札幌、室蘭、函館など
各地から応援に来てくれています。
受付を済ませセンターを出ると、
「慶太!」と、声を掛けられました。
振り返ると富良野塾の先輩の齋藤典世さん。
典さんもずっと気になりつつも、
仕事の都合でなかなか来られなかったけれど、
昨日ようやく現地に入れたと話してくれました。
その他にも富良野市役所の職員で、
何かとお世話になっている方々にも会ったり。
みんな仕事やプライベートなど色々な事情がありながら、
合間をぬって、現地に足を運んでいるのです。

ボランティアセンターには
様々な最新情報が掲出されます。



道東道の
芽室〜占冠が通行止め解除になったり、
本日は国道38号線の狩勝峠が解除になりました。
少しずつ前には進んでおりますが、
ここからが更に大変になってくるのだと思います。
それはメインのボランティアスタッフさんもそうで、
連日このハードな日々を過ごしていると、
やはり体力の限界は訪れます。



だからこその
「百人の一歩」なのです。
それを実感した昨日の活動は、
チームカツシゲは合同チームとなり、
12名で床下の泥だし作業を行いました。



今回はスタートからこの人数なので、
2箇所ルートを定めて同時に着手。
先ほどの写真がルートKATSUSHIGE。
下の写真がルートNISHIUMI。



KATSUSHIGEは若干広めのルートだったため、
ハイペースで進んで行きます。
一方のNISHIUMIは、
かなりの狭さで苦戦を強いられました。



ただ、この日のチームカツシゲは
勢いが違います。
交代要因が大勢いるので、
コンスタントにチェンジし作業を進めました。
それでも昨日一日で終えられる範囲ではなかったので、
今日一日かけて終えられていればイイのですが・・・。

僕は午前の作業を終えて、
落合の集会場まで歩きました。



向こうの岸がえぐられているのを見ると、
あの高さまで水が来たのが分かります。



この橋の欄干の汚れからしても、
やはりこの高さまで水かさが増したのだと思います。
この川沿いには、
先日のおじいちゃんのお宅を含め、
何軒かのお家があります。
それはそれは怖かったと思うのです。
現地には写真では感じられない匂いがあります。
写真では感じられない音があります。
写真では伝えきれない、
瞳があります。

富良野に戻ると、
国道を戻って来たにも関わらず、
車はドロドロに汚れます。



南富良野の町中は、
まだ泥だらけです。
その泥が晴れて乾くと、
すぐに砂埃となり空中に舞い上がります。
そこで生活している人たちが大勢いるのです。

昨日で茨城県常総市の水害から
一年が経過しました。
今も200名近い方が、
仮住まいをしているとのことです。
悲しいかな、人は忘れていく生き物です。
一日も早くあの日が過去のものとなり、
あの場所で生活している人達の記憶から
少しでも遠ざかってくれればと思います。
でも、あの場所で生活する人達より先に
僕らが忘れてはイケナイと思います。
だからカツシゲさんは、
今も時間を見つけては、
石巻、熊本に足を運んで、
その様子を伝え続けてくれているのかもしれません。

余談ですが、
僕の娘は「しげもっこり」が大好きです。
しげもっこりは、
一大ブームになった「まりもっこり」を
福島カツシゲが実写版にしたキャラ。
実写版というよりかは、
もはや中国版。



僕はカツシゲさんを
基本的には「もっこりさん」と呼びます。
僕の娘は「しげもっこり」と呼びます。
でも、
しげもっこりというキャラを娘は知りません。
娘の中で「しげもっこり」は、
いつも着用しているオレンジ色のつなぎなのです。



レスキュー隊を見ると
オレンジを着ているので、
「あ!しげもっこり!!」と言います。
そんなしげもっこりに会いたいと言うので、
急遽、作業を終えて疲れているとは思いつつ、
居候先のドン太田宅へ。
玄関の扉を開けて飛び出して来たのは、
サービス精神旺盛な「しげもっこり」姿の
福島カツシゲ!



娘。
ギャン泣きの
大号泣です。
だって、
緑のしげもっこり知りませんからぁ!!
しかも、
偽もっこりもいますから!!!
ダブルもっこりは怖いですからぁ!!!!!



リーダーとサブリーダーの
最高級の「おもてなし」は、
帰りの車中で、
「もうあそこ行きたくない」と、
3歳の娘に言わせる破壊力です。

だけど、
こんな風に
誰かを喜ばすことに
一生懸命になれる人たちと
一緒に活動出来ることは、
僕にとって不謹慎かもしれませんが、
とても大切な時間なのです。

そんな昨日の活動も
しげもっこりが伝えてくれています。
カツシゲさんのブログは

こちら

慶太