「重なるキモチ」 | 富良野塾OBユニットのブログ

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富良野でお芝居創りをしている富良野GROUPの派生ユニット。

雨の富良野です。

北海道大雨警報が出されたりしています。

富良野の空知川の水位も上がり、

南富良野の方は大丈夫か心配です。


昨日も短時間ですが

落合で引き続きお手伝いをさせてもらいました。

チームカツシゲの一員として、

リーダーの福島カツシゲを筆頭に、

以前、福島さんが企画し、演劇工場で上演したコント芝居?

に出演した西海健二郎さん。

西海さんはお世話になった富良野が大変だ!と、

わざわざこの活動のために、

東京から富良野に飛んできて来て下さいました。

そして、ドン太田宅に居候の2号と3号。

計5人で編成されたチーム。

今日もおじちゃんとおばあちゃんの笑顔が見たくて、

一致団結です。


まずは、

現地に到着しリーダーからの注意事項。

作業の進行具合も大切だけれど、

おじいちゃんとおばあちゃんとコミュニケーションをとること。

作業をしていても、話しかけてくれたら

手を止めて会話をすること。

それを一番大切にして欲しいと。

それが一番のボランティア活動だと思うと。


東日本大震災後

石巻で長期のボランティア活動を行いました。

その後、常総市の水害。

熊本の地震。

日本で災害が起こる度に、

現地へ足を運び、

活動しながら、様々な人達の想いに触れてきたリーダー。

そうした経験があるからこその言葉やキモチが

リーダーの心の中にはあります。


僕が初日に南富良野に入る前

仕事の都合があるので確定ではないが、

行ける状況ならば行くので連絡します。

と、メールを入れました。

リーダーから帰って来たメールには


「無理はしないように。

大切なのは一人の百歩より、

百人の一歩だから」と。


確かに。

僕一人が焦って動いても、

きっと長くは続かないし、

小さな一歩でしかないのです。

でも、

ゆっくりでもイイから

百人が活動を続けると

それは驚くような一歩になるのだと思います。

昨日も札幌大学野球部の皆さんが

バスで駆けつけてくれてました。

秋の大会で忙しい時期に、

選手たちが駆けつけてくれることは、

とても大きな一歩だと思います。


朝のカツシゲミーティングを終えて、

作業に入ります。

床下の泥を出すときに一番注意するのは、

養生。

つまり、家の中を汚さないようにすること。

これは単に掃除が大変というのではなく、

今後、壁などについた泥をおじいちゃんやおばあちゃんが見ると、

今回のことを思い出してしまう。

そうした後ろ向きになるキモチにさせないためにも、

しっかりと養生をします。


床下に入るにあたり、

少しだけ問題がありました。


福島カツシゲ→プチ閉所恐怖症

西海健二郎→プチ虫NG

石川慶太→プチ潔癖症。


そんな問題を抱えるメンズ三人ですが、

我先にと床下に入り込みます。

この瞬間「人間って悪くないな」と思いました。

僕等チームカツシゲは全員知った顔ですが、

ボランティアさんは初めて会う人とほぼ活動します。

でもそうした中で、特別な会話もしていないのに

想いを共有する。

目の前にあることに一緒に一生懸命になれる。

初対面でキモチが重なるって、

とても素敵なことだと思いました。


まずはリーダーが床下へ




カツシゲさんがある程度泥を出し、

動けるスペースを確保します。





スペース確保後に西海さんも中に入り、

僕は外からバックアップ。






おじいちゃんが貸してくれたソリに

カツシゲさんと西海さんが泥を入れ、

それを居候2号、3号と共に引っ張り出します。

ちなみにこのソリ、

おじいちゃんとおばあちゃんは、

「ボブスレー」と言っていました。

それ以降僕等も

「ボブスレー」と呼ぶことにしました。

なんだかそんな小さなことが

とても楽しく、とても温かく感じるのです。






中にかなりのスペースが出来たので、

ボブスレーは2号と3号に任せ、

僕も潜り込みます。






今日一日で終えるはずだった作業ですが、

思ってた以上に床下が狭いのと、

砂利が邪魔してスムーズに掻き出せないので、

二人は作業のやり方を相談し直しました。





カツシゲさんはおじいちゃんに、

横からも床下に入らせてもらうように再度相談。

こうしたコミュニケーションが大切なのだと思います。





一日中この姿勢で泥を出し続けた

カツシゲさんと西海さん。

みんなのキモチが一つになると、

こうした作業も辛くないのです。




後半は深川から駆けつけてくれた

消防士さん3名の力もあって

作業前にこれだけの泥があった床下が






一日の作業でキレイになりました。

残念ながら僕は途中で

富良野市内へ戻って来たので、

完了後のおじいちゃんとおばあちゃんの

笑顔には会えませんでした。

でも、終了後にわざわざ完了した写メを

送ってきてくれたカツシゲさんの写真には、

この床の上で少しだけ笑顔の

おじいちゃんとおばあちゃんの姿が見えます。








しばらくこの状態で乾かして、

今度は石灰を撒きます。

そのタイミングで、

またチームカツシゲで

二人に会いに行ければと思っています。


リーダーカツシゲさんのブログでも

昨日の活動を伝えてくださっています。

その中で僕の靴下半分脱げている事件で、

「仕事出来ない男」認定されていますが、

靴下が半分脱げていても気にならないほど

夢中になっていたということです。

ただ唯一認めるのは、

活動するのにかかとまでの靴下で行った僕は、

ボランティア初心者丸出しだということ。

次回は長い靴下で行きます。


そんな初心者感丸出しの僕の姿と

昨日の活動の様子は

カツシゲさんのブログから


こちら


慶太