八重垣神社と牛頭天王 | ゆだぽんの♬虹色オーラ♬ブログ

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お寺や神社巡りで感じた事や、不思議な話・オーラについて…などなど書いています。

昨夜突然にふっと浮かんだ、とある神社
そして今日は東日本大震災の起こった日。。。

全てつながった気がしますので、今日は疫病の神とされる「牛頭天王」について書いてみようと思います

京都の八坂神社のご祭神として知られる牛頭天王(ごずてんのう)は、江戸時代以前の日本では大人気の神様でした。お釈迦様の生誕地にちなむ祇園精舎の守護神であり日本における神仏習合の神とされます。

本地仏は東方浄瑠璃世界(浄土)の教主である薬師如来です。
本地仏とは神仏習合の考え方で、日本の八百万の神々は、実は様々な仏が化身として現れた姿とし、仏も神も元を辿れば同体であるという本地垂迹説に基づくものです。

ここまで知ると、外国からやって来た神様なの?
と思いますが、日本以外の地域の信仰との関連がはっきりしない正体不明の神様なんです。

備後国風土記には「蘇民将来」の逸話として登場して
います。

写真はお借りしたものです


釈日本紀所収「備後国風土記」逸文
疫隅国社(えのくまのくにのやしろ)の条

昔々、北の海にいらした武塔神(むとうのかみ)が、南の海の神の娘のところヨバイへ行く途中で日が暮れてしまいました。

するとそこには蘇民将来・巨旦将来という2人の兄弟がいました。
兄の蘇民将来はかなりの貧乏
弟の巨旦将来は大金持ち

そこへ武塔神が一夜の宿を弟の方へ頼んだところ、ケチな弟は泊めるのを断りました。そこで兄に頼むと快く迎えてくれました。
ですが貧乏だったため、敷物の代わりに粟柄で座を作り、粟飯を炊いておもてなししました。

数年後、武塔神は8人の子を連れての帰り道に蘇民将来のところへ立ち寄り
「一夜の宿のお礼に何かしてやりたいが、お前の子や孫たちはいるのか?」
と聞かれますと
「私には娘と妻がいます」
と答えました。

すると武塔神は
「茅の輪を腰に着けなさい」
と言われたのでその通りにしますと、その夜に蘇民将来と家族以外の周りに住む人々が、ことごとく死に絶えてしまいました。

そして
「私は須佐之男命である。後の世に疫病が流行れば、お前たちは蘇民将来の子の子孫だと言って茅の輪を腰につけなさい。そうすれば疫病から免れるだろう」
と言われました。

この故事から茅の輪は疫病除け・災疫除けの霊力のある神符といわれています。
8人の子は八方を表します。

そして茅の輪はしめ縄の原型です。

茅の輪の話になってしまいました(^^;;

えーと、この蘇民将来に登場するのは武塔神で牛頭天王ではありませんよね。

牛頭天王はこの蘇民将来の逸話が伝承されていくうちに、日本古来の霊信仰と結びついて行疫神とみられるようになり、極めて強い霊力を持つため除疫神として丁重に祀られるようになったと考えられます。

先日も記事にいたしましたが、荒魂が和魂へと転換、そして日本神話において、天上を追放された“荒ぶる神”スサノオと習合したというわけですね。
素盞嗚尊が疫病の神様とされるのはこういった歴史からなのです。


かつての八重垣神社

『八重垣神社』

応永18年(1411年)、藤波尭雄が伊勢神宮に詣で、素盞鳴尊の神霊を乞い牛頭天王と称し鎮守としたとされています。


明和元年(1764)に奉納されたとされる釣鐘には大同2年(807年)と刻まれており、平安時代からの歴史を感じさせていました。




震災直後の八重垣神社

東日本大震災の津波ですべて流されてしまいましたが、6年半後にようやく新たな社殿が完成しております。



現在の八重垣神社


毎年旧暦の6月15日(7月中旬~下旬)に行われる八重垣神社夏例祭(お天王さん祭り)は、氏子たちによる勇壮な神輿渡御が行われます。

写真は山元町HPよりお借りしました

頭に浮かんだのは私の実家のある亘理町(宮城県)のお隣、山元町に鎮座する八重垣神社です。なんとご祭神は牛頭天王。まさに今この状況に必要とされる神様です。

この神社のすぐ横に、いちご農家を営んでいた親戚の叔母の家がありましたが、津波に襲われ八重垣神社とともに流されました。

叔母の家族は全員避難して無事でした。海のすぐそばでしたからこれは奇跡です。八重垣神社にお護りいただいたのでしょう。

この辺りは東北一のいちご産地でしたが、未曾有の津波被害を受け、瓦礫と塩水で壊滅状態になりました。
現在は、イチゴ狩りの最盛期には満員御礼となるくらいの復興を遂げております

疫病騒ぎに揺れている日本。
各地で予定されていた東日本大震災の追悼式も中止になってしまいました。

心置きなくイチゴ狩りを楽しめる日が早く訪れますように。。。

ー合掌ー


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