大学病院は私の母校で、混んでいる中で無理を言って翌週に診察を入れてもらいました。長らく大学を離れて開業医をしていましたので、ほぼ知り合いは、偉くなったかたが数人だけでした。しかしどう伝えていいのかも混乱していて、内緒での受診です。幸い呼吸器系ではなかったので、検査、手術入院、術後の外来もほぼほぼ知り合いとはスルーして過ごしました。血液検査、PET-CT、脳MRIと立て続けに予約して、妻に引っ張られる形でこなしていきました。
結果は右肺尖部肺癌、大きさは22mmでリンパ節転移なし、ステージ1Aだろうといわれました。
先生は「早く見つかって良かったですね、手術して治ると思いますよ」
気が動転しているなかで、少し安心できる言葉でした。