小学3年にして早くも勉強ができない自分を認識させられた僕にとって、それ以降の学校の授業時間はサバイバルマッチのようでした。

大の天敵はやはり「算数」です。国語などではたまに粋な答えを(笑)、先生やクラスのみんなに披露することもできた僕でしたが、算数は正解が1つしかないので逃げようがなかったのです。

算数の授業では始まりにつき、先生がジャブのような軽い問題を黒板に書き並べることがありました。それを教室のある席の生徒から後ろへ、後ろまで行ったら今度は前の席の生徒が順ぐりに、1問ずつ答えていくのです。

 

普通に考えて答えが出せる子にとっては難なく過ぎる時間でしょう。僕にとっては苦しい時間でしたよ。なんせ、算数はさっぱりわかんないんですから(笑)。これは「他力」以外に切り抜けようがありません。僕が答えなければならない問題を席順から早めに割り出しては友達から答えを聞きだし、数字のみを頭に仕込んで待機するのです。

 

 ところがやっぱり途中で間違える子が現れます。するとさっきの数字はなんの意味もなくなり、ズレた分の答えをすぐにストックしなければなりません。同じ子に何度も聞くのはためらわれるので首をクルクル回し、なおかつ小声で聞いては回答を集めるわけです。こうして書いているだけで当時の焦りの感覚がよみがえってきますね(笑)。

 

 はい、僕の順番が来ました。先生に向かって立ち上がり、仕込んだ数字を声に出します。すると「正解」と言われて、着席です。

 

 アホくさっ!(笑)

 先生は僕が問題を自分では解けないことを知っていたはずです。なのに横並びでみんなと同じことをさせたのです。スタートの生徒も先生のアットランダムの指名によって決まりました。そう思うと、たぶん僕は1人目に指名されることはなかったように思います。 公立学校に頭のいい子とそうでない子がいっしょに学んだ時代のいいところだったと思いますけれども、やはり僕にとっては軽い拷問でした。

 ま、そんなところから生きることを学んだのは確かでしたけどね(笑)。

 

あなたは今日、どんな1日を過ごしますか。

気分はいかがですか?

幸せな人、特別なことはなにもない人、苦しい人もいるでしょう。 

 

 幸せにはどっぷりはまって味わいつくし、苦しみはひたすら逃げましょう!

 努力以前の問題はぶつかっていくだけ損、てなもんですよ。

 にっこり微笑んで、くつろぎましょう、今ここに。

 

 ふんわり静かに・・・。