ももいろのきりん
中川李枝子 作
中川宗弥 絵
福音館書店
子どもの頃の私も、きっとこんな子だったのだろうと思いました。
おかあさんから、大きなももいろの紙をもらった、るるこちゃん。
その紙で世界一首の長いきりんを作ります。
完成したきりんは、なんと!
自分で動きだします。
途中、せっかくの綺麗なももいろが剥げてしまう事件も起こるけど、
最後は大きな画用紙に、きりんの家を描くのです。
子どもの想像力というのは、なんて素敵なんだろう💕
途中、他の動物たちとのやりとりもあったりして
その部分の方が冒険っぽいというか
盛り上がるんですけど
私は、最後の場面が大好きです。
ここが玄関、ここが台所、時計も置いて…
と、どんどん想像を膨らませて
ああ、私もこんな風にお人形遊びしてたのかなぁ
と思いました。
一人でぶつぶつ言いながらお人形遊びしてるような子だったのは、覚えているけれど
頭の中にどんな世界が広がっていたかまでは、覚えていません。
この本を読むと、あの頃の自分にもう一度会えます。
ももいろの夕焼けが空いっぱい広がるまで、遊んでいた自分に。