本物を教えてもらえた幸運 | ひろみのBOOKブログ

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読書体験は自分へのギフト♡5年後、10年後、30年後の自分へ贈り物をするように読みたい。皆様と本の出会いをお手伝いできたら、嬉しいです♡表紙だけでも頭の片隅に置いておけば、書店で出会った時は、もう初対面ではありません。知ってる本なら手に取りやすい♡


太陽の地図帖 037
一条ゆかり
『有閑倶楽部』を旅する

平凡社

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先日、こちらの記事でご紹介したのと同じ雑誌です


りぼんっ子としては、こちらの特集も見逃せませんラブ

あと、『天使なんかじゃない』と『ときめきトゥナイト』もぜひお願いしたい!!



さて、かなりインパクトのあるこの表紙

有閑倶楽部って、もっと華やかなイラストがいくらでもあるはずなのに
あえてこれを選ぶセンスが好きです。



いわゆる少女漫画というのとはテイストの違う絵が、なんだか大人っぽくて
受け入れ難くて、でも、話はめちゃめちゃ面白くて何度も読んじゃう。

子どもの頃は、そんな印象でした。


今回、この雑誌を読んで
そういえば、そうだなと思ったのが

本物を教えてくれていた、ということです。

錦鯉の価値
日本画の素晴らしさ
鬼子母神の由来
瀬戸内の美しい風景
などなど

子どもの頃には、ただ面白く読んでいただけだったけど
実は、とても上質なものに触れさせてもらっていたのだと分かって

ありがとう!って思いました。


親の財力にものを言わせて
事件を解決したり、時には誘拐事件を起こしたり⁈
とにかく派手な6人ですが

私が好きな話は
玉の輿狙いの可憐が、時代を超えた恋愛をする話や
生粋のお嬢様の野梨子が、初恋を経験する話
メカニックならお任せの魅録が、南の島の王女と恋に落ちる話
などです。

実は、どの恋も実らずで、ここも少女漫画らしからぬところなんですが
どれも切なくて、でも結ばれないのは子どもでも納得できて

恋というものを学ばせてもらいました。



作者の一条ゆかりさんのことを
勝手に、とても厳しい怖い方だと思っていたんです。

何ヶ月か前にEテレの「グレーテルのかまど」という番組で
『有閑倶楽部』に出てきた、ナポレオンパイというケーキを取り上げていて
一条さんが出演されてました。

番組で作ったケーキを見て
わぁ〜すごーい💕
と喜んでいらっしゃる様子は、とてもチャーミングで

ますます一条作品のファンになりました。


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木立越しの満月🌕
とても澄んだ光でした。