ぽっかり穴が空くどころじゃない | ひろみのBOOKブログ

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読書体験は自分へのギフト♡5年後、10年後、30年後の自分へ贈り物をするように読みたい。皆様と本の出会いをお手伝いできたら、嬉しいです♡表紙だけでも頭の片隅に置いておけば、書店で出会った時は、もう初対面ではありません。知ってる本なら手に取りやすい♡


クレヨン王国月のたまご PART3

福永令三 作
三木由記子 絵

講談社

クローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバー

毎年、ゴールデンウィークはお互いの実家に行くんですが、今年はお預け。

夫も何年かぶり、もしかしたら結婚して初めて、ゴールデンウィークはずっと休みで

家族でのんびりゴロゴロ
朝顔の種を植えたり、金魚の水槽を掃除したり
カードゲームをしたりして過ごしました。


今日は、満月🌕
それも、「ウエサク」という特別な満月です。

お釈迦様の誕生された日、悟りを開いた日、入滅された日
全てウエサクだそうです。
天界からたーくさんのエネルギーが降り注ぐらしいので、ちょっとベランダに出てみようと思います。


さて、満月・新月の日にご紹介している
『月のたまご』シリーズ
今日は、PART3です。


PART1・2の記事はこちら



PART2の記事で、詩に触れていますが
クレヨン王国シリーズで、好きな詩ベスト3に入る詩が、このPART3に出てくるのでご紹介します。


しあわせって シャボン玉みたい
いちばん美しいときに
ポッと 消えてしまう

オオカミがきたのよ
北の森から
赤い目が はいよってくる
息がくさいわ

信じません
けっして
あの人がよんでくれたのが
さよならをいうためだったなんて

あたしのいけない国があるって
あなたは いうんですか
あなた一人だけでいきたいだなんて
うそでしょう

あなたのお墓と
あたしのお墓と
二つ ぽつんとならんで
アザミ野の中に立ってる
ミツバチどもの羽うなりがきこえる

だれも知らないところで
雲が ひっそりと
青い黒板をふくように
時を消していく

小さなクリの木の
細い若葉が光る
悲しみの目みたいにね

考えてください
あたしだけ
この水車小屋にのこして
なんになるのかを

あなたがくれたものは
あたし自身よりずっと大きいから
あなたがいなくなれば
あたしも消えるの しぜんです


一体、何があったのだろう?
って気になりますよね

ぽっかり穴が空くどころじゃない。
消えてしまうなんて
なんて、真っ直ぐな想いなんだろう。




クレヨン王国シリーズは、オムニバス形式なので
あるお話の登場人物が、別のお話にも出てくる
ということが少ないのですが

『月のたまご』には、クレヨン王国シリーズ全体に何度も出てくる主要キャラが、わんさか出てきます。

子ぶたのストンストン
雄鶏のアラエッサ
カメレオン総理
科学者のナルマニマニ
大学教授のタナムシ
王室で働くキラップ女史
ぶたの夫人ナレンナー
などなど

どのキャラもとても個性的で、欠点もたくさん
だからこそ愛おしくて物語を素敵に彩っています。

私の周りにいるいる!こんな人!
って思いながら読むのも楽しい。


そして、おそらくファンが多いと思われる

ダマーニナというキャラがぐっと存在感を増すのが、PART3です。

ヒロインのまゆみとは違う、愛の表現
まゆみとは違う、真っ直ぐさがあります。

愛の表現には、正解も不正解もない
というのがこのお話のテーマの一つかな?
と私は感じています。



今日は、長文になりました。
満月パワーを頂いたようです。

クローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバー


当選しました♡
めちゃめちゃ嬉しい😆