クレヨン王国の白いなぎさ
福永令三 作
三木由記子 絵
講談社
過去にも紹介しています↓
3つの記事にもう色々書いているので
今回は、お話の中に出てくる「いかり特急」をご紹介します。
「いかり」は、「怒り」です。
つまり、乗客の怒りをエネルギーにして動く列車です。
皆、自分のエネルギーを使いたくないものですから、
人を怒らせようとばかにしたり、悪口を言ったりと工夫します。
そのうち急勾配に差しかかりますが、怒りエネルギーが足りずに立ち往生してしまいます。
皆、それまでにたくさん怒ったので、もう列車を動かすほど怒る気力がありません。
主人公のさつきは、機転をきかせて皆を怒らせ、ピンチを脱出するのです。
この列車、別に「怒り」じゃなくても
「笑い」でも「泣き」でも何でもいいな。
全部エネルギーになるなと思いました。
感情に良いも悪いもない、ということが伝わります。