タマシイを継ぐ者・名古屋全日本選手権3日目 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

寛仁親王牌までお休みです。


「名古屋ダービーの覇者」といえば
筆者と同じくらいのキャリアを
お持ちの長期的な養分の皆様は
やはり、村上義弘の勇姿を
思い浮かべるのではないでしょうか。


名古屋競輪場で開催された
過去4回のダービーのうち3回は
村上義弘が優勝しておりまして
そして、それぞれにドラマがあり

2011年の優勝は目標だった市田が
赤板前に、今は何をしているかわからない
競輪界の厄災・長●に押圧されて転倒の
アクシデントがありながら、最終バックで
自力発進して捲りを決めて優勝


 

前年の松戸ダービーで弟の博幸の前で
果敢に先行して優勝を獲らせ兄弟ワンツー

 


そしてこの時の優勝で史上初の
兄弟でのダービー制覇を果たし



 

2014年にはいわゆる「SSイレブン」
問題で選手会に反旗を翻した騒動になり
加担した選手がこの名古屋ダービー以降に
長期の斡旋停止を受ける予定となっており
騒動を扇動した競輪界の厄災・●塚に
巻き込まれる形で参加した村上は
ダービーに優勝しても直後に1年間の
長期斡旋停止を受けることが決まっており
SSの剥奪やGPへの参加が危ぶまれる
事態になりましたが、前を任せた稲垣の
死に駆け先行を番手捲りして、見事に優勝


まあ、結局は処分は3ヶ月に軽減されて
その年のGPにも出場したわけですが…



そして2016年の名古屋ダービー
このときまでダービーは3月開催で
以降は5月開催となったため
同じ年に3月名古屋、5月の静岡と
2回のダービーが開催され

名古屋ダービーの決勝で三谷竜ー川村の
3番手を回った村上は、赤板手前から
死に駆けした三谷竜の先行に乗って
当時は中部の若手として売出し中だった
竹内雄作のカマシを牽制して止め
バックで真後ろから仕掛けた新田祐大の
カクカク捲りも3角で体を当てて
完璧なブロックを食らわして止め
ブロックの内をしゃくろうとした岩津も
締め込んで止める…という鬼神のような
捌きを見せて

最後はよく粘った川村を差し切って
京都ワンツーで決着
 

 

※下記から映像をご覧いただけます

 

 

 

 

レースそのもののインパクトはこの
2016年が一番でして…
・2010年寛仁親王牌
 (脇本ー村上兄ー市田で並んで
  盟友の市田に優勝させワンツー)
・2011年松戸ダービー
 (先行して博幸に優勝を獲らせワンツー)
・2012年京王閣グランプリ
 (肋骨骨折で出場し単騎捲りで優勝)
の、3つのレースと肩を並べる
筆者が選定するお兄ちゃんの四大競走に
認定しております。


なお、この2016年にダービー2着に
なった川村は、例年なら賞金獲得額で
グランプリにでられるところでしたが…

 


 

上記の通り、この年にはダービーが
2回開催されたので、特別競輪が
年間で7回開催され、しかもそれぞれ
優勝者が異なったので…
賞金での出場ができなかったんですね。


当ブログ解説員の灰人さんいわく


「古性とか松浦の競走を見てると
 技術とか戦術で『オッ』と
 思わせるインパクトがあったり
 『凄えッ』って唸る走りもあるけど
 まだまだお兄ちゃんに比べると
 背景になるドラマや、競走での感動が
 足りないんだよな。

 


 
 師匠格の松本整さんの引退レースで
 先行して優勝獲らせて会見で号泣したり
 盟友の市田や後輩の稲垣に獲らせる為に
 死に駆け覚悟で先行したり、
 弟の博幸の前回りでGPとダービーを
 獲らせてやったり、骨折してたのに
 大雨の中で単騎で深谷の先行を捲って
 優勝したり…って、


 
 やっぱり競輪界のスーパースターで
 村上以降に、村上を超えたって認める
 スーパースターは出てないんだよな。
 ワッキーがグランドスラムしても
 『ふ〜ん、強かったね』くらいの感じで
 そんなに感動はしなかったからなぁ…


 俺らくらいのキャリアの奴等は
 村上に競輪の楽しさを教えてもらった
 最後の世代なのかもしれないな。」


ダービー優勝の4回のうち3回が
名古屋の開催だった村上義弘
(あと1回は立川ダービー)



果たして、村上が近畿の後継者として
認めている古性とワッキーは
この名古屋ダービーでの優勝を
継承することができるでしょうか。
 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

さて…ダービー2日目

一次予選は本線ラインの先頭の
皿屋、石原颯、中野慎、アフロが
持ち味を活かした自力で
ラインを連れ込んでワンツー

そんな中、7Rの佐藤一伸は
志田の先行を脚を使って4番手を
取りきった後に捲り追込みで捉え
2着にはこっそり踏み込んだ椎木尾
3着に山ちゃんが入って11マンシュー




いやぁ…驚きました。
カリアゲ暴君・荒井は伊藤颯が捲れずに
共倒れして終了、暗雲立ち込める
九州勢でしたが…9Rで3人残ったんで
頭数だけはなんとかなりそう

予選からの勝ち上がりはけっこう
瀬戸内の自力が多い印象ですが
番組屋が九州の役立たずな追込み選手と
組ませなかったためでしょうか。


特選振り返り

10R
赤板で後方から寺崎が斬って、さらに
松浦が抑えてペースを緩めた打鐘で…
何を思ったか、岩本が奇襲カマシの発進


 

嫌がらせが好きな男・眞杉は
岩本の後位のマクルにウリウリして
番手を奪い、飛ばされたマクルは
平原のところに降りようとするも
スカされてスリップダウン



眞杉は岩本を番手捲りして楽勝
マクルに絡まれた平原は眞杉の動きに
付けきれずにクチが開くも
後続が全員、マクルの落車の際に
大バックを踏んでしまったので
誰にも抜かれることなく2着

 


松浦・寺崎・岩本の3着争いは
完璧なハンドル投げを見せた松浦が
微差しのいで3着。


眞杉の動きは良かったんですが
寺崎と松浦は大バックを踏んだんで
調子は不明、そしてチギレたのに
展開恵まれて2着の平原は…


昨年同様、不思議な力を感じますね。
そして岩本は…一体何がしたかったん?



11R
赤板で後方から上昇してきた深谷を
前受けの犬伏が突っ張って出させず
深谷はズルズル後退して…そこに
佐々木悠の奇襲カマシ



出切った佐々木悠を、3番手に入った
犬伏がバックで捲ろうとするも
坂井が上手く牽制して犬伏不発



 

犬伏の後ろの清水とケンヤが
2センターから外を踏んで迫るも
がら空きのインを突いた浅井が
一気に突き抜けて1着
浅井の通ったインコースを追走した
郡司ー小原が2・3着


インコースにためらわずに突っ込むのは

さすがレフト先輩・浅井

あの展開で確定板にも載れない
清水とケンヤは、今回ダメそう
でも…きっと清水には二次予選では
カイヤが用意されるんだろうなぁ…



車券の結果は…


 

本日は、特に何も書くことがありません。
忙しかったのでブログ予想以外は
3Rで初日に狙った杉森のアタマで
再度勝負したんですが…ウラ食って終了。
そしてブログ予想分は全敗。



初日に稼いだライフを、コツコツと
減らして終了です。


★★★★★★★★★★★★★★★★


二次予選予想

二次予選→準決への勝ち上がりは
7レースあるうちの1・2着と
3着7名のうち、1走目の格と
着順の上位4名となってまして…


一次予選の2・3着の選手は
二次予選3着だとほぼアウト…という
キッツキツな狭き門



 

深谷の調子は正直いって悪そう
石原が駆けて中団に皿屋ー村上博が
入ると捲れないかも…?

一走目の脚が良かった
皿屋=村上博からオッズ見て、

流し車券を買うか検討中




 

初日のケンヤはサラ脚5番手で
外を踏んで届かずに4着
まだ調子が戻ってないのかも…?


ここは自力が全員捲り中心で
長い距離は踏みたくないタイプ
出渋り合戦になりそうな感じですが
順番が来たら駆けるのは嘉永

地元記念で世話になった庸平は
できれば嘉永を残したいでしょうが
2車ゆえに大きくヨコに振ると
内をしゃくられるんでそんなに
厳しい牽制はできずにタテに踏む

庸平からですが、2着嘉永はおさえで
ヒモには初手から九州後ろにいそうな
鈴木竜ー阿部力と、密かに絶好調を
続けている柏野元首相

3連単 9=247ー12347

おさえ 9ー3=1247

ケンヤには地元の笠松ー西村が
付けてますが、3着でも準決に
進めることが確定していますんで
後ろをゴミにして捲り追込みで
全力で着拾いをしそうな…



犬伏=松本貴が人気でしょうが
窓場=三谷竜も抵抗必至
叩き合いを捲る佐藤一=永澤が
気になるところですが…
「犬伏ツエー」で終わりそうな気も。



 

新山ー守澤が人気になりそうですが
同期の新山が別線で、番手には岩津
3番手にも同期の小川真を付けて…

こんな時の取鳥クンは心を燃やす
スイッチがポチッと押されそう


一走目の新山は休場明けにしては
意外によく粘った気がしますが
取鳥と叩き合い上等で戦うには
番手が今の状態の慎太郎では厳しそう

取鳥が「ヤッてくれる」ことを
期待して、叩き合いを捲る
坂井=吉澤と村田祐で勝負


3連単 3=8ー24679
おさえ 38ー38=24679
    368ボックス


頼むぞ坂井、叩き合いを誘って
一撃で捲ってくれ。



 

40歳にしてキャリアハイの競走得点
豊橋全日本選抜・伊東ウィナーズカップで
両方決勝に進んでいる村田雅一
現在は賞金ランキングの10位だそうで


「やっぱり、また決勝に乗りたいですね。」

番組屋
「そんなあなたに、ワッキーの番手を
 ご用意いたしました。」

村田雅
「ええ………。」


ここは佐々木悠かブッチャー高橋晋が駆けて
晝田が中団、捲りに回りそうなワッキー
8番手からのダッシュだと、村田雅も
踏み出しでチギレてしまいかねないですが
かといってワッキーは位置取りはできないし
古性みたいに心を開いてはいない村田雅に
そんなサービスするいわれもないし…
まあ、普通にブッチンしそう

でも、ワッキーアタマで筋違いでも
きっと安いんでしょうし…
いっそワッキーも飛ばしてクソ穴を
買いたくなりましたが…ガマンガマン。


さて…ゴールデンレーサー賞は

関東 眞杉ー吉田拓ー平原
南関 郡司ー小原太
単騎 古性、菅田、松浦、浅井


みたいな感じになるんでしょうが
二次予選がキツキツな条件なだけに
特選を勝ち上がれたのは大きいですね。


果たして、村上義弘の魂を継承して
名古屋ダービーを制するのは
誰になるんでしょうか。

皆様のご健闘をお祈りします。