15年ぶりのGⅠ開催・高知全日本選抜プロローグ | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

GWの休みが少ない……。

 

 

さて……伊東温泉で開催された
「花と海といで湯賞」の
なんちゃってGⅢを制したのは
2021年の共同通信社杯以来の
グレードレース優勝を果たした
山口拳矢。


初日に車体故障となって車輪が壊れ
急造のセッティングだったようですが
そこから3連勝、決勝では海坊主・隅田の
バック番手捲りを3番手から鮮やかに
追い込んで見事な切れ味を見せる快勝。
ゲストで来ていた村上兄から
花束の贈呈があり、ご満悦のケンヤ



 

………ですが、1月の豊橋記念の決勝では
前受けしているワッキーを斬ることさえ
できずに、中団でコチョコチョと情けない
小競り合いをしただけのクソレースを
やらかしているので……



まあ、良かったね…程度の感想ですかね。
この開催では車券も買ってませんので…。








そして今年初の特別競輪
高知全日本選抜の開幕ですが……


高知でGⅠが開催されるのは
2007年のオールスター以来15年ぶり
その時に優勝したのは、栃木の飯嶋則之。

 


そのときのメンバーは

東北 ①山崎芳ー⑤友和ー③伏見ー⑧菊地圭
ジカ競り   (⑦飯嶋)
南関 ②新田康ー⑨鈴木誠ー⑥遠沢
単騎 ④豊田知


東北と南関の二分戦で、当時は大ギアを
駆使して山崎芳がタイトルを獲っていた頃

初タイトルを目指す友和が番手回りで本命
東北ラインに人気集中していましたが
飯嶋は敢然と初手からの番手勝負を挑み
前受けからツッパリ先行した山崎芳の後位を
友和から強奪、そのまま叩きに来た新田康を
振り切って駆ける山崎芳を追い込んで
悲願の初タイトル。


2着に伏見、3着に単騎捲りを打った豊田が
入って、3連単⑦ー③ー④は17万車券の
大穴で決着。

筆者が知る限り、特別競輪の決勝で
「●●の番手で勝負します。」
というジカ競りコメントを出して
番手を獲りきって追込み、優勝したのは
この飯嶋が最後で、それから15年は
出ておりません。

大ギア化が進んでスピード競輪となり
昔ながらの追込・マーク選手には厳しい時代
ヨコの動きや番手競りも競輪の魅力ですが、
トップクラスではタテ脚もある選手が
「自力自在」のコメントで、流れの中で
競る以外の番手競りは少なくなりましたね。


そして上記の選手たちの中で
引退したのは鈴木誠と豊田知之の二人
表彰台に乗った豊田と4着の遠沢は
当時18人が選出されていたSSとなり
翌年は赤パンを履きましたが……
たぶんあまり活躍がなかったはず


15年後の今回も参加しているのは
山ちゃん、友和、菊地圭ですか。
当時は若手で、今はいいオヤジになった3人
よく頑張ってますなぁ。



そして、5年前の2018年には
高知バンクでGⅡの共同通信社杯が
開催されましたが、その時に優勝したのは
甘々スマイル・平原康多。



この時は超コマ切れの戦いで

瀬戸 ②太田竜ー④清水
東混 ⑦平原ー⑥和田圭
九州 ③山崎賢ー⑨山田英
単騎 ①浅井、⑤村上兄、⑧郡司


3連勝、しかもすべて豪快なカマシと
捲りで勝ち上がった新鋭・アフロ山崎が
その特徴ある風貌で売り出した開催




レースではけっこう人気が割れたんですが
仲良しの清水のために前を志願し

駆けると思われていた太田竜が、

最終ホームでカマシに行ったかと思いきや

急激に内側に斜行し、内にいた村上兄に衝突
村上兄は落車、太田竜は車体故障で離脱


カマシに行ったアフロ山崎の後ろにいた
山田英は、内を突いた清水にしゃくられ
番手を取られて……清水が抜け出すところ
捲り追い込んだ平原が、直線勝負を制し優勝
3着浅井が入線、人気が割れていたので
平原ー清水ー浅井の決着でしたが
2万シューの中穴配当


この時に惜敗の2着だった清水は、
その年の後半戦の記念・特別で大健闘を見せ
賞金ランキング上位で初のGPに出場
その後はタイトル獲得、4年連続の赤パンと
スター選手へ一気に駆け上がり
松浦との最強タッグを結成

 



一方で駆けずに内に潜ろうとした太田竜は
競走妨害で失格となり、しばらく輪友の皆様に
「インモグラー」と呼ばれてディスられ

 



絶好のバック2番手を活かせずに
清水に内をしゃくられた山田英は
この競走が「持ってない男」と呼ばれ
筆者の宿敵となってしまう、その因縁の
始まりだったと記憶しております。

 

 

 

ええ、このときには九州ワンツー車券に

清水を絡めて大量購入して、惨敗したことを

うっすら思い出しました。

 



5年前なんで、引退したのは村上兄だけ
それ以外の選手はナショナルの活動で
欠場らしいアフロ山崎を除き今回も出場


果たして、今回の開催では
どんなドラマがあるでしょうか。



 

高知バンクの特徴は、500走路なのに
直線部分が52mしかないこと。
ちなみに同じ500バンクの大宮は
66.7m、宇都宮は63.3m
そしてカントの斜度が約24.3°と
全国有数の平たいコーナー


以上からわかりやすく表現すると
「丸に近い楕円形の形状」
ってことで、抜きに行く直線が短く
捲りに行くとコーナーの下りで加速が
付きにくいため、先行タイプが超有利

穴が出るパターンは格下の先行ラインが
捲られずに粘り切る前残りパターンと
捲りが外に流れやすいので、捲りラインの
番手や3番手が内に突っ込む強襲


全国的に500バンクが少なくなって
おまけに非常に特殊な形状なので
初めてこのバンクを走る若手選手は
仕掛けどころが難しく苦戦する傾向、
「初見殺し」の走路でもありますので
過去に好走歴のある自力型は
近況がイマイチでも狙う価値アリ



徹底先行でツッパリも辞さない
メガネボーイ眞杉、
前走の小倉では打鐘先行で戦って
航続距離の長さが目立った犬伏は
4日間狙えるバンクとの好相性選手

前受けからのツッパリを苦にしない
特別初挑戦の北井は、このバンクを
走るのが初めてっていうのが不安要素

 

あとは諦めずにインに突っ込む

四国の追込み型、地元の山中貴雄や

橋本強あたりは前を任せる自力が

弱いときこそ穴狙いでオススメ

 





優勝争いという点では
万全な体調なら最強超人・ワッキーが
当然の大本命になるんでしょうが
奈良記念を途中欠場した腰痛の具合が
どこまで回復してるでしょうか。
その他のSSも平原・松浦あたりは
欠場明けや調子落ちで微妙な感じ


一方で南関の大将・郡司は好調を持続
深谷とのタッグでワッキー・古性の
近畿の牙城を崩せるか
そして漢字の「競輪」で戦うようになった
演説王・新田が率いる東北勢も数は多く
優勝争いの一角に入りそう


いずれにしても、また今年も
年末のグランプリの出場を巡る戦いが
高知バンクでアツく始まることを
期待しましょう。



解説席には40年前の特別覇者
地元の超御大・松村信定さんや




ヨゴレ仕事をこなし続けて引退した
「あかり姫」の再登場があるでしょうか。


筆者は後半2日間は完全に休みなので
いつものサテライトでどっぷりと
競輪に浸かろうと思っております。
ブログは4日間更新予定です。


皆様、4日間のお付き合い
よろしくお願いします。