大宮記念の3日目には
第3回埼玉県高等学校選抜ケイリン
「大宮記念杯」が開催されたそうで…
将来の関東ラインの先頭を
担うかもしれない若者たちが
地元埼玉の大将・平原や
競輪界のレジェンド・神山の前で
走るというのは稀有な機会
検車場も競輪選手と同じところを
使うんでしょうかね?
少子化が社会問題となる中で
有能な若者の育成はジャンルを問わず
どの業界でも喫緊の課題
大宮バンクを走った高校生達が
選手を志願して平原グループの
門を叩くことを願っております。
さて……準決を突破して
決勝に進出したのは、初日特選から
小倉と萩原が入れ替わっただけで
他の8名は一緒のメンバー
地元記念∨10と4連覇がかかる
甘々スマイル・平原は
初日・準決と同様に吉田有に前を任せ
後位を固めるのは宿口
一昨年〜昨年は、何度か宿口が志願して
平原の前回りをしたことがありましたが
さすがに今回は平原が前
そして南関も初日特選と同様
郡司ー深谷の並び
初日のレース後の郡司のコメントは
「初日に関して言えば
発進のレースではなかった」
でしたが……ライン3人となった
決勝では、発進があるのでしょうか。
郡司の2度目のタイトル獲得
2021年の地元・川崎全日本選抜で
果敢に死に駆け気味の先行をして
優勝に大きく貢献した深谷に対して
2年後の恩返しがあるのか……?
勝ちたい気持ち、勝たせる気持ちが
交錯する決勝になりそうですね。
準決振り返り
10R
後ろ攻めから先行した深谷ー中田健の
3番手を巡って谷口と稲垣が互いに譲らず
イチャイチャし続けて隊列が短くなり
後方から捲った新山が
エグいスピードで前団を捉え
3番手にいた伏見は踏み出しブッチン
番手の慎太郎もクチが開いて
チギレつつもなんとかリカバリー
中田は必死で踏むも深谷を交わせず
特選メンバーの3人
新山ー慎太郎ー深谷で決着
捲った新山の上がりタイムは
この時期にはなかなか出ない13.8
慎太郎は
「響平に捲りを覚えさせちゃ
ダメだね(笑)。
俺らの1着が遠くなるよ。」
と、いつもの慎太郎節でしたが
もともと捲りもハイスペックな新山
位置取りを覚えればまたひとつ
レベルアップが可能かも…?
11R
号砲と同時に森田と佐藤和が
ダッシュしてS取り合戦
郡司は1番車なのに初手で最後方になり
波乱の予感がありましたが……
前を斬りに行った郡司を根本が押さえ
斬った郡司は後方に下げて
中団に森田が入り込んでしまえば
地元勢にとっては理想な運行
しかしそこから最終ホームで
森田が強引に叩きに行ってしまい
もう下げられない根本と踏み合い
なんとか森田が前に出た頃には
「こいつらバカだなぁ」と
ニヤニヤ笑いながら郡司がひと捲り
絡まれたら離れそうだった萩原も
無風で回って追走し南関ワンツー
宿口は3着争いで月森をなんとか制し
薄氷を踏む思いの決勝進出
郡司はヘタクソな組み立てでしたが
それ以上に森田の仕掛けがヘタクソで
恵まれましたね。
12R
中近ー関東ー九州の初手から
赤板過ぎに中団の吉田有を押さえる
中川に対し、皿屋は誘導を斬って
徐々にペースを上げて行き、
これは中近と九州が連動して
吉田有を包み込んで駆けさせない
嫌がらせの作戦なのか…と思いきや
なぜか打鐘で併走をやめて前にも踏まず
脚を使って上昇したはずなのに
サラ脚の吉田有を3番手に放置されて
慌てて最終ホームで前に踏む皿屋に対し
吉田有は叩こうとしますが出切れず
平原は皿屋の番手の三谷将をキメて
皿屋の後ろに吉田有を迎え入れ
バックで捲ってきた中川を牽制する
大立ち回りで脚を使ってしまい
武藤は平原にキメられた嫌がらせに
頭突きしてきた三谷将ともつれて
内を差してしまい失速
粘る皿屋を4角で吉田有が捉えて1着
道中で脚を使いすぎた平原は食えずの2着
捲り不発の中川の後ろから切り替えた
中本が3着で万車券決着
そして大宮王・平原は大宮記念での連勝が
13でストップ
まあ、この時点で決勝に残っていたのは
郡司ー深谷ー萩原
新山ー慎太郎
宿口
の6名でしたから、平原が優勝するには
吉田有を残すのが必須なんで……
庇うのは当然でしょうけど、
あそこまでやっても昔はアタマだったのに
食えないあたりに脚の衰えを感じますね。
そして、平原の大立ち回りのせいで
割りを食ったのが武藤でしたか。
そして中川のあの謎の動きは…
長期欠場中に編み出した
「新・ナカガワスペシャル」
だったのでしょうか……………?
車券の結果は…………
10Rでは谷口なんぞ新山や深谷の
足元にも及ばない事を思い知らされ
11Rは郡司からスジ違いでも
全然配当つかないのでスルーして
12Rは平原があそこまで吉田有に
甘々な処遇をするとは思わずにケン
負け戦で連発した大穴車券を
ヒモ抜けで惜しくも外し続けて
ライフが減少
主役のツルツルボーイが消えた
小倉F1の準決で泣きの残業をして…
和田健のえげつない中割り1着車券を
まとめて獲ってライフ大幅回復するも
最終で山田庸ーヒデノスケー流しの
九州車券に獲った分をブチ込んでしまい
ヒデノスケ不発、内をシャクった
山田庸のラフプレイが原因で
落車事故が発生してしまい………
2日連続での、主役九州勢の失格に
心も財布も痛めてしまい終了です。
決勝予想
天気は晴れで気温は低め
3日目に自力型を苦しめた
強風はなさそう
関東 ⑧吉田有ー①平原ー④宿口
南関 ②郡司ー⑨深谷ー⑥萩原
東北 ⑦新山ー③慎太郎
単騎 ⑤中本
初手:296/814/5/73
落車して欠場のオグリューの代わりに
萩原が入って、あとは特選と同じメンバー
「準決の内容は100点満点で
いったら20点ぐらい。
決勝は今日の分もと思って
頑張ります。」
レスキュー隊員みたいな吉田有は
地元の二人に任された以上は
先行勝負待ったなし
初日特選では中団が取りたくて
踏みあった新山と郡司の意向は微妙
新山は2車ラインで吉田有と
叩き合いまでして主導権獲るよりは
準決で見せた高速捲りで勝負の
気持ちが強いのかも……?
一方、3車ラインで深谷の前を回る
郡司は、中団で争ったり後方に
置かれる競走は避けたいはず
「ロングの仕掛けか、位置を取っての
仕掛けになるかは展開次第」
のコメントのウラには、
2車で番手捲りのない新山が先行なら
中団取って捲り勝負、3車で番手捲りも
ありそうな吉田有が先行体勢なら
カマシを打って潰しに行く……
みたいな想定が見え隠れ
……郡司の腹ひとつで展開が
ガラッと変わりそうですが、
郡司と吉田有がある程度踏み合う
展開になると決めつけて
準決の捲りのタイムを見る限り
十分に勝ち負けできそうな
新山が軸
相手は慎太郎に、叩き合いを制した
郡司の番手から踏む深谷
慎太郎がブッチンした時には
切り替えできれば平原も少々
3連単 7=139ー13459
あとは郡司が昔の漢気を思い出して
ガチな死に駆けをしたときの
深谷のアタマ流しを少々でしょうか。
普通にすんなり吉田有が先制して
平原が大宮記念∨10を飾ることも
展開次第ではありそうですが
平原から宿口や郡司・深谷に流す車券は
安そうですから………ねぇ。
まあ……車券上は、ほぼ買いませんが
平原の地元記念∨10は
4日制の記念ではまだ未達成の偉業
地元ファンの皆様や
前回紹介した「競輪王ゼロ」の
山本康人先生も心待ちにしている
満面のコウタスマイルが出たら
それはそれでハッピーエンド
皆様のご健闘をお祈りします。