新しい絆が生まれるのか・平塚グランプリ3日目 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

寛仁親王牌までお休みです。


さて……遂にグランプリの日
メンバーが決まってから約1ヵ月の間
皆様が色々と展開予想を妄想されてきた
レースが現実に行われます。




今回は最強超人・ワッキーが欠場明け
展開はわかりやすそうですが
選手の調子はイマイチ不明

果たして来年の1年間
1番車のGPユニフォームを纏うのは
誰になるのでしょうか。



脇本-平原の連携については
皆様から色々とご意見を頂きましたが
やはり連携すると決めた以上は
脇本はキッチリ先行するでしょうし
平原も可能な限りの援護をしたうえで
最後は差しに行くのでしょう。

いずれこの初連携の二人を
他のラインが意識する形で
レースが進むのでしょうが
新しい絆が生まれるのに期待してなのか
平原=脇本が1番人気になりそう


果たしてどんな結末を迎えるでしょうか。


そして………前の記事でもお伝えしましたが
ネット投票をされる皆様は
今のうちにIDやパスワードの確認をして
投票できる環境になっていることをチェックし
なるべく早めに投票をしておきましょう。



サテライトなどの場外車券売り場は
今年は感染対策で入場制限をしている所が
多いようなので心配ないのかもですが
毎年のようにグランプリの前は
発売機の前で長蛇の列ができて
しかもマークミスで焦って書き直す人なんか
出ちゃうとイライラしますので……



もちろん直前まで買い足したり
締め切り前に悪魔の一手がつい浮かんだ
…なんてこともあるんでしょうが、
密を避けて心に余裕を持って
購入しましょう。



ヤンググランプリ振り返り


優勝は8番手からの豪快な捲りを決め
脚力の違いを見せた
泣き虫チョビ髭・松井宏佑。




「もう優勝する気でしかなかったので、
 有言実行できて良かったですね。
 ヤンググランプリは今年までだったんで、
 次はグランプリに出たいです。
 特別競輪の常連になって日本の競輪界の
 トップレーサーとして走りたい」
と、コメントにも王者の貫禄


いやもう……勝因は展開うんぬんとかじゃなく
「他の8人のザコより

 圧倒的に強かったから」
これにつきますね。
小原のカマシ先行はいいスピードでしたし
中団がもつれて車間が開いたので
最終バックでは先頭から15車身くらい
開いた8番手にいた松井は
もう届かないと思いましたが
そこから物凄いスピードの捲りで
上がりタイムは冬のこの時期では
驚愕の10.9





他の8人のアタマ車券を買った皆様が
恥ずかしくなるくらいの脚力の違い
……ええ、森田や小林なんてザコどもを
買ってしまった筆者も恥ずかしいです。

 

おめでとう!コーユー!



ただ、たったひとつだけ……展開が向いたのは
宮本が松井をマークしたからでしょうねぇ。
「展開や牽制で行かないかもしれないが
 そこが魅力のある位置」
みたいな濁したコメントだったんで
単騎と判断して予想してましたが
完全に初手から松井マークでしたから。


その宮本のコメントは
「今日は選んだ位置が良かった。
 作戦勝ちですね。」




……………。


………そういうことは勝ってから言おうね。





松井はたいへん強かったですし
大舞台で見事に死に駆けした小原クンは
たいへん立派でしたが、
宮本と死に駆けをムダにしたブッチャー高橋晋
「ハナを切ります」と言って仕掛けきれずに
中団でモゴモゴして終了だった黒沢の三人は


「吉田敏洋先生の説教部屋」
で、正座して徹夜でありがたいお説教を
聞いてください。

あとのザコどもは………まあ仕方ないか。


車券の結果は……
いちおう、森田からのマルチ車券で
獲ったんですけど、壮絶トリガミ。

 


 

宮本の松井マークの選択を
イマイチ信じきれなかったのですが
世間の皆様はちゃんと信じたようで
松井-宮本-流しの車券が
けっこうオッズも下がってしまって
慌てて買い足したものの……後の祭り。

いつものサテライトで打ってましたが

F1の準決もイマイチの結果で……

鬼滅の刃コスでインタビューするヤマコウに
なんとなくイラっとして終了です。



さてメンバー紹介
グランプリ11R

①郡司浩平


春先に落車して鎖骨骨折した以外は
まずまず順調に過ごし
競輪祭で悲願のタイトルも獲得し
松浦と共に競輪界を引っ張ってきた
そんな飛躍の1年に。

相変わらずセンスない走りで
特別の勝ち上がりで◎を背負って
コロッと負けることもありますが
脚力だけなら脇本・新田の2強に
次ぐスピードがあり
前回は補欠で参加できなかった
地元グランプリに燃える想いを
結実されることができるでしょうか。



②脇本雄太


高松宮杯と寛仁親王杯を
すべて先行逃げ切りでの完全優勝
今が全盛期と言ってもいい実力で
脚力だけならダントツのNO.1
年間通して競輪競走に出場したら
1年でレジェンドクラスの戦績を残しそう
そんな気さえする戦慄の豪脚


ただ特別の度に何度も
「グランプリに近畿の仲間を
 一人でも多く連れていきたい」
と語りながらも、後ろは平原


競輪祭での魔が差したとしか思えない
うっかり落車で入院して調子は不明
体調万全でラインがあったら
不動の本命なんですが
なんとも買い辛い選手になりましたねぇ。



③松浦悠士


今年はオールスターで最強脇本を破り
2回目のタイトルを獲得
盟友の清水にタイトルを獲らせるなど
ラインの先頭としても戦い
失格した競輪祭を除くすべての開催で
決勝進出するという驚異の安定感


欠場したのも全日本選抜で落車した
直後の開催の奈良記念1回のみで
安定した捌きと捲りに加えて
格下相手には先行で押し切る脚力と
レース全体を俯瞰する頭脳も備え
常に車券予想の中心となり
1年間の競輪界を引っ張ってきた男
また、人間的にも成長を遂げた感があり
競走もコメントもたいへん立派な一年


昨年は出場しただけで
何の存在感もなかったグランプリを
「獲るのにふさわしい男」
まで成長した松浦、どんな戦いを
見せてくれるでしょうか。



④和田健太郎


記念の優勝なし、目立つ戦績は
和歌山の高松宮杯で松浦と初連携して
脇本の2着に入ったところくらいですが
特別や記念の勝ち上がりで
層の厚い南関のマーク陣の中で
常にいい位置を回れたことで
初のグランプリ出場

近歴はダッシュタイプの自力に
ちぎれる場面が多く
でも諦めずにインコース強襲で
着を拾う……というパターンが
けっこう定着してきて
もう数年経つとトシノブさんや澤田のような
「チギレ追込み」を伝承しそうな
そんな気がしますが……

何度も連携して気心の知れた
郡司との南関タッグで挑む
初のグランプリ、コメントの締めは
「車券を買って下さい」
のいつものフレーズなんでしょうか。



⑤清水裕友


2月の全日本選抜で初タイトルを獲得
遂に輪界トップの座に君臨するかと
期待が高まりましたが……


その後はサマーナイトでGⅡ初制覇や
地元防府記念の優勝はありましたが
最強タッグの盟友・松浦と比べると
安定感に欠ける感があり
寛仁親王杯では脇本に子供扱いされ惨敗
検車場で号泣する姿もあり
競輪祭でも勝ちあがりに失敗した後に
格下相手の負け戦でもコロコロ敗れ
メンタル面の弱さが気になるところ


ただ参加メンバーの中では最年少の26歳
まだまだこれから精神的に強くなれる
昨年は仕掛けられずに終わったGPですが
前が信頼できる松浦なら必ず仕掛けるので
どこかでワンチャンスがあるはず


⑥守澤太志


ウィナーズカップの決勝2着をはじめ
オールスター、寛仁親王牌で決勝進出
F1でも5回の優勝を重ね
初のグランプリの座をゲット


3~4年前くらいには無謀な捌きで
失格と落車を繰り返して
「漢字の決まり手の多い男」
の異名を持っておりましたが
確実に脚力を上げてきており
11月のF1では古性やヤマコウの息子を
敵に回して驚異の逃げ切り優勝
最後まで執念を見せて掴んだSSの地位


新田-慎太郎の3番手は
勝負どころでは9番手でその上に
慎太郎がカクカク捲りにちぎれるかもで
優勝には遠い位置になりそうですが
執念で直線突っ込んでくるでしょうか。


⑦平原康多


グランプリ出場回数は
参加者中ダントツ最多の11回目
今年の記念制覇は4回
特別の決勝進出は3回を数え
世代交代やナショナルチームの波に
襲われつつも毎年安定した戦績

ただかつての最強タッグの相棒
武田の衰えによりタイトルから遠ざかり
最後の特別制覇は3年前
なかなか前を任せられる同地区の若手に
恵まれないのもここ数年の悩み

毎年のようにセッティングや練習方法に
試行錯誤を重ねて研鑽を繰り返し
近年は調子がよくなると落車……の
悪循環にハマっておりますが

「そろそろ獲らせてあげたい人」
に、脇本という最高の先行選手が
与えられたのは天命なのでしょうか。
いろいろ葛藤はあったと思いますが
脇本に付ける決断の成否が問われます。




⑧新田祐大


初の特別制覇を果たした
2015年の京王閣ダービーから
5年連続でタイトルを獲得してましたが
今年は寛仁親王杯での決勝2着が最高
優勝は青森記念の1回のみ
ほぼ捲りとカマシしかない戦法なので
展開のいたずらで不発も目立った年


相変わらずの豪快なカクカク捲りに加え
「前取ってツッパリ死に駆け」
の東北作戦を要所で採用し
確実に勝ちを積み上げる
ほぼ後半の半年しか競輪競走に
参加していない状態でも賞金を積み重ね
7回目のグランプリとSSの座を掴み


ライン3名の先頭
しかも前回獲らせた慎太郎が番手なので
何の注文もなく自分だけの競走が可能
果たしてカクカク捲りが年末のバンクを
切り裂くことになるのでしょうか。



⑨佐藤慎太郎


グランプリ1番車ユニフォームの
重圧にも負けず安定した戦績を重ね
久々の記念優勝もあって賞金を積み
2年連続のグランプリ出場


他地区の選手の番手につけても
しっかり失礼のない仕事をこなし
コメントもしっかりと重みがあり
GP王者の肩書に恥じないモノ

ファンからの人気は絶大で
現地観戦した競輪祭では常に
大歓声を浴びておりました。


今年は特別で連携すると
新田のカクカク捲りにちぎれ続け
決して展開有利ではありませんが
昨年も同じ位置から優勝を果たし
そして参加メンバー中で唯一
GPを獲った経験がある男


昨年の優勝時には
「脇役から主役に躍り出た」
の名言を残しましたが
再び主役に返り咲くことが
あるのでしょうか。


長文お付き合いありがとうございます。






さて、展開予想
初手の並びは……新田は前が取りたいでしょうが
おそらく枠負けでSが取れない
そして松浦は脇本ラインを視野に入れて
その直後からレースを進めたいでしょうから
Sを取るのは1枠ある郡司で

14/27/35/896

そこから新田が斬って松浦が斬って
郡司は全引きせずに中団に拘り
脇本がいったん引いてからカマシ先行

打鐘あたりでは

27/35/14/896

の並びになると想定
おそらく皆様も同じ考えでしょう。
松浦には奥の手の飛びつきがありますが
3番手が取れたらムリしない
新田も中団で併走して脚を無くすよりは
7番手に下げて捲り勝負
郡司は3番手が理想ですが
ヨコでは松浦に勝てないので下げる



 

んで………ここからのポイントが
「脇本のケガがどこまで回復しているか」
で、もうこれは誰にも分らない展開要素
6月の高松宮杯を獲ったころの
万全の体調ならもうそのまま押し切り
または平原がチョイ差しして悲願の優勝


ですが……五輪代表選手の脇本に
前回の落車から1ヵ月で完璧に仕上げる
ムリなトレーニングはさせられない
しかも1ヶ月ぶりの実戦なら
踏む感覚はあっても末の粘りは微妙

 



ええ、決め打ちですが
「脇本は万全の状態には程遠い」
と仮定してここからの予想を組み立てます。
これで脇本が優勝したらホントの超人ですが
体調不良で臨む一発勝負だと
さすがの脇本も怪しいはず



なのでここから妄想展開
松浦は3番手か5番手が手に入るので捲り
ただここは平原が行かれてはオシマイなので
必死のブロックを連発するはず
松浦の脚色が鈍ったら……
そこを超えてくるのは郡司と新田
ただ3角あたりで3車併走を捲るので
後ろの和田健と慎太郎は行方不明


グランプリは競輪競走をサボりがちの
ナショナルに獲って欲しくはないですが
脚力だけなら脇本が怪しい今はNO.1
演説王者が郡司との直線勝負を制して優勝
相手は郡司、縺れなければ脚が残る清水


3連単 8=15-12357


悪魔の一手は……平原のブロックが
松浦を飛ばして自分も飛んで

膨らんでインが開いちゃう
「お達者でブロック」
になってしまった場合


松浦ラインの後ろにいて内を突ける
度胸と脚があるのは……清水郡司和田健
慎太郎と守澤はちょっと位置が遠すぎ
普通に松浦が捲り切った場合も
清水にはチャンスがあると思うので
この場合は脇本も3着くらいはありそう
松浦も一度止められたらせいぜい3着まで


3連単 145-145-12345


そして最後に……

グランプリは、一年間お世話になった選手に

感謝の意味を込めて車券を買う

そういうものだとも思ってますんで

 

あくまで展開とは関係ない願望ですが
このブログでずっと推してきた郡司が
地元のグランプリで戴冠する車券を
上記とは別に小銭で購入しておきます。

まあ、あとは運任せでしょう。

皆様の推し選手に、ささやかな幸運が訪れますように。


さて……今年最後の勝負
これまでどんなにヤラレていても
「グランプリを獲った」
このひと言でなんとなく報われる
そんな気がする年末ですが
果たして新しい絆が生まれるのでしょうか。

長文お付き合いありがとうございます。

また、このサボりがちで愚痴だらけのブログに

一年間お読み頂きありがとうございます。






皆様のご健闘をお祈りします。