浅井のアメとムチ作戦・小倉競輪祭決勝 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

熊本競輪 7/20より再開!


初のナイター特別となった第70回競輪祭は
新しい試みがまずまずの成果を出して
予想以上売り上げを残しつつ最終日を迎え

メンバーが出揃った時点で
一緒に現地観戦していた2名の輪友

イメージ 2
灰人さん(ブログ絶筆中)




イメージ 3
カイジくん
(熊本の島田ブーの高校の後輩)


と、帰りの車中で話して妄想した
決勝の並び予想は

<妄想並び予想>
中近:⑨脇本-①浅井-⑥柴崎
瀬戸:④太田-③清水-⑧香川先生
関東:②平原-⑦諸橋
単騎:⑤菅田
初手:916/27/5/438

仲良しであるらしい太田と清水の
瀬戸内の二段駆けに対して中団取る平原
ワッキーはカマシ捲りで勝負、単騎の菅田は
瀬戸内の4番手か平原-諸橋の3番手につけて
勝負どころで捲り発進……みたいな展開想定


だったんですが…………


コメント発表後の並びだと
中近:⑨脇本-⑥柴崎-①浅井
瀬戸:④太田-⑧香川先生
関東:②平原-⑦諸橋
単騎:⑤菅田・③清水


…………………?

イメージ 4






浅井いわく
イメージ 1

「淳にもグランプリのチャンスを」
だそうで……特別は初優出ですが
勝ち上がりの段階では、中部の先頭で
何度も死に駆けしてラインに貢献してきた
柴崎にチャンスを与えようってことで
温情の番手譲渡なんでしょうね。

………でも、考えようによっては
逃げイチの脇本の番手は平原とか
単騎の清水や菅田でも攻めに行くような
厳しいディフェンスを求められる場所
ヨコの仕事がキツくない柴崎にとっては
なかなかの試練なのかもしれません。



一方の太田は清水とは連携せず
「話し合った結果」だそうですが……
高知の共同通信社杯で連携失敗して
インモグラーになって迷惑をかけた清水に
お詫びの死に駆けなどするつもりもない様子

イメージ 5
もしかしたら、若手への厳しさには定評ある
香川先生が3番手を回ることを
許さなかったのかもしれませんが……。

グランプリ最後のシートを賭けた決戦
果たしてどんな結末を迎えるんでしょうか。



坂口
イメージ 6
「あの~、僕が柴崎さんの代わりに
 決勝進出してても、浅井さんは
 三番手に引いて脇本さんの番手を
 回してくれたんでしょうかね?」

柴崎
イメージ 7
「オマエ、中部の先頭で死に駆けなんか
 一度もしたことないだろ。」

坂口
イメージ 8
「そっスね。」





さて筆者は連日の現地観戦
実際に現場で飛ばしたヤジとともに
5日目振り返り

2R
連日、捲りに離れる競走をしてる晴智に
イメージ 9
「ハルトモ~、ちぎれんなよ~!」

……根田のカマシ気味の捲りに頑張って
ついて行ったものの直線で高原と神山に
ズタズタにされてハコ4
3連単は20万超えの大穴


4R
竹内の番手の山内卓に競りに行った
芦澤兄に選手紹介中に
イメージ 10
「アシザワ~、考え直せ~!」

……山内をこかしてしまい芦澤失格
3番手にいた牛山が突き抜けて
これまた3連単18万の大穴


5R
取鳥の番手の橋本に競りに行った
芦澤弟に選手紹介中に
イメージ 11
「アシザワ~、お前も考え直せ~!」

……こちらはきっちり番手を取りきって
守澤のイン強襲をこらえて
取鳥を直線チョイ差しして1着
守澤が暴れて自爆しちゃったために
競った同士の橋本が3着に入って
またしても3連単21万………


6R
前日落車した師匠の武田を連れて
本命人気を背負った吉澤に選手紹介中に
イメージ 12
「ヨシザワ~、優しく行けよ~!」

吉澤はわりと気遣いながら捲ったものの
先行するハラケンの番手の湊が一発張って
武田は失速して後続の神山拓に抜かれ3着


8R
南関ラインで志願の前回りをした小原に
松谷の番手捲りから勝負した
輪友カイジくんから
イメージ 13
「小原ぁ~、やらなきゃ
 意味ないよ~!!」

小原は小川真を出させずに果敢に先行……
も、客席からでも全然スピードを感じない
カカリの悪さで、松谷も番手捲りしたものの
スピードをもらえない苦しい二段駆けで
後続に飲み込まれて終了


9R
…………ここはどんなヤジを飛ばしても
例のあのお方の、一般人には出せない高音
演歌歌手ばりにコブシの効いた
イメージ 14
「いぃ~なぁ~がぁ~
 ~~きぃ~~~~~!!」

に、かき消されてしまうので自重

声援に後押しされたか、稲垣は
天田のヤケクソ先行を捲り切って1着


準決振り返り
10R
ここでは荒井と山田英に向かって
イメージ 15
「あらいぃ~、ヤマダは切れるから
 お前が前回れ~!」

後ろ攻めの作戦を取った三谷竜は、
いったん赤板前に上昇して斬って
①太田が先行する気なら出させて捲り
②山崎賢が来たら番手に飛び付き

だったと思うんですが……
まさかの山崎は前取りから
上昇してきた三谷竜を突っ張って
赤板から2周ツッパリ先行の構え

これ、荒井と山田英が立てた作戦ですよね……。
もう決勝でウマがいなくてもいいから
死に駆けの2周先行しろってことでしょ?

イメージ 16

クソみたいな作戦ですね。
普通に1周カマシくらいなら山崎が
楽勝で3着残れる相手なのに
ちぎれないように突っ張らせたうえで
使い捨てにする作戦だったってことですか。

引いてしまったら勝負権がなくなる三谷竜は
徐々にスピードを上げる山崎の番手で外併走
山田英とガチガチと競っておりましたが……
さすがにイン有利で山田英が飛ばして後退

そこまでじっくりと脚を溜めていた太田竜が
バック捲りで前団をひと飲みして1着
香川先生はちぎれかけながらも追走して
必死のパッチで2着確保
中団で脚を溜めていた菅田が追走して3着


太田のインタビューはいつものように
人の心を感じさせない能面みたいな表情で
インタビュアーに
イメージ 17
「香川さんとワンツーで良かったですね」
と話を振られてもニコリともせずに
「……ああ、……ラインで決められたのは
 良かったと思います」
と何の感情も込めず棒読み調の返答

かつては小松島記念で番手の阿竹を競らせたり
ヤンググランプリでは小川真を引きちぎり
ハラケンの前では何度も出渋って………
たくさんやらかした前科のあるインモグラー



……でも、ここは獲ったので全てを許します。
イメージ 18
事前予想に出してなくてスイマセン。
オッズ見たら太田のアタマはスジの香川先生でも
全て3万円以上付いていたので1枚だけ流しました。


11R
ここは輪友・灰人さんが中部の三番手に
つけた村田に向かって
イメージ 19
「村田ぁ~、そこじゃねぇ~!」

たしかに泥船の中部三番手なんかより
新山-小松崎の後ろか、平原-諸橋の後ろが
勝負権のある位置なんですが………。

イン斬り合戦で平原が清水を押さえて
そこから新山のカマシ先行……カカリは
なかなか良かったんですが、ほぼサラ脚の平原が
3番手から捲りを打って、小松崎も必死に
牽制するも、その内を諸橋にしゃくられ腰砕け

関東ラインにサンドイッチにされた小松崎が
後退していき、多少スピードが緩んだ
平原を捲り追い込んだ清水が捉えて1着

清水は多少恵まれで、平原はさすがの仕掛け
そして小松崎は……あと一人後ろにラインの
三番手がいれば決勝乗れたんですけどねぇ……。


12R
ここは選手紹介でいつものように
金網の上の方に上がる浅井に向かって
ヘイトを込めて
イメージ 20
「アサイぃ~、この恥知らず!!」
とエールを送ってあげました。


脇本の番手を明け渡した中川にはスタンドから
「浅井と競れよ!」
みたいな心無い声も飛んでおりましたが
平和主義者で心優しい八番亭師匠が
そんな野蛮な行為をしないのは周知の事実
イメージ 21

吉田拓が先行、6番手の脇本が捲って……
一瞬、出足が悪いような気がして
吉田-木暮の三番手にいた近藤隆が
車間を切ってから捲りを放ち、脇本が
合わされかかったように見えて
穴党の皆様が手に汗握るも……

そのまま捲り切って脇本が押し切り
終わってみればラインでワンツースリー。
脇本の上がりタイムはやっぱり凄い10.9
近藤がちょっとでもヨコのできる選手なら
3角で弾くチャンスがあったんですが
残念ながら立漕ぎ野郎にそこまで求めるのは
ちょっと酷だったようです。



車券は………4Rで竹内-牛山=芦澤田中松浦を
買っていて、牛山がアタマまで突き抜けて
3連単の18万車券を逃して悲鳴を上げましたが
1万6千円付いた3連複を押さえに買ってて
その後は7Rの武田のハコサン車券をまとめて
10Rは3マンシューを頂き
11Rで押さえに買ってた清水流しで
安いとこでしたが頂いて………
結局、トータルでは少々浮いて終了の結果

イメージ 22


ナイター特別はけっこう盛り上がりましたし
ワイワイ言いながらの観戦は楽しかったんですが
しかしさすがに2日間フル観戦して
ずっとスタンドと券売所の階段昇降を繰り返し
選手紹介とレースのときの大声のヤジで
運動部の新入部員みたいな
筋トレと声出しを繰り返して体はボロボロ……。


小倉から戻ってから、浮いた金で
「天神ホルモン」で肉を喰って
スタミナ補給して終了です。
イメージ 23

やっぱりこんな時は肉だな、肉!


決勝は現地に行かずに
昼間はスーパー銭湯に行って
サウナ入って疲れを取ってから
ゆっくり家でビールを片手に
ネット観戦します。

いや~しかしやっぱり現地観戦は
イメージ 24
(訓練を重ねた養分の感想)




決勝予想
中近:⑨脇本-⑥柴崎-①浅井
瀬戸:④太田-⑧香川先生
関東:②平原-⑦諸橋
単騎:⑤菅田・③清水

グランプリ出場権のゆくえは
既に決定している7人が
新田・三谷竜・脇本・平原
浅井・村上兄・村上弟
現在賞金では武田、ハラケンの順で
この決勝の結果待ち

優勝者はもちろん出場権獲得
清水・香川先生・菅田は
2着でもOK、3着だと微妙


冒頭でも書いた通り
脇本の番手を浅井に譲ってもらった
柴崎は、G1に52回出場で初の決勝進出
すごい素質を持っていて、高校時代は
スイスのワールドサイクルセンターに留学
一期上の浅井よりも記念は早く獲って
エリート街道まっしぐらかと思いきや
そこからしばらくの停滞


このチャンスを活かせるか……ですが
初手は脇本が前を取って
961/27/5/3/48
そこから太田が斬って平原が斬って
脇本のカマシ気味の先行……ですが
さすがに平原が飛び付きに行きますよね。
脇本のスーパーダッシュに飛び付けるか
怪しいところではありますが、
脇本にジカ付けしたことのない柴崎の
クチが開く可能性もけっこうあるので
前々に踏めればズッポシも可能
清水も単騎選択ならイチかバチかで
柴崎を攻めるシーンはありそう

逆に太田はじっと後方でガマンして
展開待ち捲りのみで勝負
菅田はヨコもやれるんですが
同期の柴崎と競ってまでは……。

かといってワッキーはこんなときこそ
むしろ飛び付かせないように気遣って
全力で先行するので……

う~ん……微妙ですがやはり
決勝での経験値が足りない柴崎が
平原に飛び付かれると踏んで混戦
飛び付かれても柴崎はタテ脚があるのと
兄弟子に任されたので簡単には引けない
多少は併走の時間があると思います。
そこを飛んでくるのは……清水?
いや、展開待ち捲り一本に賭ける太田。



インモグラーしちゃったら諦めますが
後ろが競りでゴチャゴチャになって
脇本ぶっちぎりの展開なら2着が一番
拾えそうなのは、番手付近で戦わない
太田ってことにしましょう。
あとは諸橋や香川先生のイン突きが
炸裂する展開も考えて

3連単 9=4-123578
    9=123-478


柴崎は……兄弟弟子の情念は感じますが
こんな全員が狙ってくるところを
しのげるような脚力もないし
脇本に向かって
「お願いですから競らさないように
 駆けてください」
みたいなことも言える立場じゃないし
番手を守れる可能性は低いでしょ。


 
番組屋が頭を絞って考えた連日にわたる
九州優遇番組の甲斐もなく、
九州からの決勝進出はゼロに
終わってしまいましたが………
今年最後の特別、グランプリシートの
最後の2席が決まる戦いを見守りましょう。



皆様のご健闘をお祈りします。
イメージ 25