叩き合いの再戦・函館記念決勝 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

小倉競輪祭は、現地観戦予定です。




野球ファンが注目しているのは
今年からメジャーで二刀流を披露
本場アメリカの実況中継でも
「オオタニサーン!!」

イメージ 2
で呼ばれている大谷翔平ですが




九州の競輪ファンが注目しているのは
函館記念4日目のA級レインボーファイナルで
S級特進をかけて戦う大分の偉人
「オオタケサーン!!」

イメージ 1
こと大竹慎吾さんです。


A級陥落後はまずまずの成績を収め
来々期のS級点は確保している大竹さんですが
今のところ来期はA級が確定

でも、レインボーファイナルで3着以内なら
来期のS級が確定、来々期もS級ってことで
出場権を取るのに必死だった大竹さん
55期・52歳のご老体ではございますが

イメージ 3

同じ年齢の九州のライバル・西川親幸さんも
しぶとい競走で頑張っているのに刺激を受けたのか
選考順位がギリギリながら9番目に滑り込み
この舞台にコマを進めました。


高校の後輩であるみんな大好き小野さんに
同じく後輩である競り修行小僧の大塚ケン坊も
固唾を飲んで見つめる9Rのレインボー

イメージ 5


大谷に比べるともらえる賞金も世間の注目も
微々たるものではございますが
老体にムチ打つ大竹さんの奮闘を
筆者も応援しております。


イメージ 4


…………車券は買わんけどね。





やたらと堅く収まった前日の反動か
負け戦で10万車券1回、20万車券2回
クソ荒れだった3日目
いや、酷かったですねぇ………。

筆者は準決しか打ってませんが
負け戦から打った人の多くは
準決の前に討ち死にしたんじゃないの?

イメージ 6


準決振り返り

前を斬った桐山がペースを上げかけて
カマシ気味に新山が先行して……
地元勢で唯一準決に残った荒澤は
中途半端に粘った桐山のどすこい体当たりで
吹き飛ばされてジエンド

7番手から捲ってきた松浦の勢いが
良かったんですが、内を差して突っ込んだ
阿竹と絡んで阿竹が落車で松浦も止まり
慎太郎-新山から流した車券があったので
「おーし差してええぞ慎太郎!」
だったのですが…落車した阿竹とハウスして
慎太郎の後輪が壊れたらしくズルズル後退

イメージ 10


ホームでは9番手だったのにジリジリ伸びて
突っ込んできた単騎の園田が
前がみんな失速してしまったので
ジャックナイフの切れ味で1着
粘った新山が2着って……なんじゃそりゃ。


11R
イン斬り合戦を制して阿部拓が上昇
そして竹内が2車でも果敢な先行
木暮と郡司は先行という選択肢がないので
立ち遅れちゃいましたね。
ここまでは阿部拓の見事な戦略

イメージ 9

竹内は直線でも全くタレずに
3番手に入った阿部拓にも捲らせず
そのまま押し切り南とワンツー
これは素直に強い競走でした。

捲った木暮を張って3角から踏んだ郡司が
なんとか3着……でもこれは木暮も郡司も
反省の多い競走でしょうね。


12R
打鐘で清水の先行態勢をカマシに行く
三谷竜……に対して清水の取った手段は
お兄ちゃんへのイン粘り

前からちょいちょい横への動きを見せて
自在な競走も覚えたいのかなとは
思っていましたが……ここで奇襲戦法を
取るとは思いませんでしたが………

イメージ 12

まさかの時にまさかの相手にやるのが奇襲
なかなかいい度胸でしたね。



三谷-村上は押し切りで二車単4.5倍
差したら3.1倍の圧倒的人気
本命党の悲鳴が聞こえる中、
村上兄はなんとか清水を締めこみ切って
番手を守りましたが……捲ってきた菅田を
牽制する余力がなく素通しにしてしまい
でも三谷が案外粘っていたので捨てられずに終了

そのまま菅田が押し切り、今日はチギレない
トシノブさんが2着で宮城ワンツー
そして直線で清水を捨てて内を差した
柏野が村上兄との伸び比べを制して3着……
これは正しい岡山県民の着拾い


車券は…慎太郎の無念の車体故障で
10Rを取り逃がすも、竹内の逃げ切りで
11Rの2マンシューを頂き
12Rは三谷-村上から大森とかトシノブさんの
3着を小銭で買うも清水のせいで最終バックで終了


当ブログでは昨年の悪夢のオールスター以降
ディスられる記事のネタにしか
なっていなかった竹内ヌケ作くんのおかげで
けっこう浮きましたが……

イメージ 11


「車券と応援は別のもの」なので
今後もチキンな競走をした場合には
容赦なく批判ネタにします。



決勝予想

東北 ①新山-⑤菅田-⑧トシノブ
混成 ⑥竹内-④南-⑨柏野
南関 ③郡司-⑦和田健
単騎 ②園田


さて展開のポイントは一つだけ
「新山と竹内の叩き合いはあるのか?」
ってことなんですが
インタビュー動画を見る限り
新山は「北ラインから優勝を出します」
と、逃げる気マンマンのコメント
竹内も準決の気合は良かったし
ライン3人なら……のコメントだったので
優秀競走同様の先行争いもありそう

郡司は叩き合いを待って捲り一発狙い
園田は単騎で直線強襲……なんですが
道中は好位置を取りに行くよりも
じっと後方でも我慢して
直線一気のジャックナイフ狙い

初手は郡司が前を取って
37/158/2/649か
1番車の新山が押し出されて
158/37/2/649
あたりでしょうか。

いずれ竹内が上昇して新山を押さえて
新山はいったん引いてすかさずカマシで
竹内がスピードに乗ってしまう前に
出切る競走……叩き合いですね。
叩き合いを見てホームから郡司の捲り発進
新山を捨てて菅田の自力もありそうですが
郡司が出切れば好調の和田健が差し切り

3連単 7=3-259を厚めに
    7=235-23589

展開上で優勝に近いのは番手捲りもある
菅田なんですが、新山のカカリ次第で
捨て頃が難しいのと、捌きの競走は
あまり得意でないので評価は多少割引

SSが不在のこのメンバーなら
実力伯仲ですが、和田健の記念初制覇に
期待しましょう。




最終日には、地元函館のエースとして
長年頑張ってきた俵信之さんの
引退セレモニーがあるみたいですね。

イメージ 8

坂本勉と北日本の名タッグとして活躍し
ダービーを制覇したこともある俵さん
筆者が競輪を始めた頃はトップ選手で
けっこう特別で優出していた気がします。

俵さんの引退は、同世代である大竹さんや
函館のエースの座を受け継いだはずなのに
記念に斡旋されなかった菊地圭尚にも
何か感じるものがあるかもしれませんね。


残念なことに仕事なのでリアルタイムでは
見ることができなさそうですが
夜中にダイジェストで決勝の熱戦と
大竹さんの奮闘を見ることにしましょう。


皆様のご健闘をお祈りします。
イメージ 7