弟子二人の情念・名古屋記念決勝 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

小倉競輪祭は、現地観戦予定です。


名古屋記念は激戦の準決勝が終わり
連覇のかかった説教ゴリラこと吉田敏洋は
4着で決勝進出を逃しましたが
もう一人の純地元選手である
裏切りゴリラこと笠松は堂々の決勝進出。
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腹黒そうな顔やなぁ……。


記念決勝の常連の選手は少なく
フレッシュなメンバーが揃い
なかなか見どころが多い戦いになりました。

なぜか追込み宣言をしてから自力に磨きがかかり
好調の鬼脚・誠一郎が単騎ながら
豪脚捲りに期待で一番人気になるでしょうし
かつては銀狼と呼ばれ、快速のカマシ捲りで
若手の内に記念制覇や特別優出を果たし、
北日本の若手として期待されながら
東日本大震災以降、長く低迷が続き
茨城に移籍して武田グループと練習して
ようやく記念決勝に戻ってきた鈴木謙太郎や

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期待の若手自力型が続々と輩出され
好調な四国・愛媛勢を牽引する
開設記念の決勝は初めての佐々木豪も
大変魅力があるんですが




筆者が一番の情念を感じるラインは
静岡の二人、渡辺雄太と簗田一輝ですね。
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二人の師匠は、静岡県の輪界をトップの座で
長く支えたタイトルホルダーの
渡辺晴智と村本大輔。

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それまでバラバラでまとまりがなかった
静岡県内の練習グループをまとめ
互いに切磋琢磨しながら弟子を育成してきて
2年前に引退した村本の練習グループ
岡村潤も所属する「藁科軍団」で育てた
村本最後の弟子が簗田一輝。

そして言うまでもなく晴智の甥っ子で弟子
これからの南関を支えるリーダーの役目も
期待される渡辺雄太は…
晴智のことは「ハルちゃん」と呼ぶらしく
昨年の弥彦記念ではゲストのAKB柏木由紀に
フライングゲットポーズをキメた
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ちょっとブッ飛び感のあるキャラ


再起不可能かと言われた大怪我から復帰して
先日久々のF1優勝を飾った
師匠二人の親友である新田康仁が傍らで見守る
弟子二人の情念の競走……期待しましょう。




全てラインバラバラの3人が入着して
大惨事になった準決振り返り

10R
前を斬った渡辺雄太の上を吉田拓が一気に
踏み上げ先行、そこを叩きに行く山崎賢でしたが
タイミングが取れずに出切れず、バックで再度
山崎が上昇したところで鈴木謙が番手捲り

山崎と中川は浮かされ、抜け出した鈴木謙と
切り替えて内を突いた園田で決まるかと思いきや
内側にいた村田と吉田拓が絡んで落車
園田は後輪が巻き込まれて落車した上に
直線突っ込んできた斎藤竜に轢かれてしまい
斎藤竜は一回転してバンクに叩きつけられる
玉突き事故みたいな大惨事発生

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そのまま鈴木謙が押し切って
落車を避けた渡辺雄と中川が2・3着


山崎は強いけど頭の悪い組み立てでしたね。
まあ、後ろの二人がノープランの中川と
直線までは何もしない園田だったので
操縦しきれなかったんでしょうけど。


11R
メチャメチャなレースになった原因は
稲垣ファンの例のあのお方が
稲垣の次くらいにお気に入りらしく
「りゅぅーじぃー!!」
と甲高い声援を飛ばすことの多い
鈴木竜士のわけわからん動き

佐々木豪が赤板で鈴木竜を叩いて先頭に立つと
鈴木竜は西ラインの3番手の松尾信に
執拗に当たってしゃくりに行き
もつれたところを柴崎が一気にカマすと
今度はインを突いて潜ってから
柴崎ラインの3番手にいた志智を捌きに行き
志智にバンクの内側に5mくらい押し込まれ
鈴木竜は失速、志智は失格

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そして柴崎に叩かれて鈴木竜に内を突かれ
後退したはずの佐々木豪がなぜか捲ってきて
直線はタレかけてきた柴崎を見捨てた
非情のゴリラ・笠松と鈴木竜を見捨てた諸橋が
抜け出してワンツーになるかに…佐々木豪が
2着に届いて大波乱の3連単18万車券。

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上がりタイムがココだけ異常に悪いので
みんな風の強い赤板ホームと最終ホームで
脚を使って踏んじゃった結果でしょうね。

鈴木竜は松浦みたいな小悪党の動きで
ああいうハンパ自在を目指しているのか
諸橋のことが嫌いなのか、どっちでしょうね。

そして佐々木豪は…明らかに流しまくって
柴崎に叩かせて中団を取りに行く戦略で
逃げる気なんかまったくなかったですね。
佐々木豪の先行から展開予想したので、
これは反省。



12R
太田竜は2車でも積極的に主導権を
取りに行く競走で、優秀競走に続いて
なかなかいい先行……誰か先輩に
インモグラーの競走を叱られたんでしょうか。

そしてそこを強引に叩きに行く竹内雄も
覚悟を決めたなかなか気合の良い仕掛け

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動いたら死ぬこと確定なんですが
まあ、あそこで動かずに惨敗したら
説教ゴリラの前で正座して長時間の
お叱りを受けること確定ですから
仕方ないのかもしれません。

出切った竹内-吉田でしたが
太田の抵抗に脚を使いすぎたのか
タレかけてきたところを中団から
一気に捲ったのは……まさかの簗田。
そして簗田の後ろから同時に捲った
川村が伸びて1着、簗田2着で
太田の後ろから脚を溜めて直線伸びた
哲男が3着で……3連単23万の大波乱。

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太田のインモグラーが出るメンツなんで
叩き合いを捲る展開は考えてなかったですね。
簗田は立ち回り次第で連に絡むかとも
思ったんですが……川村が踏み出しで
椎木尾をちぎって大外伸びる、中川みたいな
豪脚捲りを見せるとは………。



休日出勤がけっこう忙しくて
昼間はレースを見ることができず
帰宅してからダイジェストを見て……絶望。
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10Rはけっこう自信あったのに……
3着全流しじゃなくて絞ってウラを
買っておくべきでした。



決勝予想
関東 ⑧鈴木謙-③諸橋
静岡 ⑥簗田-②渡辺雄
中近 ⑤川村-①笠松
愛媛 ④佐々木豪-⑦哲男
単騎 ⑨中川

う~ん、展開予想が難しいですね。
現在の人気は中川のアタマなんですが
勝つときは豪脚捲り一閃ですから
ヒモに誰が来るかがわかりませんし
9番車なんで初手で隊列にうまく入れず
9番手になってしまったら、赤板から
踏み上げるラインに乗って上昇して
またいつの間にか後退して、勝負所で
最後方にいる「ひとり中川スペシャル」
やりかねない人なので……。


ライン先頭の意思は…………
逃げてもいいと思ってるのは
同県の先輩を付けている簗田
同じく、逃げてもいいけどできれば
カマシで勝負したいのは佐々木豪
捲り狙いだけど打鐘で後方になったら
ホームカマシくらいある鈴木謙
地元の笠松が付いているけど
位置取って捲り狙いなのは川村
そんなところでしょうか。

そこを含めた初手の隊列
51/62/83/9/47
佐々木が斬って鈴木謙が上昇して
さらに簗田が踏み上げて流して……
叩きに来るなら3番手で勝負
誰も駆けないなら流しまくって
打鐘から最終ホームの間くらいで
一気に踏み上げて先行

キャリアに似合わぬ老獪さを持つ簗田
駆ける場合でも他ラインを牽制して
飲み込まれるバカ駆けはないとみて
展開有利な渡辺雄が軸

相手はその後ろにいそうな川村ラインに
ハイペースで捲りが膨れたインを突ける
笠松と諸橋

3連単 2=135-13579

佐々木と簗田が展開上叩き合って
しまったときには何も考えずに
後方から豪脚捲りの中川に
2日目の捲りが良かった川村が
この自力型相手ならヨコが弱くても
いい位置が取れてしまうので

3連単 9=25-12358

でも中川はここぞの時にバカレースを
やるからこそ……の中川なので
あんまり安かったら上記は買わないかも


むしろ……うるさい吉田敏や
気を使う深谷や金子師匠が不在で
気兼ねなく非情の裏切りを見せそうな
笠松の車券を悪魔の一手で考えますかね。
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皆様のご健闘をお祈りします。
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