競輪界のバイブルとも言われる名作
「ギャンブルレーサー」の作中で
10年以上前に未来の競輪場の情景として
こんなひとコマがありましたが……

佐世保記念の4日目に開催される
チャレンジのレインボーカップは
111期の若いの8人と
91期の富安の9人で対戦。
時代が漫画に追いつきましたね。
一応本命視されるのは
吉田拓矢の弟・昌司になりそうですが
全員9車立てを走るのは初めてで
しかも森川-富安の中部コンビだけが
ラインを組んであとの7人は単騎。
昨年のヤンググランプリでも9人単騎と
いう競技みたいな競走がありましたが
せめて同地区同士は連携してほしいと
予想する側としては切に感じます。

昌司クンはお兄ちゃんと違って
鼻ペチャではないのね……
まあ、あまりスターの顔立ちには
見えませんが根性はありそうですね。
出世頭の南クンはもうS級特進を決めたので
「こんなはずじゃなかった」と思っている
同期のライバルたちがメラメラ燃える
レインボーカップ、車券は買い辛いですが
レースは楽しそうですね。
激闘の準決振り返り
10R
谷口は死に駆けかと思いきや
赤板で先頭に立ってド流しした後
上昇してきた吉田拓を牽制して
下げさせてから踏み上げる小技
これに引っかかった吉田が下げかけてから
急に発進したので……呼吸が合わずに
木暮がちぎれて吉田敏が切り替えて
吉田拓の番手にズッポリ
最後は「思い切りぶち抜いてやりました」
と自慢げに語る快勝

満足げなゴリラスマイル
道中ずっと最後方だった北津留-園田が
諦めずに中団のもつれを外々捲って
2・3着を確保
好調だった木暮は自力でやった方が
良かったような気がする微差4着
そして北の失格王・落車王の
2冠に輝く守澤は、味方の岩津に
弾かれた小川真太郎クンのあおりを受け
イラッとして締めこんだところ
内にいたフラフラで死に体の谷口を
落としてしまい失格……

結局、守沢は今回も無事完走できずに
7開催連続で落車か失格のどちらかを
やらかすという珍記録を継続中
今期3回目の失格でもう来々期からの
A級落ちが確定的です。
11R
2日間の山本伸の動きがけっこう
良かったのですが…やはり村上兄を
番手につけるとプレッシャーが凄いのか
ぜんぜんカカリが良くない先行で
岩本にあっさりカマシ切られる失態
村上も慌てて岩本を追いましたが
車輪を岩本の内に差してしまい
外に車を持ち出せずに牽制もできず
東北勢に外を強襲されジエンド
最後のグランプリユニフォームを
優勝で飾ることはできずに終了
相変わらずワンテンポ遅い仕掛けの
坂本貴はそれが幸いして先捲りの岩本が
単騎で来たので追走してスピードをもらい
そのまま直線強襲でアタマ
内を突こうとした成田がコースが開かずに
モタモタしているところ、がら空きの
外コースを伸びた和田圭が2着……
いつものサテライトで輪友の皆様と
お互い能書きをたれながら打っていて
全員がやり合いを想定して
坂本のアタマ車券を買っていたのですが…
誰の車券も坂本-成田村上-流しで
2着和田圭がアリマセン。

12R
もっと早めに取鳥クンが先行して
脚を使わされる想定をしてましたが
48歳・小嶋社長が想い出作りに
逃げたくなったのか前を斬ったので
そこを打鐘で叩き返した取鳥クンが
案外粘る先行ができましたね。
社長は叩かれ後退
ビッグモンキー根田は前団のスピードが
上がり切ったところでムリヤリ仕掛けて
取鳥クンにあわされ不発
好調だった山賀は根田の想定外の
仕掛けにちぎれて泳がされ終了
10Rの木暮と同様、山賀も
自力の方がチャンスがあった気が………。

他のラインが勝手に自滅してくれたので
地元の井上は楽勝のアタマ
山田久はバックで捲るチャンスも
ありましたが無理せず井上追走で
確実に着を拾う競走
椎木尾も無理に内をしゃくらず
山田を残して3着拾い
車券の結果は…
10Rは軸にした木暮がちぎれ
11Rは内藤がちぎれて岩本が持たず
12Rは椎木尾が無理せず山賀がちぎれ
準決勝全敗。

好調に見えた選手が次々にちぎれたのは
輪友の灰人さんが提唱する
「自力のある選手が番手についても
自力の時のように自分のタイミングで
踏み出しができないので、
前の選手との呼吸が合わないと
むしろちぎれやすくなる」
という『自力は追走ヘタ理論』の証明。
まあ岩本の踏み出しにちぎれた内藤は
マーク選手なので論外ですが。
レインボーカップの車券は
選手のインタビューを見て
一番金が欲しそうなコメントをした
がめつそうな奴から適当に流します。
顔だけ見るとお父さんに似ている
小川丈太クンが良さそうですが…
決勝予想
九州 ⑧北津留-①井上-⑦園田
東北 ⑥坂本貴-②成田-④和田圭
近畿 ③山田久-⑨椎木尾
単騎 ⑤吉田敏
東北 ⑥坂本貴-②成田-④和田圭
近畿 ③山田久-⑨椎木尾
単騎 ⑤吉田敏
九州はこの並びだったら
北津留の先行に井上の番手捲りで
地元の井上にも番手を譲った園田にも
チャンスのある作戦を組みそうですね。
井上は地元とはいえここの記念は
もう3回も獲っているので
ジャックナイフ園田が差してもOK
ただなぁ…先頭の北津留はノープラン
作戦を教えても号砲が鳴ると忘れちゃって
道中にもう一度作戦を教えても
鐘が鳴るとまた忘れちゃう鶏並みの頭脳

北津留は気楽に何も考えずに後方から
自分のタイミングで捲ったときが
一番強い選手なので…
おそらく一番人気は井上-園田ですが
九州作戦が成功するかはちょっと微妙
自分のタイミングで捲ったときが
一番強い選手なので…
おそらく一番人気は井上-園田ですが
九州作戦が成功するかはちょっと微妙
そして決勝インタビューを見る限り
坂本貴は逃げる気なんぞさらさらなくて
準決みたいに動いて中団取って
バック~3角で捲り追い込み狙い
山田久は九州の後ろを取りきるか
相手がヨコに弱い井上-園田なら
地元相手ですがイチかバチかの分断策も
相手がヨコに弱い井上-園田なら
地元相手ですがイチかバチかの分断策も
吉田は単騎だから後方にならないように
立ち回っての捲り一発狙い
立ち回っての捲り一発狙い
初手 624/817/5/39で
山田久は斬ってから九州の上昇に合わせ
中団取りに行くか番手で勝負
坂本は縺れれば捲り一発ですが
吉田の方が先に動いていそう
山田久は斬ってから九州の上昇に合わせ
中団取りに行くか番手で勝負
坂本は縺れれば捲り一発ですが
吉田の方が先に動いていそう
う~ん…難しいですが
山田久が必ず一度は仕掛けるので
内外どっちのコースもつける
好調の椎木尾を再度軸にします。
優秀も準決も勝ちきれない展開でしたが
お兄ちゃんがいなくて前が同期の山田久
気を使う人間関係がないので
ここは多少無理しても突っ込むはず
相手は捲る吉田と山田久に
重くなったバンクで斬れ味が増す園田
3連単 9-1357-1357
157-9-1357
東北は…先頭の坂本がこういうところで
力を出し切る競走を見せたことが
少ない印象なので多少割引
もつれたときの捲り一発はむしろ
気楽に走れる吉田でよさそう
ここはオッズを見て少々購入
気楽に走れる吉田でよさそう
ここはオッズを見て少々購入
111期の若武者たちの戦いと
最後のグランプリユニフォームをまとう
村上兄の哀愁漂う雄姿を見た後の決勝は
「ツルの恩返し」になるのでしょうか。
椎木尾と吉田から車券を買う身としては
「ツルの恩知らず」になって欲しいですが…。
皆様のご健闘をお祈りします。
