魂を受け継ぐ者・熊本記念in久留米の結果 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

小倉競輪祭は、現地観戦予定です。


熊本記念in久留米を制したのは古性。

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SS3人を含む豪華メンバーの中
三番手を取りきって直線追い込み
吉澤の番手から伸びる武田、
内コースを突いた小倉との
直線勝負を制しました。

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今年は3月に松阪記念を制しながら
4月の川崎記念でダブル失格を喰らい
本人が目標と語っていた地元・岸和田の
高松宮杯ではイマイチの成績に終わり
8~9月の2か月間は斡旋停止と
厳しい時期が続いただけに
喜びもひとしおでしょう……

と思いきや、古性の優勝インタビューでは
笑顔はあんまりなくて
「先に仕掛けなければいけなかった」
「このままではG1では厳しい」
と反省の方が多め。

ただ勝つだけではなくて
「勝ち方」にこだわって
優勝しても自分に対して
厳しいコメントを出す姿は
村上兄にかぶって見えました。

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競走スタイルは違うものの、
「魂の競走で見る者の心を動かす」
その点においては
もう衰えが見え始める稲垣や
競技に専念している脇本よりも
ダービーを制覇した三谷竜と並んで
古性が村上の後継者に少し近付いた、
そんな気がする今回の優勝でした。



レースの展開は割と事前に想定した通り
吉澤がうまく深谷を牽制しながら先行
古性は前々踏みながらの三番手確保

ただ、深谷と中川は消極的でしたね。
深谷は吉澤が一気に踏み上げたときに
ついて行ってそのまま叩くか
踏みながら好位置に収まることも
できた気がしますし、
中川は古性が斬った上を脚を使ってでも
もう一度斬ることもできたんですが…

おそらくヨコの強い古性に絡まれると
勝負権がなくなってしまうと考えて
後方捲り勝負に構えたんでしょうね。
古性は荒い競走で何度も失格を
取られていますが、こういう形で
トップクラスの選手が古性と争って
位置を取ることを嫌がったり
諦めたりするのは
ここまで体を張って戦ってきた効果ですね。



バック線まではほぼ読み通りだったんですが
そこから案外だったのが古性が仕掛けず
先に小松崎が捲ってきたこと。
古性はタテに踏まずに小松崎を捌いて
追込み勝負を選択したので
南は踏むコースが内に限定され伸びず
中川は止まった小松崎が邪魔で外に膨れ、
小倉はちょうど開いたインを突いて伸びる…


嗚呼………大変痛恨なことに
古性のアタマでバチバチ買っていて
直線は外は大渋滞だから内がチャンスと
読んでいながら……メンバー中イン突きが
最も得意な小倉を外していました。

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当日は用事があって決勝だけ投票して
帰宅してダイジェストを見て
バック線までよっしゃー!だったのですが
直線で伸びる小倉に絶望
考えてみりゃこの展開なら中川とか深谷の
アタマは…いらんよなぁ………。

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読者様からも輪友の皆様からも
好位置が取れる古性推しの声は聞かれたのに
小倉の2着がなかった方が多かったですね。


ここんとこの記念では
味方を裏切る諸橋とか
ライン先頭で出渋る山中とか
心の汚い競走が多かったので
今回の好メンバーでの力勝負は
なかなか楽しめたのですが…
やっぱり車券を獲らないと………ねぇ。

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そしてトータル売り上げは48.7億と
目標の55億にまったく届かない惨敗
最終日のコンドル爺の敗戦の弁

「売上げは台風21号に
 吹き飛ばされました。」
「こんな状況では熊本競輪再開に
 暗雲が漂ったのは事実。
 凄いショックで気力は失せ
 寝込む怖れも。」

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選挙に台風のダブルパンチでは
仕方ないところですよね。
10Rでは大本命の先行一車
岩本がギックリ腰で当日欠場で
さらに売り上げ落ちたみたいですし…

まあコンドル爺が寝込もうが
筆者はどうでもいいのですが
11月8日の熊本競輪場存続の
議会にはマイナス材料でしたね。



コンドル爺の熊本魂を受け継ぐ方は
なかなか居ないようですが
村上兄の魂を受け継ぎそうな古性は
来月の競輪祭でも特選スタート
今度は現在最強の新田・一成や平原を
相手にしてどんな戦いを見せるのか
楽しみではあります。


この後はしばらくお休み
週末の平塚記念は更新できるか
ちょっと微妙なところなので……
その後の防府記念からになるかもですが
お楽しみにお待ちください。


皆様お疲れさまでした。
台風が直撃する地区の皆様は
どうぞお気を付けて。

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