悔いの残らない競走とは・前橋寛仁親王杯の結果 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

小倉競輪祭は、現地観戦予定です。

前橋寛仁親王杯の優勝は一成。
新田の捲りを差して快勝
オールスターに続く連覇で
自身三度目のG1制覇を飾りました。

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ラインのワンツースリーで表彰台も独占。

しかし……う~ん……
一成の特別優勝は力勝負ではなく
どうも恵まれな印象なんで…

直線でのデッドヒートとか
感動のゴールシーンがないんですよね。

2016年久留米全日本選抜では
対抗ラインの稲垣・村上弟が落車

今年のいわき平オールスターでは
対抗ラインの番手だった竹内が
赤板でうっかり落車
新田ときわどいゴール前勝負でしたが
番手なのに内を差すイン抜き競走で
本人も「不細工だった」と語る内容

そして今回の親王杯も
イン斬りのつもりが誰も来ないので
イヤイヤ逃げた浅井、番手競りで
仕掛け所を失った深谷と
他の2ラインが崩壊して恵まれ


すべて新田に獲らせてもらってるのに
恩返しはことごとく失敗に終わってますし
なんかこう…ゴールした後に
本人は凄く興奮したガッツポーズですが
こっちには爽快感や感動があまりなくて

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「あ……そう、ふ~ん。」くらいで
終わる勝ち方なんですよね。

アスリートの一成なんで仕方ないのかも
知れないですが、「競輪は情念」という
伊集院先生イズムを求める筆者としては
何か物足りないような……………………
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輪友・八百屋の長さん
「車券を獲れば物足りなくないゾ」
筆者
「せやな」

そういえば筆者は一成が特別優勝した時に
一度も車券を獲っていないのでした。
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レースを振り返るとポイントは二つ

①岡村が吉田敏に競ったこと
②浅井がイン斬りに行って
 そのまま逃がされたこと

①については、決勝前のバンク内での
優勝戦進出者のインタビューで岡村が
「悔いの残らない走りをします」
と言っていたので……ああこいつ
もしかすると番手に行くのかなと
思いました。初めて記念を獲った
別府記念の時も番手飛びつきを
やりましたからね。


そして番手に行くなら準決で世話になった
東北には行きづらいのと深谷の先行が
濃厚なので……吉田を狙いますよね。

優勝戦後の岡村のコメントは
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「新田の4番手よりはと思った。
 やりたいことはできたので
 悔いはないです。」
特別初優出で、流れ込みの競走なら
4~5着くらいは狙えそうですが
それより勝負することを選んだのは
まあ納得。

ただ……深谷と吉田敏の作戦には
ちょっと疑問があります。
飛びつかせないようなスピードで
出切ることも可能だったでしょうし
浅井にお願いしていったん切らせて
岡村を押さえさせてから行くことも
できたと思いますので。

そして②浅井のイン斬り→先行ですが
浅井としては競りになったのを見て
いったん深谷がペースを落とした時に
新田にカマされると叩き合い無しの
一本棒の8番手になるので
とりあえずイン斬りで上昇

斬って深谷がまた上がってくれば
岡村をアンコにして飛ばすとか
岡村と吉田の両方のクチが開いたら
深谷の番手にも収まれるし
新田がカマして来れば一成に飛びつき
番手狙いもできる…という瞬時の判断

ただ…深谷が迷って踏まずに後退して
新田も三番手に入れたので踏まずに
そのままダラダラ逃がされて脚力消耗


深谷のコメント
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「岡村さんが吉田さんの所に来たのを
 見て一瞬パニックになってしまった。
  覚悟を決めて捲りに構えて出たら
  新田さんに合わされて…。
  まあ次頑張りますよ(笑)」

深谷がパニックから覚悟を決めるまで
そのまま一周くらい踏まされたのは
浅井にとっては大失敗……
覚悟を決めるのが遅すぎやろ。

この展開をちゃんと読んで対処してない
あたり、きっと中部の作戦会議は
並びを決めるだけで延々と時間を
使っちゃったんでしょうね。


そして最後に吉田敏洋のコメント
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「岡村君の動きは当然想定内だった。
 競り勝てた事は満足している。
 ただ深谷君の動きがもう少し早く
 出てくれれば1着はあったと思う。
 次の競輪祭にまたチャンスが
 来ると思うので次こそ決めたい。」



ハイ全部ウソ~!
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岡村の動きを想定した作戦を
深谷にまったく伝えてないし
金子師匠と浅井にワガママ言って
格下なのに番手回してもらったくせに
「競り勝ったことは満足」とか
どのツラ下げて言うんでしょうね。

まあ、次の競輪祭でのチャンスは
もしかしたら来るかもしれませんが
たぶん、今後もウマがついたら
狙われちゃうでしょうね。


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終わってみると、
全く悔いの残らない競走ができたのは
一成と岡村と、三番手を固めて3着の
成田くらいかもしれませんね。

新田はどうやっても差される展開なら
今回こそ一成に前を任せれば
恩返しで優勝させてもらえたかもですし
金子師匠は譲らずに自分が番手なら
岡村も競りに来なかったかもしれないし
椎木尾も浅井の番手選択したので
勝負権のない位置を回らされたし……。

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いやあ、悔いの残らない競走って
なかなか難しいもんですね。


そして筆者も……2日目と準決で
けっこう勝っていたので、
残高がたっぷりあったネット投票で
午前中にに決勝の車券だけ先に購入して
あとはサテライトで負け戦をチョイチョイ
打っていたのですが、

岡村の「悔いの残らない競走を」発言を
投票前に聞いてたら吉田アタマの車券は
買わなくて良かったのに……。

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もちろん一成アタマの車券はありません。

という悔いを残して、負け戦でも
やっすい中川の捲り一発しか取れずに
前日までの勝ち分を溶かして終了です。





それでも競輪は続いて、次は最後の
500mバンク開催の千葉記念。
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その次の熊本記念in久留米に
現地参戦する予定なので、あんまり
気合を入れては打ちませんが
たぶんブログは更新します。



皆様お疲れさまでした。
またお越しください。
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