東西の王座戦を終えて
9名の戦士が決勝にコマを進めましたが…
今回のポスターにも使われている
「甦」
の文字に一番ふさわしいのは
久々のビッグ優出を果たした成田和也でしょう。

特別競輪を2回制覇
5年前に岸和田での高松宮杯を制し
日本一の番手選手の座につきながら
度重なる落車とケガで低迷…
治ったと思ったらまた落車の繰り返しで
往年の斬れる直線の差し脚も
玄人好みの渋い番手の捌きも
失ってしまいましたが腐らずに耐え
仲間との絆のお蔭でまた特別決勝の舞台に
戻ってくることができました。
お互いに「特別な存在」と認める盟友
新田との連携で、5年前のワンツーを
再現できるでしょうか。

3日目振り返り
本日のコメント大賞は
4Rで大塚ケン坊と初連携した
松岡健介から
「ホームでは入れ!
と言われたけど、
4角では2回ぐらい、
どけ!と言われた。
聞こえないふりを
しましたが(笑)。」

ホームで必死に慎太郎を捌いて
坂本貴の番手にハマらせた松岡を
直線では頭突きしてどかしながら
中割りするんですから
いや凄い仕事ですね、マーク屋って。
そして東西王座戦ではやはり
「4着・5着でも勝ち上がり」
という条件が展開を左右しましたね。
西王座振り返り

最終ホームでの稲垣と三谷の叩き合い
近畿の2ラインは一見ガチで戦った
ように見えましたが…よくよく見ると
叩かれたはずの三谷にまだ脚が残っていて
4角では村上弟の内をしゃくる動き
とりあえず一旦稲垣を出切らせて
最終バックでは前から近畿5人で並んで
九州を後方に置いてしまおう…みたいな
裏連携があったのかもと邪推します。
勝った山田英は最終バックで椎木尾に
当たられてブレーキがかかり
3角では村上兄に見られて牽制されたのに
4角から山おろし気味に踏んで伸びる
二の脚・三の脚を使った直線強襲
これは強かったです。
筆者が本命に推した井上は
バックで山田が椎木尾に当たられたときに
ブレーキかかった上に外々を踏まされ
直線伸びず…でも4着で優出
東王座戦振り返り

西王座戦の5着が特選シード
されていなかった椎木尾なので
東王座戦は全員が5着条件で
決勝に勝ち上がれることになり
打鐘ではみんなで関東ラインの
4番手を奪い合う不思議な競走
まあ確かに吉田拓が先行して
平原が勝つ展開なら平原-武田の
後位にいさえすればライン二人で
優出できる…ってことですが
まさか新田まであんなあからさまな
着拾いをするとは思いませんでした。
成田がちぎれない様に気を使った
作戦だったのでしょうか。
確かに真っ向勝負すると平原に捌かれたり
番手捲りを打たれたりした場合に着外になる
可能性が高いとはいえ…石井と郡司は
打鐘の時の位置取りで負けた後は
全く仕掛けない競走で南関4人で6~9着
見てるお客様はさぞかししらけたでしょう。

まあ来年も同じ勝ち上がり形式なら
こういう車券戦術もあると参考にしますが。
車券は…西は切った稲垣・山田英が
3着内に入るセンスの無さ
東は平原=武田しかないとわかってながら
3着読み切れずにドカンと行けず
我ながらヘタクソやなぁ…
サテライトで昼くらいから打ったのですが
どう展開読んでも買えないような
30万車券が2回出る大荒れの一日
辛うじて10Rで好調に見えた合志の
3着流し車券を購入したのが2枚引っ掛かり
一日を通してはチョイ浮きくらい
浮いた金で串カツを喰って決勝に備えました。

決勝メンバー
関東 ⑦吉田拓-③平原-⑨武田
近畿 ⑤稲垣-①村上兄
九州 ④山田英-⑧井上
東北 ②新田-⑥成田
寸評
①村上兄
肋骨骨折を感じさせない連日の熱い走り
展開は不利だがこんな時に何度も
感動的な優勝をしている奇跡の男が
岸和田の大歓声にこたえるか
②新田祐
「成田さんと決勝に乗れてうれしいです。
ナショナルチームも大変だけど
確実に力になっています。
決勝は自力で頑張ります。」
要約するとこのくらいの内容のコメントを
時間をたっぷりかけて熱く語る演説王者
初日にカマシて平原に捲られたのを受けて
どう作戦を立てるか
③平原
連日まったく隙のない組み立てと脚力
決勝も不動の本命…ただ3日目は
「吉田君はまだ甘い。武田さんと二人で
しっかり指導していきたい」
と語るように吉田の仕掛けに不満の様子で
鼻ペチャ小僧をどうコントロールするのか
④山田英
ダービーに続く特別優出
唯一番手勝負で関東ラインに斬り込む
ヨコの動きもあるので注目
三谷にしゃくられて惨敗したダービーの
悔しさをここで晴らせるか
⑤稲垣
もうすぐ40歳なのに死に駆けも辞さない
タテ社会を競輪界で体現する男
準決は三谷を叩いて先行して3着粘り
ギックリ腰の不安はもうない様子
村上との作戦は先行か捲りかそれとも…
⑥成田
かつての日本一の番手選手の久々の優出
往年の動きは見る影もなくなったが
気難しい新田が心を許す数少ない先輩
絆の力で復活を見せるか
⑦吉田拓
うれしい特別初優出
東王座の組み立ては危うい感じだったが
大先輩二人を背負って緊張せずに
競らせず先行できるか
⑧井上
連日展開の不利に泣かされているが
厳しい位置から直線伸びており好調
いつもの「腰痛が…」のコメントもなく
練習仲間の山田英が好位置確保で
仕掛けてくれればワンチャンスあり
⑨武田
二次予選では不利な展開をしのいで
自力で活路を切り開く価値ある2着
脚の仕上がりも上々な感じで
あとは吉田と平原の仕掛けどころ次第
どのラインも絆が深いですね。
伊集院先生が提唱される「競輪は情念」を
体現するような好メンバー
どうみても本命は平原=武田の
関東黄金コンビで間違いないですが
別線全部が関東ラインの後ろを確保して
着拾いをしようとした東王座と違って
他ラインはどうやって関東ラインを潰すか
そこにポイントを絞っているので…
<妄想開始>
初手は九州か東北が前取りして
26/48/51/739あたり
赤板あたりから吉田の上昇するところに
新田が注文を付けて行かせずに
稲垣がお兄ちゃんを連れて魂の先行
三番手に収まる九州二人
なおも踏み出してくる吉田を村上が
ブロックして出足を止めて焦らせて
自力に転じる平原を魂の番手捲りで併せる
村上…最後方から捲ってくる新田と
中団から捲りに行く山田英…平原も含め
大混戦の中を直線イエローライン付近から
伸びてくるチョビ髭の渋い声の男ッツ!

<妄想終了>
脚力が最下位に近いのは承知の上です。
連日本命にした井上にもう一度託します。
相手は捲る新田、平原の勢い借りる武田
そしてラインの山田英と奇跡の男村上
3連単 8-1249-123469
おさえに今まで数々の奇跡を見せてきた
村上から流し、相手は武田新田井上で
ここはオッズ見てから買い目を決めます。
平原-武田はって?そりゃ実力からいえば
この二人でもうどうしようもないので
来たら仕方ないと諦めて…

東西の王座戦が甦った大会
「甦る」の言葉がしっくりくるのは
久々のビッグ優出を果たした井上と成田
そして肋骨骨折で出場も危ぶまれながら
見事優出した村上兄でしょうが
はたして決着はどうなるでしょうか。
皆様のご健闘をお祈りします。
