春闘に向けて要求討議を始めるところですが、二十代からはこんな声が聞こえてきます。
「組合ってなあに?」「参加を呼びかけるなら、教えてくれよ」

わー、数年前の私がいる…(笑)。

なんかモヤモヤしてて、会社に対する不満より、組合に対する不満が多かったなあ。
そもそも私たちバブル後の世代は、労働組合の存在意義に対して攻撃的な発言はよく聞くが、労働組合のおかげで前進したなんてのはマスメディアでは見ていなかった。なんとなく後ろめたいような疑問がどこか消せないながらも「参加をさせられている」。(自主的な個人の判断が入っているのだが、サボれないような雰囲気や、いやいや参加してることを「強制的な参加」とか「参加させられた」とか過激な表現を使う…)

それと、私たちは、自主的な組織慣れをしていない。みんなで話し合いみんなで決めてみんなで行動する、という経験に乏しい。誰かから「教えてもらう」「言われる」ことに慣れている。

本気で、組合とは何かをしりたければ、いくらでも学習会の機会はあるし、本もあるんだ。知らせてなかったかなあ?必要な時に必要な情報はなかなか届かないものだ。


私も「組合のこともっと教えてくれよ」「私たちの意見なんて聞かないくせに」とか組合幹部や口うるさい(笑)先輩に対して思っていた。

今なら思う。

「本当に、組合ってなんだろうね?私も毎日毎日、模索してるとこなんだよ!みんなと一緒に考えてみないな」と…。


頼りになる先輩は、経験はあるけど、次世代に通じる表現は持ってないのかもね。